アメリカの経済支配者たち (集英社新書)

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  • 集英社
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200072

感想・レビュー・書評

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  • すんごーーーーく頭が痛くなってくるであろう
    この本。
    だけれども、まぎれもない事実なのです。
    莫大な財産を持つ財閥は
    ありとあらゆるものを「カネ」でつかさどるのです。
    もっとでかく言えば、経済だって思いのまま。

    それはつまり、巻き込まれるものもあるのです。
    日本もそうだし、アジアもそう。
    彼らにとってはそれは朝飯前なのです。

    救いがないように思いますが、
    その実情を知る人が増えたとき、
    この猿芝居はやがて通用しなくなる時が来るでしょう。
    その時はきっと、平和が訪れるときかと。

  • 固有名詞がこれでもかというほどに登場するので全貌を把握できない。それほどに情報量は多い。

    「アメリカン・ヘリテージ」誌によるアメリカ史上最大富豪
    ジョン・D・ロックフェラー(石油)
    アンドリュー・カーネギー(鉄鋼)
    コーネリアス・ヴァンダービルト(鉄道)
    ジョン・ジェイコブ・アスター(ホテル)
    ビル・ゲイツ

    著者の試算によるアメリカ最大の資産家
    アスター家
    ロックフェラー家
    ヴァンダービルト家
    メロン家

    アメリカの遺産相続人たちが最も恐れるのは、国際的なアメリカの地位が低下し、利回りが低下すること。アメリカの選挙には巨額の資金が必要で、金融機関と産業と遺産相続人のコネクションによって決定される。

    銀行家のアンドリュー・メロンは、1921年以降のハーディング、クーリッジ、フーヴァーの3代の共和党内閣の財務長官を務め、富豪の資産が守られるように税率を下げた。歳入は逆に増加して納税の公平化が進んだが、熱狂した投機相場は29年に崩壊した。

    ランドは、戦後にレミントン兵器が海軍業界のスペリー・ランドと合併して、海軍と空軍のシンクタンクとして成長した。社長にはダグラス・マッカーサー、副社長にはマンハッタン計画のリーダーであるレスリー・グローブスが就任した。

    ヨーロッパでは、メディチ家を金融財閥の始祖として、オランダ東インド会社、イギリス東インド会社、ロイズ保険、イングランド銀行、ベアリング商会が誕生した後、近代的な金融街がロンドンのシティー地区に確立された。ベアリング商会とロスチャイルド家のロンドン・シティーがニューヨークのウォール街を生んだ。ベアリング財閥は、1763年にベアリング商会が設立されてから、ロスチャイルド家が台頭するまでロンドンの金融界を支配し、以後も両家が覇を競ってきた。

    ベアリングとロスチャイルドとJ.P.モルガンは、国際金融を本業とし、政府が乱発した巨額の債権を全世界に販売しながら国家的な事業を動かした。南北戦争では、ロスチャイルド商会とモルガンが政府公債を引き受け、その利益を運用して鉄道融資で稼いだ。クリーブランド大統領の時代の1893〜95年、金と銀の交換によって財務省の金準備が底をついた時、オーガスト・ベルモントとロスチャイルド家、J.P.モルガンが動き、金を手当てしてアメリカを救った。その後、J.P.モルガン親子は、証券投資を独占して金融トラストを形成し、GEやUSスチールを設立、AT&Tを買収、デュポンと組んでGMを支配した。ジュニアスとヘンリーの代に投資銀行モルガン・スタンレーを設立した。

    モルガン一族のブレストンは1991年から世界銀行総裁に就任し、ローレンス・サマーズを幹部に据えて日本のバブル崩壊を主導し、弱り切った日本の金融機関を次々に買収した。レイク、長銀系の日本リース、東邦生命を買収して乗り込むと、東邦生命は破綻してGEエジソン生命が生き残った。破綻した長銀がリップルウッドに営業譲渡されるにあたって、GEキャピタル、シティグループのトラヴェラーズ保険、メロン銀行、ロスチャイルド投資信託(RIT)などが出資した。

  • 新書文庫

  • 一度金持ちになったら永遠に一族が金持ちという話。
    同氏著の『資本主義崩壊の首謀者たち』や『アメリカの巨大軍需産業』という本と併せて読むとわかりやすい。
    ピケティが『21世紀の資本』で長々と書いてある事を極端な実例を上げて説明している感じ。
    最も、ピケティの方が後だし、そもそも労働より投資のほうがリターンが多くなるというのは経済学においては古典に近く、常識。
    それを定期的にリセットするのが大災害か大戦争、カタストロフィー。
    問題は、その大戦争が起こってもリセットが効かない位置である軍需産業に金持ちが群がること。
    軍事予算で研究開発したものを民生転用できるし、戦争が起こっても儲かる。
    やっぱり金持ちは賢い。

  • [ 内容 ]
    日本に多大な影響を及ぼし、世界経済を牛耳るアメリカ。
    そのアメリカを動かしているのは、大統領でもなければ二大政党でもない。
    ロックフェラー、ヴァンダービルト、モルガン、アスターといった財閥の遺産相続人たちだ。
    彼らはヨーロッパの財閥ともつながっており、その要請と指示に従ってウォール街のビジネス集団は活動する。
    ヘッジファンドの大物たちですら実は財閥に使用される投機屋にすぎない。
    日本、アジアの経済苦境の裏に潜むメカニズムの正体に迫る。

    [ 目次 ]
    序章 世界を動かす“七つのメカニズム”
    第1章 遺産相続人の指令
    第2章 南アのゴールドが動かす資産価値
    第3章 CIAの経済戦略
    第4章 ヨーロッパ財閥の威力と組織
    第5章 ウォール街の国際投機人脈
    第6章 タックスヘイヴンによる地下経済
    第7章 金融ジャーナリズムの支配力

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ひどい。つまんなすぎる。やっぱレビューだけ見て中身見ないで買っちゃダメだ。誰がこんな本読みたい思うわけ?誰が買うワケ???と、久々最悪の本。途中で投げた。

  • ちきりんオススメ

  • 2000年代頭までの米国(欧米諸国やアフリカなども)の政治経済は、大統領などの要人も含めて、ロックフェラーやカーネギーなどの財閥、富豪一家との関わりが密接ということらしい。今のオバマ政権もきっと関係あるんだろうな。

  • 2009.1.29~2.4 読了

  • 情報量多っ!
    内容濃っ!

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著者プロフィール

広瀬 隆
1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る。『東京に原発を!』『危険な話』『原子炉時限爆弾』などを世に出し、一貫して反原発の論陣を展開してきた。福島原発事故後は、いち早く『福島原発メルトダウン』『第二のフクシマ、日本滅亡』『原発ゼロ社会へ!新エネルギー論』『原発破局を阻止せよ』を出し、「原発即時撤廃」を訴え、各地で講演活動をおこなっている。

「2014年 『原発処分先進国ドイツの現実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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