宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2024年9月19日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086805773
作品紹介・あらすじ
正義とリチャード、そしてみのるが暮らす横浜のマンションに、ヨアキムが逃げてきた。しかしジェフリーとの間には、ケンカもトラブルも起こっていないという。そうして奇妙な共同生活が始まった。日本語を話さない人物との同居に緊張するみのるだが、ヨアキムと過ごす日々は、またみのるの世界を彩り豊かなものにしてくれる。『将来』が自分とうまく結びつかないみのる、正義へと思いを寄せる真鈴、いつも変わらず明るい良太、自分の『夢』をみつけた林くん。正義の旧友・下村晴良やジェフリーたちも彼らの前に姿を現して……? 人と宝石が綴る珠玉の物語、クライマックス前の心温まるひととき。
感想・レビュー・書評
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泣いてる。そういう事だったんだな。正義、私と同い年なんだけど、彼が変わらずまっすぐなところをみると嬉しくて堪らん。リチャードも然り。宝石商シリーズはずーっと追いかけているけれど、もしかして最終巻じゃないですよね…?いつもそうなんだけど、読後の満足度がすごくて、最終巻ですよと言われたらああそうなんですねと納得しちゃうくらいで少し焦ってる。正義とリチャードが好きすぎるから、まだまだ2人の物語を追いかけたい。追いかけさせてください。
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早く結婚したらいいのに(嬉し涙)
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ここまで長かったねえ・・・(しみじみ)
クライマックスが近い感じがしますね。 -
うん、面白かった。もはや宝石の鑑定ではなくなってるけど、そのぶん人間の感情というか、関係性にシフトしてる気がします。みのるたちが暮らす横浜のマンションに、ヨアキムが逃げてきて、しばらく一緒に暮らすことに。…みのるはこの年でほんとにいろんな世界を見ることになってしまっているなぁ。
ジェフリーとヨアキムの関係は、正義とリチャードの関係にも少し通じるところがあって、第一部ではあくまで「匂わせ」だったものが、今巻で一歩ずつ進んでるのを読み取れて、個人的にはニヨニヨしてしまいました。ジェフリーとヨアキムも、正義とリチャードも、ちゃんとお互いを大切に思っていることが伝わってきてうれしい。そしてそれを外から見るとどうなるのか、というところもしっかり描かれているところがこの作品”らしい”。
なお、正義の旧友・下村晴良も元気そうでよかった。ほんとまさか彼の将来がこんなになってるなんて登場時にはミリも思わなかったよ笑。
著者プロフィール
辻村七子の作品





