知の休日 ―退屈な時間をどう遊ぶか (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 252
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200010

作品紹介・あらすじ

本と遊ぶ。アートと遊ぶ。車と遊ぶ。体と遊ぶ…。この本は、ふだん忙しい生活のなかで頭と心がコチコチに固まりきっているのを、どうすればまともな状態にもどすことができるかという遊びの実験である。"知"という字には、ココロとふりがなをふってもいいし、アタマと読んでもいい。著者は、身近な例をあげながら、アタマとココロに心地よい刺戟を与える新しい緊張感のある休日を提案する。好奇心と知的な娯しみに支えられた、本当の意味でリフレッシュされた休日をつくりだすためのマニュアルがここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 迷える40代おじさんに刺さる一冊でした。五木寛之さんの著書が本当に好きです。もっと読もう。
    退屈な時間をどう遊ぶか、というサブタイトルが付いているのと、「はじめに」で、リラックスのしすぎは問題だ。と言っているように、どう有意義な時間を過ごすか、ということについて語られている本です。
    締めくくりとして、
    > 何とでも遊ぶ、この気持ちに徹することで、少しこわばっていた肩の力が抜けそうな気がする。退屈な時間をどう生かすか。そのことに実は私たちの人生がかかっているのかもしれない。
    って真理突きすぎでしょ。
    自分は職業がら、ガジェットものには対象のこだわりは見せるものの、そのほかのことにはあまり興味がなく、こんなもんかなとか、みんな良いって言ってるし、とかでなんとなくぼんやりやっていることが多いので、もうちょいこだわりもって生きてみようかなと思いました。

  • かっこいいの一言。知の巨人の、「人生でのひまつぶしの薦め」といった感じを受けた。ざーっとしか目を通せなかったので、また時間を経て出会ったら、読み返したい。

  • ふむ

  • f.2022/9/19
    p.2021/4/12

  • 本と遊ぶ。体と遊ぶ。アートと遊ぶ。車と遊ぶ。声と遊ぶ。靴と遊ぶ。夢と遊ぶ。何とでも遊ぶ。金がなくても何かと遊ぼうという気持ちが大切。犬や猫と遊ぶ。退屈な時間をどう生かすか。宗教も芸術も文化もそこから生まれた。退屈することは時間の流れがゆっくりと感じられること。1日が長く思われること。それはとてもいいこと。人生は短い。気がついた時には老いと死が目の前に迫っている。「忙しい」という字は心を失うこと。退屈はその反対。ダラダラではなく「ゆったりした時間」を生きる。退屈を「黄金の時間」に変える。自分らしく生きること。

  • 忙しい毎日を生きるからこそ
    休みの日は頭をリラックスさせてみよう!と語る本書。
    人は毎日色んな判断を頭で処理しながら生きてるというのは周知の事実だけど、
    休みの日は力を抜いてごらんと言われてるよう。

  • 所要時間:3.5
    印象的な文章:なし
    オススメ度:
    身内 3
    身内以外 3
    過去の自分(20歳) 3
    未来の自分(60歳) 3
    子供が【28】歳のときに読んで欲しい

  • 休日の過ごし方指南。
    おそらく仕事中毒で遊び方を知らない、遊べない中高年世代の人向けの本。

  • "いい加減に(Good feeling)頭、体、心を休める休日の過ごし方の提案をしている本。五木さんの体験からあふれ出てくるリフレッシュ法の数々。なるほどと共感したところは、アートと遊ぶのところ。美術館やオペラ、バレエなどの楽しみ方。まだまだ芸術のたしなみは初心者の私のハードルを下げてくれた。なるほど!そんな風に眺めてみるのね~(気になった方はどうぞ、本書をお読みください)。
    ちょっと活字から離れていた自分のリハビリにちょうど良い本だった。"

