聖女失格 (集英社オレンジ文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086804356

作品紹介・あらすじ

これは、聖女失格の烙印を押された少女が、最強の聖女を目指す物語。
かつて神は「妖魔皇が発する瘴気で世界は滅ぶ」と託宣を下した。同時に、未来を視る『聖眼』を巫女に授け、瘴気の発生を先回りしてふせぎ、百年分だけ滅びを回避するようにも告げた。
以来、システィナ帝国では百年に一度、聖誕を祝う鐘が鳴り、皇帝選が行われる。聖女と誓約して課題をこなし、より多く瘴気の原因を封じた者が皇帝となるのだ。
初代聖女の末裔ながら何の能力も持たないシルヴィアは、天才と呼ばれる妹プリメラと比較され、家族のみならず領民からも虐げられていた。
そして聖誕を祝う夜、聖女の資格を持たないはずのシルヴィアは聖眼を得てしまう。プリメラの邪魔になるとわかれば殺される。家を飛び出したシルヴィアは、運命の出会いを果たすが…?

感想・レビュー・書評

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  • 手早く読める作品でした。

    私のように、家族の病院の付き添いがある人間には待ち時間に読むにはいいのかな。

  • 娘に今も引きずる初恋を気持ち悪いと言われてしまったお父様哀れ。
    そもそも育て方を間違えているかるなあ……妖魔基準で育てた娘、知らない間に逞しくなっている。

    皇帝戦がきっちりポイント制だったところや、仲間がどんどん増えていく辺りはゲームを見ているような感じで楽しめた。
    特にマリアンヌとスレヴィのケンカップルが最高。
    共に言う口を持っているので、言い争いが楽しい楽しい。

    妹との決着がつききらなかった件が物足りなかったが、そう言えば結論は冒頭に出ているので、彼女の強がりが終盤では哀れに思えた。
    はてさて、凸凹な親子はこれからどうなるのか。
    初恋の聖女を超えた関係になるのか、想像は膨らむばかり。

  • 虐げられてたシルヴィアですが、呆気ないほどメキメキと力をつけていくので爽快。ルルカとの関係が父と娘になっていて、かなり過保護なルルカとのやり取りが楽しい。こじらせ過ぎてる妹との決着も付いてないので、このまま続くのかなという感じですが、楽しく読めました。

  •  うーん、またか。この作者さんは、強い女が、ライバルと拳を戦わせる話しか書けないのか。相方は、世を絶する美形で絶対的強者なのに恋愛面だけヘタレという。

  • 面白かった!マリアンヌがいいキャラしてるわー。最強聖女サマもなかなか屈折してるし、お父様との関係も気になる。続きが出るといいな。

  • 展開が早くてサクサク読める感じでした。
    終わり方に少しだけ疑問が残ります。「続編でるよね?」という感じです。

    キャラクターたちの関係性の変化など、今後楽しみになりそうな要素が多くあるように思えたので、続編が出てくれると嬉しいです。

  • え、そこで終わるの??と、思わなくもありませんが、虐げられつづけ、漠然と「普通」に生きたいと願っていて、運命に流されるように皇帝選に参加した主人公が、最終的に自分の意思で自分の欲しい未来を掴むために、再度の皇帝選参加を決める、という結末は、綺麗だったと思います。
    「もうひとりで生きていける。そうなれるように育てた」という、保護者たちの言葉が頼もしい。
    個人的に、天気予報聖女マリアンヌさんが好きです。あの人の予知能力、直接の戦闘に役立てるのは難しくても、戦略的には滅茶苦茶便利だと思います。ちょっとエキセントリックで強気な努力家。とても良いキャラクターでした。

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著者プロフィール

第11回角川ビーンズ小説賞奨励賞・読者賞受賞。「精霊歌士と夢見る野菜」(全3巻)でデビュー。

「2023年 『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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