- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087200683
感想・レビュー・書評
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期待せずに、ブックオフで購入しました。意外に、興味深い本でした。文章も、悪くないです。読んでいて、ストレスを感じることはありませんでした。この手の英語学習本は、くだらないものです。この手の本を書くのは、英語を苦手と感じたことのない達人が書くからです。その意味で、仕事の関係で、英語が必要に迫られている人たちのための英語学習体験記としては、ベストの本だと思います。ただし、全ての中年の英語学習者のための本ではありません。著者が、大学受験以来、英語を読むことも、話すこともなかったというのは嘘ではないと思います。ただし、多くの中年の英語学習者とは、大きく異なる点があります。著者が、並外れた秀才なことです。英字新聞を読む、英語のニュース番組を聴くことは、語学力だけでは十分ではありません。そのニュースの背景となる知識が必要になります。意外に、この能力が、障害になる場合が多いと思います。読解力ですが、ニューヨークタイムスを読むことにより、その能力を高めたそうです。僕にも記憶があるのですが、語学力がなくとも、背景知識が豊富であれば、新聞記事は読めてしまいます。僕も、英字新聞を読み始めたとき、日本の政治に関する記事は、何の苦痛も無く読めてしまいました。その意味で、全ての人のためのノウハウではありません。リスニングですが、CNNのニュースを繰り返し聞いたそうです。聞き取れるようになるには、2年近くかかったそうです。ただし、聞き取れるようになっても、集中しなければ、聞き取ることはできないと告白している。若い人にとって、映画はいい教材ですが、中年には、ニュース番組のほうが適していると指摘している。僕も、同感です。また、ニコラス・クリストフ元ニューヨークタイムスの東京支局長の日本報道は偏向していると指摘している。投書もしたそうです。ただし、現在のNorimitsu Onishiと比較すれば、どうでもいいことです。
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勉強にはならない。
海外の仕事のイメージは湧くかも。 -
野口悠紀雄 超英語法で紹介されていた
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これは面白い。海外(特にアメリカ)へ行く人は、苦労が自分だけじゃないとわかり、ポジティブになる。
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[more]
第1章 英単語を覚える
第2章 英文法を思い出せ
第3章 発音とヒアリング
第4章 読む力の磨き方
第5章 作文する力をつける
第6章 プレゼンテーションと英会話
第7章 アメリカ社会と英語 -
外国暮らしの英語奮闘記といった内容。
言葉だけでなく文化や習慣など、外国に暮らすというのはなかなか大変だなあと思った。 -
全然期待していなかったのですが、とても参考になりました。
と言っても、参考になったのは、英語学習方法の部分でもなければ、アメリカ文化についての解説の部分でもなく、なんと「作文」の方法についてです。目からウロコでした。
うっすらと自分でも分かってはいましたが、この本を読んで、私は「作文」については何ひとつ教育を受けていないということに気付かされました。軽くショックを受けました。
おそらく、大学院に進まれた方や研究職の方などはどこかでその勉強をされたのでしょうが、そうでない多くの人は私のように、一度もまともに作文の訓練を受けず、それがいかに多くの恩恵をもたらすものかすら気づかずに過ごしてきているのではないでしょうか。
作文=読書感想文や日記レベルのもの、と連想し、文章なんて書かないから関係ないと思われるかもしれませんが、ここで紹介されている作文技術は、日常のあらゆるところで活用できるものだと思います。企画書やプレゼン資料作成もこの知識があるなしで全然違ってくるのでは。
文字にしない段階ですら、影響があると思います。
たとえば世の中にあふれるデータや資料をどう読み込み、目にした現象をどう理解していくかということも、ここで紹介されている論理展開の訓練のあるなしでは違ってくるように思います。
こういう教育がなされていないことは、大げさかもしれませんが、国益を損なっているのではないかとすら思いました。大げさかな?(笑)
「主人公はこの時どう思ったでしょう?」なんてことをちんたら話し合っている間に、こういうことを教えてほしかったと私は切に思います。
英語の先生ではなく、国語の先生に、あるいは教育委員会の方々にぜひ読んでもらいたい本だと思います。
アメリカの悪いところを書いても得るものはないから良いところだけをピックアップした、という著者のスタンスには非常に共感できます。
そして、ただ礼賛するのではなく、何がそういう違いを生んでいるのか、本質的なことに着目しているところが素晴らしかったです。 -
「中年」になってから仕事の関係で英語を再勉強しなくてはならなくなった人は多いですね。参考になるところ多かった。
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40歳以上になって初めて米国で生活、しかも名門大学で教えた著者の英語との格闘記。親しみを持って読み始めましたが、実は日米の文化の違いを、言葉を通して感じさせるなかなかの名著だと思います。隣の女性に“Do You have time?”と呼掛けられて驚くと、時間を訊かれただけだったり、見知らぬ人とのエレベーターでの会話、その受け応えのノウハウ・・・。下手な相槌は絶対に禁物など。米国のオープンな社会を羨ましく思います。
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[ 内容 ]
英語を再勉強する人がふえている。
若い頃とちがって、中年・熟年で始めると覚えにくい。
しかし若くないからこそできる勉強法もある。
コレクトコールをかけたくても英語が通じず、マクドナルドでの注文もままならなかった著者が、めきめき英語力をゲット。
実践の場では大人の知恵と度胸でカバー。
その体当たり学習法や苦労・失敗体験記は、すぐ役に立つ、説得力あるものばかり。
そしてついに、名門プリンストン大学の教壇にまで立った。
[ 目次 ]
第1章 英単語を覚える
第2章 英文法を思い出せ
第3章 発音とヒアリング
第4章 読む力の磨き方
第5章 作文する力をつける
第6章 プレゼンテーションと英会話
第7章 アメリカ社会と英語
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
父が買ってきた本。またこんな…と思ったがどっこい、この本は今や私のレポートの教本だ。英語の本なハズなのに!
131Pの「作文マニュアルの受け売り」をどうぞお試しあれ!!