暗黒童話

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1278
レビュー : 151
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087020144

感想・レビュー・書評

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  • 作者にとって最初の長編。
    人が本来感じるはずの「痛み」に関する描写がほとんど無い為、グロテスクな表現が多い割には、気持ち悪さや怖さがダイレクトに伝わってこないような気がします。
    作中に挟まれた童話『アイのメモリー』も、まさに『暗黒童話』と呼ぶに相応しい内容なのですが、残酷さの中に切なさを感じさせるところは、いかにも作者らしいと思いました。

  • 怖かった・・・。そしてグロかった・・・。
    「そ、そこまで細かく書かなくても!」と涙目になるような描写もいくつかあり、思わず「ぎゃー!」と叫んでしまいました(だって、刺されて内臓を掻き出された上に、はみ出した腸を踏みつけられる場面とかあるんだもの・・・)。

    あらすじ的には切ない物語なんですが、とにかく山場が怖かったです。

  • あー怖かったー
    京極夏彦はちゃんと現実的に収束するけど、ホラーは非科学的にすすむから、なんでもありさが本当にこわい。
    夜に一人で読んでしまったから、「私のいるこの世界は科学的な世界!」って言い聞かせながら読んだし。
    生まれて消えていった、ある女の子のお話、かな。
    鴉と眼球。

  • ここから乙一さんを知った

  •  この小説は、まず、はじめにこの小説内で出てくる絵本のお話しから始まります。人間の言葉を話せるカラスが目の見えない女の子にいろんな人から奪った”目”をあげていくお話しです。カラスが奪ってくるその”目”には、奪われた人達が今まで見てきた映像が見えるのです。このまま話が続くのかと思えば、いきなり、全く違う話が始まります。最初は、この前の話(カラスの話)は何のために書いてあるのかよくわからなかったけど、読み続けるうちに色々なところで関わっていきます。しかも、このカラスの話が次の話の伏線になっているのです。
     その次の話の内容が、事故で記憶と左目を失った女子高生が、移植手術で死者の眼球を移植したのだが、やがてその左目が様々な映像を脳裏に再生し始めてきた。それは、前の眼球の持主の「記憶」であった。主人公は、この眼球の持主の生前に住んでいた町に行き、そこで、悪夢のような事件に巻き込まれてしまう・・・。
     この作品のすごいところは話のつながり方が面白いところです。主人公と犯人の視点が面白い具合につながっていて、ページをめくる手がなかなかとまりませんでした。続きがきになったからです。あとは、犯人視点で話が進められているところがあるのも面白いと思いました。乙一さんのホラーはとても面白いです!! [ペンンーム・いちご]

  • 左目の映しだす記憶や、作中で挟まれる童話「アイのメモリー」など、映像作品にしてもきっと面白いだろうなぁ…と一瞬考えましたけど…映像化はされないでしょうね(笑)

    最後に作者の乙一氏が、未熟な頃の作品で恥ずかしいと言ってますが、一気に読み進めました、面白かったです。

    記憶喪失後に形成された人格が主人公という、少し特殊な状況ですが、「記憶」というキーワードがうまく最後までハマってますね。菜深ちゃんが最後、記憶喪失前に戻ってからバインダーをトリガに映し出された「記憶」、ここが一番ジーンときました。

    これから読む乙一氏作品に期待をこめて☆3の評価にしておきますが、充分良作だと思う。

    なんか年頃の女性が主人公の小説っていいよね。(?)

  • ある日、私は片目を失った。そして、その日までの記憶も。しかし、時折激しい痛みと共に見知らぬ映像が頭をよぎる…。その映像の源を求めて旅に出た私を待っていたものは…。 さらに詳しくはこちらへ

    突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった…。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ちかまえていることも知らずに…。乙一の長編ホラー小説がついに文庫化。

  • 片目と記憶を失った少女
    目を移植
    目の持ち主の記憶
    事件を探る

  • 短編集はいまいちライトだったんで長編なら…と挑んだw角膜じゃなくて眼球移植かよっ!て突っ込みたくなるが、ご本人がしっかりセルフ突っ込みいれておりまするwでもそういう辻褄が合わないのは…と言いだすと面白くない。なにかよくわからない妖しげな技術があり、夜の森の深い闇に不可思議な造形の巨人が密やかに歩いている…そんな世界のお話。

  • 久々に乙一を読んだ。
    氏初の長編小説ということで…
    乙一感がよく出ていたと思う。

    ネタバレだが、
    主人公はこの先死ねないのだろうか。
    いい謎を残して終えたと思う。

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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