アメリカの経済支配者たち (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200072

感想・レビュー・書評

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  • p28 JP モルガン (ジュニアス スペンサー モルガン)

    p132 紙幣の誕生 ロスチャイルド家のような金細工師(ゴールドスミス)がいたkら
    貴金属を持つ人間は、戦争がある時などに、ロスチャイルド商会に自分の財産を預けて、その預り証を受け取った。預り証にロスチャイルド商会と書いてあれば世の中では信頼できる証文だったので、この証文が金貨と同じ価値をもった。しかも金貨のように重くなく、軽い紙で十分に交換価値があり、それ自体が等価で支払いの用に足りたので、われわれの使っているお札と同じであった。イングランド銀行が創立されたのはロスチャイルド家が台頭するほぼ一世紀前だから、紙幣を考案したのはロスチャイルド家ではないが、この預り証の流通メカニズムが、金本位制の紙幣の原型と考えて良い

    p146 アメリカ財閥史を考えた場合、ヴァンダービルトはオランダ系、デュポンはフランス系、ロックフェラーはドイツ系だが、アメリカの産業界を形成した主人公の多くは、モルガン、カーネギー、フォードらが、大英帝国の子孫から誕生した。歴史的にその大英帝国を見れば、イタリアのメディチ家をヨーロッパ金融界の始祖として、オランダ東インド会社、イギリス東インド会社、ロイズ保険、イングランド銀行、ベアリング商会の誕生をもって、近代的な金融街がロンドンのシティー地区に確立されてきた

    ベアリング家とロスチャイルド家のロンドン・シティーが、ニューヨークのウォール街を生み出した。そのためアメリカのホテル王アスター家がイギリスで爵位を授けられ、アメリカで財をなした石油王ゲディ一族がアメリカからイギリスに国籍を移すなど、上流階級では絶えず行き来がある。

    ベアリング財閥は、1763年にベアリング商会が設立されてから、ロスチャイルド家が台頭するまでロンドンの金融街を支配し、以後も両家が覇を競ってきた。1995年に若いディーラーが巨額の欠損をだして倒産し、オランダのINGバンクに買収されたため、すでに過去の存在として忘れられたアガ、ベアリングファミリーが死んだわけではない

    p154 投資 investiment 投機 speculation

    ウォール街における投機屋の代表者として名を残すのが、ジェイグールドであった。これに対して、堅実な事業の出資に徹しながら金融財閥を形成し、アメリカの全産業と国家を支配した投資家がジョンピアポントモルガン

    p158 死の商人デュポン、鉄道王バンダービルト、鉄道王ハリマン、鉄鋼王カーネギー、石油王ロックフェラー、穀物王カーギル、タバコ王デューク、鉱山王グッゲンハイム、石油王メロン、自動車王フォード

    ベアリングとロスチャイルドとJPモルガンは本質的に違う

    p186バルカン半島に戦火が絶えない状況を生み出したのが武器と兵器 
    武器密輸の工作人として90年代からユーゴスラビアに介入したのは、サウジアラビアの兵器商カショーギ
    死の商人カショーギの妻のソラヤ夫人には愛人があり、その男がパメラハリマンと最初の夫ランドルフチャーチルとの間に生まれた息子、イギリス議員のウィンストン・チャーチル

    チャーチル議員の祖父チャーチル首相は、バルカン半島をめぐる第一次世界大戦で暗躍したイギリス海軍大臣だった

    p188 チャーチルの意図は、自分の連合国軍側についたロシアとセルビアを守ることではなく、一帯を軍事支配して領土を手に入れることであった そのため当時、イギリス政界では、ドイツ人より危険な男がチャーチルだとまでいわれた

