廃墟の片隅で春の詩を歌え 王女の帰還 (集英社オレンジ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086803632

作品紹介・あらすじ

革命により王政が倒れた国・イルバス。
処刑された前国王の遺した三姉妹の末王女アデールは、最北の辺境に建つ『廃墟の塔』に幽閉され、己や国の未来のことなど考えられず、ただ厳寒を耐え生き延びるのが精いっぱいの日々を送っていた。
そんなある朝、他国に亡命していたという姉王女ジルダから手紙が届く。
「イルバスを取り戻す気があるのなら――」。
そして姉の命を受け救いに来たという謎の青年、エタンとの出会い。
廃墟を逃れたアデールを巡り、様々な思惑が錯綜する。彼女と王国を待ち受ける運命とは!?

感想・レビュー・書評

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  • 生きることでいっぱいいっぱいだったアデール。どんどん成長していき、言われるがまま振る舞っていたのが、意見を言って変えていかねばというところまで進んだので、下巻が楽しみです。エタンとくっついてほしい気持ち。彼には悪いけども。

  • 孫編であるベアトリスたちのお話がめちゃめちゃおもしろかったから密林で注文してから届くのずっと楽しみにしてた…!!時系列的にはベアトリスたちの前の、祖母世代のお話。電子版を買おうとしたときに文庫化されたんで嬉しかったー!!

    孫世代と比べるとロマンスのエッセンスが濃くてちょっと驚いた。あらすじだけ読むと姉妹たちで熾烈な王座っていう椅子取り合戦するのかと思っていたんだけれど、マァそういった要素もあるんだけれど、お話の重きは国の立て直しと王家復興、新しい治世の試行錯誤といった感じ。それについてもすごくおもしろかった。グレンとアデールのロマンスもちょいちょい効いていてバランスがよい。続きが気になりすぎて一気に読んじゃったよ。このまま下巻行きます!!!!

    そういえば最後のミリアムとジルダの短編もよかったな。姉妹仲は決してよくない、むしろ物々しく、末っ子以外は互いのことを邪魔だとすら思っているのだけれど、遠くに彼女たちの捨てきれぬ情を見た。

  • 今作も面白かった!
    色んな人に翻弄され心を制限されたアデールがかわいそうだった。
    三姉妹なのに家族を想っているのはアデールだけだったし。

    でも決して好きではないのに「家族」だから切れない、嫌いになりきれない複雑さもわかる・・・。

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