- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087200287
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[ 内容 ]
20世紀は短歌が日本文化内で「再誕」した時代であった。
特に盛況を迎えた60年代から80年代前半において、その契機となったのは、ジャンルを超えて活躍しはじめた女性たちの力であった。
万葉以来の伝統を誇る短歌の世界に、彼女たちが及ぼした影響はなんであっただろうか。
みずからの身体で感受した美意識が、重い社会のくびきから何を解放したのだろう。
本書は現代短歌に挑戦しつづけた女性歌人たちの作品を、通史として歴史のダイナミズムのなかで俯瞰する、初めての試みである。
30人に上る女性歌人たちの作品が奏でる調べは、哀しく愛しく美しく読者の胸に共鳴する。
[ 目次 ]
第1章 あの『サラダ記念日』が、賛否相半ばした歌壇
第2章 現代の起点となった『乳房喪失』
第3章 「女人短歌」が果たした、魔性の役割
第4章 男性歌人との真正面からの対立
第5章 戦後世代の新人女流が競合
第6章 前衛短歌からの方法を摂取
第7章 1970年代における新人の野心作
第8章 女歌の時代とフェミニズム
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
第一章全部と第八章の後半、俵万智、水原紫苑、辰巳泰子の章のみ読了。