    チャーチルを生んだ母はイギリス人ではなく、アメリカ大富豪令嬢ジェニージェロームであり、鉄道王バンダービルト一族であった

    p213 スイス三大銀行は、97年スイス銀行がスイス・ユニオン銀行と合併を八秒して、スイスユナイテッド銀行UBSが発足したため、クレディ・スイスと二大銀行体性となった

    p231 HLハント 映画ジャイアンズでジェームズ・ディーンが演じた成金テキサス石油王のモデルとなった

  • ○日本経済の欠陥は、株価ではなく、電気料金や地代など、生活の基礎となる物価がアメリカよりはるかに高いという点にある。また、銀行やゼネコンが隠し続けてきた不良債権が、膨大な失業者を生み出し、将来の不安を生み出すところに致命的な欠陥がある。国債と地方債の残高600億円という国家の借金と、銀行界の不良債権額は、欠陥というより、国民貯蓄をマイナスにするほど地獄の様相を呈している。その最大の原因は、閉鎖的で実業感覚に乏しい官僚と、国民生活を顧みない政治・経済の世界で、利権人事が次々と無能力者を出世させる仕組みにある。人間性を持つすぐれた能力者が社会で生かされず、腐敗した人事が国民を苦しめる度合いは、アメリカよりはるかに大きい。

  • すんごーーーーく頭が痛くなってくるであろう
    この本。
    だけれども、まぎれもない事実なのです。
    莫大な財産を持つ財閥は
    ありとあらゆるものを「カネ」でつかさどるのです。
    もっとでかく言えば、経済だって思いのまま。

    それはつまり、巻き込まれるものもあるのです。
    日本もそうだし、アジアもそう。
    彼らにとってはそれは朝飯前なのです。

    救いがないように思いますが、
    その実情を知る人が増えたとき、
    この猿芝居はやがて通用しなくなる時が来るでしょう。
    その時はきっと、平和が訪れるときかと。

  • 固有名詞がこれでもかというほどに登場するので全貌を把握できない。それほどに情報量は多い。

    「アメリカン・ヘリテージ」誌によるアメリカ史上最大富豪
    ジョン・D・ロックフェラー(石油)
    アンドリュー・カーネギー(鉄鋼)
    コーネリアス・ヴァンダービルト(鉄道)
    ジョン・ジェイコブ・アスター(ホテル)
    ビル・ゲイツ

    著者の試算によるアメリカ最大の資産家
    アスター家
    ロックフェラー家
    ヴァンダービルト家
    メロン家

    アメリカの遺産相続人たちが最も恐れるのは、国際的なアメリカの地位が低下し、利回りが低下すること。アメリカの選挙には巨額の資金が必要で、金融機関と産業と遺産相続人のコネクションによって決定される。

    銀行家のアンドリュー・メロンは、1921年以降のハーディング、クーリッジ、フーヴァーの3代の共和党内閣の財務長官を務め、富豪の資産が守られるように税率を下げた。歳入は逆に増加して納税の公平化が進んだが、熱狂した投機相場は29年に崩壊した。

    ランドは、戦後にレミントン兵器が海軍業界のスペリー・ランドと合併して、海軍と空軍のシンクタンクとして成長した。社長にはダグラス・マッカーサー、副社長にはマンハッタン計画のリーダーであるレスリー・グローブスが就任した。

    ヨーロッパでは、メディチ家を金融財閥の始祖として、オランダ東インド会社、イギリス東インド会社、ロイズ保険、イングランド銀行、ベアリング商会が誕生した後、近代的な金融街がロンドンのシティー地区に確立された。ベアリング商会とロスチャイルド家のロンドン・シティーがニューヨークのウォール街を生んだ。ベアリング財閥は、1763年にベアリング商会が設立されてから、ロスチャイルド家が台頭するまでロンドンの金融界を支配し、以後も両家が覇を競ってきた。