  • 暇つぶしにはちょうどいい本

  • 五木寛之 著「知の休日 退屈な時間をどう遊ぶか」、1999.12発行、著者67歳の時の作品です。退屈するとは、時間の流れがゆっくり感じられること。一日が長く思われることはとてもいいことだとw。そうですね!(^-^) 私の場合、一日は長く、一年は短いですが(爆)。何とでも遊ぶ、何かと遊ぼうという気持ちが大事だそうです。子供と、犬や猫と、辞書を開いて、新聞を声に出して読んで、空想の世界に入って、究極の三冊を選び出すという作業に挑戦してetc。膝は曲げ腰は伸ばしたまま洗面所の前で歯を磨く。これは運動ですねw。

  • 目次には、「本と遊ぶ」「体と遊ぶ」「アートと遊ぶ」「車と遊ぶ」「声と遊ぶ」「靴と遊ぶ」「夢と遊ぶ」「何とでも遊ぶ」というタイトルが並んでいます。ときにややマニアックとも思えるような、あらゆる対象に関心を向けて遊ぶ方法を著者が語っている本です。

    たとえば、著者が足の指に名前をつけて、一本一本ていねいに洗っていることについて語っています。画廊や美術館では、自分が国際的な美術品泥棒になったつもりで、もし一点だけを盗むとしたらどれを盗むか真剣に考えるといいます。笑ってしまったのは、夢の世界をコントロールするために著者が工夫を凝らしたというくだりです。子どもの頃、おいしそうなまんじゅうを口に入れようとした瞬間に目が覚めるという経験がしばしばあったという著者は、意識が戻ってきそうになるあたりで、「これは夢ではない。これは真実だ。いま手にしているこのまんじゅうは本物だ。それを信じろ」と言い聞かせるトレーニングを積んで、手にしたまんじゅうをぱくりと口に入れ、その餡のねっとりとした甘さを味わうことができたと述べています。青年期には同じ方法で、フランス映画の女優とベッド・インする夢を、最後まで見ることに成功したことも明かされています。

    強い刺激を求めるのではなく、何気ない日常を存分に楽しむというスタンスには共感できました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    本と遊ぶ。アートと遊ぶ。車と遊ぶ。体と遊ぶ…。この本は、ふだん忙しい生活のなかで頭と心がコチコチに固まりきっているのを、どうすればまともな状態にもどすことができるかという遊びの実験である。“知”という字には、ココロとふりがなをふってもいいし、アタマと読んでもいい。著者は、身近な例をあげながら、アタマとココロに心地よい刺戟を与える新しい緊張感のある休日を提案する。好奇心と知的な娯しみに支えられた、本当の意味でリフレッシュされた休日をつくりだすためのマニュアルがここにある。

    目次
    第1章 本と遊ぶ
    第2章 体と遊ぶ
    第3章 アートと遊ぶ
    第4章 車と遊ぶ
    第5章 声と遊ぶ
    第6章 靴と遊ぶ
    第7章 夢と遊ぶ
    第8章 何とでも遊ぶ

  • <ふさぎの虫>と遊べ。自分の時間を生きろ。自分の世界を作れ。

  • 私は興味深く読めました。タイトルから連想したのとはちょっと違う内容でした。健康に関して色々書いていた気がする。酒をうんと飲もうと思うなら、最初の一杯を三分間かけて飲めというのは、試してみようと思う。三冊の本を選んであとは捨てるというのは断捨離に通じる。足首をまわしたり、ふくらはぎをマッサージするのも、健康にとても良いと聞いた事がある。声に出して本を読むというのも面白そうだ。健康オタクの自分としては、面白く読めました。

  • 忙しい毎日。仕事に追われる毎日。
    平日はもちろんだが、休日も業務知識を補充するための勉強、資格取得のための勉強と忙しなく、何かに追われているように頑張っている。
    どんどん進歩していくからそれに追いつけるように頑張らなくてはいけない時代ともいえる。
    こんな時代だからこそ、頭休めが必要と著者はいう。ただし、だらけて寝過ごすっていう生活は平日と休日のストレスのギャップが多すぎるからだめだって。適度に休日もストレスがあったほうがいいのでは??休日くらい好きなこと(集中するドライブしたり、靴を磨いたり、本を読んだり)するのがいいよって。

