後宮の烏 7 (集英社オレンジ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086804417

作品紹介・あらすじ

寿雪は千里と之季の安否を知るため、そして烏の半身をさがすため、界島へと向かっていた。
しかし寿雪一行が界島の対岸の港まで到着すると、海底火山の噴火が続いていて島へは渡れなくなっていた。
噴火している海域は楽宮の海神の縄張りが複雑に入り組んでおり、海が荒れていたのも噴火も、烏の半身や鼇の神が海神を刺激したせいだった。
そこで寿雪たちが出会ったのは、花娘の父である海商・知徳だった。花娘からの文で寿雪について知っていた知徳は、噴火さえ収まれば舟と水手を貸すと約束してくれた。
一方、界島では白雷や海燕子に助けられた千里と之季、楪が海商・序家の屋敷で介抱されていた。
千里はまだ意識を取り戻さないものの、昭氏の薬草で快方に向かっている。
白雷は烏の半身である黒刀を前に考え込んでいて……?

感想・レビュー・書評

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  • なんかねえ、あっけなく神々の戦いが終わってしまったな。その辺の意味も詳しく書いてほしかった。寿雪や周りの人々のことも淡々と書かれていて、全体がなるほどと結びつかない。高峻との別れもあっさり、うーん。

  • 会社の先輩からお借りした。

    とうとう最終巻。
    期待が凄かったのだが、、、

    寿雪は烏の半身をさがすため、界島へと向かっていた。
    寿雪一行が界島の対岸の港まで到着すると、海底火山の噴火が続いていて島へは渡れなくなっていた。
    寿雪は、花娘の父である海商・知徳に出会い、舟を、出してくれることに。

    という出だしではあったのだが、あれあれ?物語は沙那賣の話に、、、


    完結編のはずが、一件落着したのは沙那賣の一家!?

    寿雪と高峻の出番が妙に少なく、活躍の場面もほぼほぼ無し(^_^;)

    何となく綺麗に纏めた感はあるものの、、、
    何だろう?一抹の物足りなさが、、、

    もう少し盛り上がってもおかしくない作品だったのに。。。


    先輩に正直に感想を伝えると、私もそう!何か物足りないよね!?と。
    アニメ化するから、無理矢理終わったのかなぁ??なんて(^_^;)

    凄く面白い作品だったのに、何となーく勿体ない結末かなぁ?という気がしてしまった(^_^;)

  • 烏の半身を探し、海底火山の噴火を鎮めるため、界島へ向かう寿雪たち。
    しかし、烏の半身である黒刀は、白雷の手の中にあって……。

    シリーズ完結編。

    表紙からして、印象が違う。
    今までは後宮に閉じ込められていた寿雪が、開放的な大海原を前にして、自由に見える。

    スケールが大きくなったわりに、神々の争いはあっさり。

    沙那賣家がメインになってしまってい、最終巻なのに、寿雪と高峻の存在感が薄め。

    寿雪と高峻の心の交流や、後宮の人々との触れ合いが魅力のシリーズだったので、彼らのエピソードがほぼないのは、残念。

    もろもろ収まるところに収まるハッピーエンドで、読後感はあたたか。

  • 「後宮の烏」シリーズ第7巻にして最終巻。
    今回はだいぶ辛口です、ゴメンナサイ。。。
    本編を読み終えてもやもやした方だけ、以下読んでいただけるといいかなとおもいます、、、

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    正直、第6巻の展開からはとてもじゃないけど、7巻を最終巻として終わるような話ではなかった。
    主人公は烏妃・寿雪のはずなのに、読んでみると7巻は半分以上がサナメ家の話で、あれっこの本のタイトル「後宮の烏」だったよね…??と動揺。
    主人公はもはや半分以上サナメ家の亘だったので、今回の本タイトルは「続・血の鎖」に変更してもいいかもしれない…
    (補足・「血の鎖」とは第6巻に収録されている、サナメ家のドロドロした血脈をえがいたお話)
    これが最終巻ではなく、シリーズ中盤の話であればまだ納得できたかもしれないが、最終巻であるならばやはりもっと、寿雪と高峻の様子を最後まで丁寧にえがいてほしかったなとおもう。

    烏妃・寿雪のなかにいる烏を開放するためには、烏の半身である黒刀を取り戻すことが必要で、そのためには幾多の困難が予想されていたのに、そのくだりはあまりにもあっさりした展開…
    寿雪も高峻も活躍の場はほぼ与えられず、脇役へと変化してしまった。
    大いなる敵である鼇の神(ごうのかみ)や、その下についていたはずの白雷が、敵としての存在感を示せなかったのも、盛り上がりに欠けてしまった要因かもしれない。

    白雷の行動も最後まで腑に落ちなかったし、肝心の神々の戦いの描写も、「えっ、全然わからない…」
    最初の頃の緻密な構成がなつかしく感じるくらい余白も多く、とにかくみんななんかいい感じで終わりにしたいという意図が見えた。
    後宮から出られた寿雪の選んだ道も、一応本人が選んだ理由を説明していたものの、それを納得させるだけの要素がそれ以前になかったため?か、納得できなかった。
    シリーズ物を最後までクオリティを保ったまま完結させることの難しさを感じた。

  • 完結しましたわ、まあまあおもろかった。
    誰が誰だったか、名前は見たことあるとは思うが、いまいち思い出せないまま、なんとなく読み終わった。
    戦闘シーンはやっぱりあんまり得意ではないのか、盛り上がりにかけた、普段バトルものを好んで読んでいるので、単に個人的にバトルにうるさいとも言えるが。
    そして、エンディングがねぇ、主役誰やねん?的な。
    とはいえ、民話とかって、こんなおしまいだったりするなあ、と思った。
    めでたしめでたし

  • ついに終わってしまった。さみしい。

    寿雪が烏妃の呪縛から解放されて自分の人生を生きる。
    神々の戦いの描写はあっという間に終わったのか?って感じだったけど、その後のみんなの人生は全てが丸く収まった感じでとても清々しく気持ちのいい終わり方だった。

  • 2022年4月集英社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目にして最終作。あっさりした終りで、少し拍子抜け感あり。カバーイラストの寿雪は、イメージが変わったように思ったが、これがホントの寿雪なのかも。

  •  祝完結。

     レビューを見るといろんな意見があるようですが、私は寿雪にとって一番の終わり方だったと思っています。

     考え方はいろいろなので、私はこれが彼女の幸せだったと思います。

  • ❇︎
    後宮の烏 第7巻

    寿雪の解放に向けた最後の試練。

    烏は半身である黒刀を見つけ出し、
    本来の力を取り戻せるのか。

    寿雪の運命をかけた旅と
    烏と白亀の戦いは遂にクライマックスへ。

    遂に読み終えました。

  • ラストまで一気に読み終えました。
    寿雪の結んだ絆が繋がってよかった。
    その後も読んでみたい気もする。

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著者プロフィール

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『海神の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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