    ベアリングとロスチャイルドとJ.P.モルガンは、国際金融を本業とし、政府が乱発した巨額の債権を全世界に販売しながら国家的な事業を動かした。南北戦争では、ロスチャイルド商会とモルガンが政府公債を引き受け、その利益を運用して鉄道融資で稼いだ。クリーブランド大統領の時代の1893〜95年、金と銀の交換によって財務省の金準備が底をついた時、オーガスト・ベルモントとロスチャイルド家、J.P.モルガンが動き、金を手当てしてアメリカを救った。その後、J.P.モルガン親子は、証券投資を独占して金融トラストを形成し、GEやUSスチールを設立、AT&Tを買収、デュポンと組んでGMを支配した。ジュニアスとヘンリーの代に投資銀行モルガン・スタンレーを設立した。

    モルガン一族のブレストンは1991年から世界銀行総裁に就任し、ローレンス・サマーズを幹部に据えて日本のバブル崩壊を主導し、弱り切った日本の金融機関を次々に買収した。レイク、長銀系の日本リース、東邦生命を買収して乗り込むと、東邦生命は破綻してGEエジソン生命が生き残った。破綻した長銀がリップルウッドに営業譲渡されるにあたって、GEキャピタル、シティグループのトラヴェラーズ保険、メロン銀行、ロスチャイルド投資信託(RIT)などが出資した。

  • 新書文庫

  • 一度金持ちになったら永遠に一族が金持ちという話。
    同氏著の『資本主義崩壊の首謀者たち』や『アメリカの巨大軍需産業』という本と併せて読むとわかりやすい。
    ピケティが『21世紀の資本』で長々と書いてある事を極端な実例を上げて説明している感じ。
    最も、ピケティの方が後だし、そもそも労働より投資のほうがリターンが多くなるというのは経済学においては古典に近く、常識。
    それを定期的にリセットするのが大災害か大戦争、カタストロフィー。
    問題は、その大戦争が起こってもリセットが効かない位置である軍需産業に金持ちが群がること。
    軍事予算で研究開発したものを民生転用できるし、戦争が起こっても儲かる。
    やっぱり金持ちは賢い。

  • [ 内容 ]
    日本に多大な影響を及ぼし、世界経済を牛耳るアメリカ。
    そのアメリカを動かしているのは、大統領でもなければ二大政党でもない。
    ロックフェラー、ヴァンダービルト、モルガン、アスターといった財閥の遺産相続人たちだ。
    彼らはヨーロッパの財閥ともつながっており、その要請と指示に従ってウォール街のビジネス集団は活動する。
    ヘッジファンドの大物たちですら実は財閥に使用される投機屋にすぎない。
    日本、アジアの経済苦境の裏に潜むメカニズムの正体に迫る。

    [ 目次 ]
    序章 世界を動かす“七つのメカニズム”
    第1章 遺産相続人の指令
    第2章 南アのゴールドが動かす資産価値
    第3章 CIAの経済戦略
    第4章 ヨーロッパ財閥の威力と組織
    第5章 ウォール街の国際投機人脈
    第6章 タックスヘイヴンによる地下経済
    第7章 金融ジャーナリズムの支配力

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ひどい。つまんなすぎる。やっぱレビューだけ見て中身見ないで買っちゃダメだ。誰がこんな本読みたい思うわけ?誰が買うワケ???と、久々最悪の本。途中で投げた。

  • ちきりんオススメ

  • 2000年代頭までの米国(欧米諸国やアフリカなども)の政治経済は、大統領などの要人も含めて、ロックフェラーやカーネギーなどの財閥、富豪一家との関わりが密接ということらしい。今のオバマ政権もきっと関係あるんだろうな。

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著者プロフィール

京都府生まれ。1986年、京都府立大学文学部卒業。
1991年、大阪市立大学大学院臨床心理学分野後期博士課程(単位取得退学)。2006年、ISAP (International School of Analytical Psychology), Zurich修了、ユング派分析家。
現在、帝塚山学院大学人間科学部心理学科教授、北大阪こころのスペース代表、臨床心理士、公認心理師。

共著書に『キーワードコレクション カウンセリング心理学』、『現代社会と臨床心理学』、『心理療法ハンドブック』、『心理臨床大事典』ほか。共訳書に『ユングの世界』。

「2021年 『セラピーと心の変化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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