ハケン飯友 僕と猫の、食べて喋って笑う日々 (集英社オレンジ文庫)

  • 集英社
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本棚登録 : 221
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086804202

作品紹介・あらすじ

「もぐもぐ」「もふもふ」な飯友と、とびきり美味しい毎日!

茶房「山猫軒」の雇われマスター・坂井のメシ友「猫」はとても愉快な青年だ。
美味しいものが大好きで猫のような動きをし、坂井を「旦那」と呼び、喋り方もどこか時代がかった彼の正体……それは神社の猫!
坂井が失業した時、「仕事が見つかりますように。そして、ごはんを一緒に食べる気楽な友達ができますように」とお参りしたところ、神様からハケンされてきた。
以来、夜な夜な人間の姿で坂井の家にやってきては、ぺろりとごはんを平らげ、楽しくお喋りして帰っていく。
神社の宮司でパン屋を営む猪田との出逢い、「山猫軒」オーナー沖守さんの留守居を頼まれた坂井と猫の夏合宿、そして神社には不審な男が現れて……!?
坂井と気のおけない友人・猫と、「山猫軒」のオーナー沖守さん、パン屋で宮司・猪田の、美味しくて、ほっとできて、思わず笑ってしまう、賑やかでいとおしい春夏秋冬!

感想・レビュー・書評

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  • ハケン飯友第三弾。
    神様から飯友として遣わされた猫と主人公坂井の春夏秋冬。

    叶木神社に宮司登場。
    夏は沖守邸に二泊する2人のエピソード。
    秋風吹くと、神社に不審者が現れ、新しい登場人物に。
    クリスマスは沖守邸で豪華なクリスマスパーティー。
    そして、きっとまた春がやってくるのだろう。


    この先どうなっていくのかという漠然とした未来への不安を持ちつつも、
    旦那が死ぬ時は俺っちが看取ってあげます、と猫が言ったセリフがとても印象的だ。
    坂井氏、いいなぁ、羨ましいな。

    でも、願わくば沖守さんも含め、いついつまでもこの穏やかな時間が続くと良いのに。
    続編出ないかな…

  • とても素敵なお話しでした。

  • ゆったり優しい雰囲気でとにかくほっこりする。沖守さんとか猪田さんとか出てくる人が皆凄く優しくて温かい。飯友の猫も可愛くて好きです。

  • 面白い。猫がやっぱり良いなあ。
    このシリーズ読むとお腹へる。
    うちにも来ないかなあ、猫。

  • 私自身にとって、猫と美味しいもののホッコリするだけの物語じゃなかった。
    最後の猫と坂井くんが油淋鶏を食べてるシーンの会話。
    先の約束なんて、気軽にすりゃいいじゃないですか。
    という猫のセリフにガツンときた。
    読んでよかった。

  • 「猫は尻尾で春を呼ぶ」
    よく知る宮司。
    顔見知りだったとしても、普段の服装と全く違えば同一人物だと認識するのは中々難しいことではないだろうか。
    長い付き合いになるのであれば、今まで通り同じ姿で何十年もいたらまずいのでは。

    「人も猫も、夏は平たく長くなる」
    想い出を辿る。
    過去の出来事を語るのは簡単かもしれないが、想像ではなく似たような経験から共有したい想いはあるのかもな。
    家族ではないが、それに近い存在だからこそ安心して色んな事を任せれるのだろう。

    「庭の落ち葉に思うこと」
    怪しげな人影。
    神頼みしかないぐらいに追い詰められていたからこそ、神様にすら見放されたと思ってしまったのかもしれない。
    偶然聞いていなければ、危うく中途半端な事で被害を受けてしまうところだったな。

    「猫舌でも熱々は素敵」
    出来ることは。
    どんな事でも経験を積まなければ上達しないのだが、練習が毎回本番になってしまうと緊張がすごそうだよな。
    完全に断ってしまえば話は終わりだが、延期となると計画する楽しみが増えそうだ。

  • パン屋まで仲間に加わって美味しいものがいっぱい。猫は何でも美味しく食べてるけど大丈夫なのかしら。

  • 途中刊からの参加だが問題無し。
    ローストポークにやられてしまった…!
    レシピ無くても作ってみたい。

  • 適材適所ってよく言うけど自分の適所がどこかなんて分からない。自分では一生懸命やっていても周りから見たらまだまだと思われてるかも。神頼みしたくもなるよね。

  • 「山猫軒」の沖守さんも、パン屋で宮司の猪田さんも、もちろん飯友の猫も、みんないい人。
    坂井の人柄が、そういう人を引き付けるのだろうか。
    願いを叶えてくれた神社に、毎月お礼参りをしてお賽銭を納めるなんて、中々出来ない。
    今回は叶わなかったけれど、坂井の家で、猫と沖守さんと3人で楽しく年越しする場面も見てみたい。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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