    面白かったこと
    ・本は3冊まで(やべえこれは僕にも無理だ)
    ・活字を読む病気(はい私もです。これ!何で本を声に出して読まないんだ!(驚)っていう時代があったとは)
    ・お酒や絵画は十分に味わうこと

  • 休日に弛緩過ぎるのはよくない、という前提に立って、五木寛之流の「遊び方」が提案されていきます。軽い読み物ですね、本当に。

    五木寛之の作品を恥ずかしながら初めて読んだんですが、抱いていたイメージに近い内容・文体だったので安心して読めました。人生経験を積んだ人の言葉、と思って読めば、科学的根拠は乏しいものでもそれなりに説得力がありますね。芸術に対する接し方などについての意見は、僕のような素人の肩の力を抜かせるには十分でした。

    社会人になったら、休日の過ごし方も大きく変わっていくと思います。心構えをするに当たって参考になりました。

  • 本と
    体と
    アートと
    車と
    声と
    靴と
    夢と
    何とでも

    遊ぶ。

    共感が持てたような、持てなかったような。
    とりあえず、休日の上手い使い方というかなんというか。
    こういう風に僕は過ごしましたよ、的な本でした。

  • 手本にはなれないが、見本くらいならなれる。

  • [ 内容 ]
    本と遊ぶ。
    アートと遊ぶ。
    車と遊ぶ。
    体と遊ぶ…。
    この本は、ふだん忙しい生活のなかで頭と心がコチコチに固まりきっているのを、どうすればまともな状態にもどすことができるかという遊びの実験である。
    “知”という字には、ココロとふりがなをふってもいいし、アタマと読んでもいい。
    著者は、身近な例をあげながら、アタマとココロに心地よい刺戟を与える新しい緊張感のある休日を提案する。
    好奇心と知的な娯しみに支えられた、本当の意味でリフレッシュされた休日をつくりだすためのマニュアルがここにある。

    [ 目次 ]
    第1章 本と遊ぶ
    第2章 体と遊ぶ
    第3章 アートと遊ぶ
    第4章 車と遊ぶ
    第5章 声と遊ぶ
    第6章 靴と遊ぶ
    第7章 夢と遊ぶ
    第8章 何とでも遊ぶ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2005.6.21

  • 文化<br />趣味<br />休日

  • 著者の休日の遊び方がいろいろ書かれている。

  • さてさて、知の休日の内容はというと
    題名ほど中身はアカデミックなものではなくて
    もっと身近な内容が多かったです。

    美術館の楽しみ方とか共感できましたね。
    ちなみにその内容はお気に入りの一点を見つけて
    それをじっくり鑑賞するでした。

    自分も美術館にいったときはお気に入りの画家を一人見つけること
    を心がけています。

    他にも車やオペラに関することなどが書いてあり
    思ったのはこの人は随分はまり症なんだなって事です。

    自分もかなりはまり症なのでそんなところも共感ですね。

  • ダンナさんの本棚から発見して読んだ本
    なかなか面白かったです。
    五木氏の休日の過ごし方紹介なのだけど、そうだよねーと考えさせられる内容もあり
    意外と楽しめたです。
    ちなみに、この本はダンナさんと付き合ってる時にグアム旅行中プールサイドで彼が
    真剣に読んでいました。
    休日に読む休日の過ごし方本ってなかなか
    興味深い!

  • あくまでも五木寛之がどう休日を過ごすかに着いて言及しているだけだが、時々はっとさせられる内容が書かれている事もある。
    個人的には、休日はいつもとは違う緊張を楽しむ日であると言う言葉が興味深かった。

  • 「メモる技術」の本で、紹介されていました。5章がポイント。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五木寛之の作品

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