猫のエイズ ―FIV感染をめぐって (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200775

作品紹介・あらすじ

猫にもエイズが発見された!一九八七年に発表されたニュースが世界を驚かせた。人間からうつったのか、人にもうつるのか…様々な憶測が飛び交うこととなったが、その後の研究で、猫のエイズウイルスこそ、人には感染しないものの、すべての動物エイズウイルスの原型に近いものであることがわかった。さらに猫のウイルス研究を通じて、生物とウイルスの奇妙な共存関係やかけひきが解明され、人と動物の関係、人の住環境、環境破壊などについて深く考える機会となった。本書では、猫とそのウイルスを長年研究してきた著者が、猫好きの立場から、最新の研究成果、予防、治療方法等をていねいに解説し、この病気と正しく向き合うためのすべを教えてくれる。

感想・レビュー・書評

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  • 10年ほど前、人生で最も思い入れのある大好きだったネコが、この病を一因とする症状の中で亡くなった。古書街で本書を見つけ、あの子を思い出し手に取る。
    免疫不全のウィルスは他に、馬や牛、チンパンジーなどもある。ただしネコのエイズキャリアは全体の12%と高い。縄張り争いなどでのケンカが多いことが要因とのこと。危険な中で生きていたんやなぁ、、、合掌、、、

  • ウイルスや免疫、猫の病気について、本当に分かりやすく、読みやすい。
    病気の猫ともに生きることは、決して悲観することではなく、諦める必要はないと、力強く語られ、とても勇気づけられる。ウイルスに対するとらえかたも、排除するのではなく、優しい視線を持つなど、学びが多い。古い本ではあるが、多くの人がこの本に出会ってほしいと思った。

  • [ 内容 ]
    猫にもエイズが発見された!一九八七年に発表されたニュースが世界を驚かせた。
    人間からうつったのか、人にもうつるのか…様々な憶測が飛び交うこととなったが、その後の研究で、猫のエイズウイルスこそ、人には感染しないものの、すべての動物エイズウイルスの原型に近いものであることがわかった。
    さらに猫のウイルス研究を通じて、生物とウイルスの奇妙な共存関係やかけひきが解明され、人と動物の関係、人の住環境、環境破壊などについて深く考える機会となった。
    本書では、猫とそのウイルスを長年研究してきた著者が、猫好きの立場から、最新の研究成果、予防、治療方法等をていねいに解説し、この病気と正しく向き合うためのすべを教えてくれる。

    [ 目次 ]
    プロローグ 猫のエイズに感染したツシマヤマネコを発見
    第1章 猫のエイズ発見まで
    第2章 エイズとはどんな病気か
    第3章 猫のエイズと他の動物のエイズ
    第4章 エイズウイルスに感染した猫の飼育とその管理法
    第5章 エイズの猫とその保護者たち
    エピローグ 猫のエイズが現代社会に警告するもの

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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著者プロフィール

石田 卓夫
1950年東京生まれ。農学博士。国際基督教大学卒、日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)獣医学科卒、東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。米国カリフォルニア大学獣医学部外科腫瘍学部門研究員を経て、1998年まで日本獣医畜産大学助教授。現在は、一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)会長、日本獣医がん学会(JVCS)会長、ねこ医学会(JSFM)会長、日本獣医病理学専門家協会会員および赤坂動物病院医療ディレクター。研究専門分野は、小動物の臨床病理学、臨床免疫学、臨床腫瘍学と猫のウイルス感染症。今後の研究課題として、培養幹細胞移入による免疫疾患および慢性炎症性疾患の治療がある。

「2020年 『伴侶動物治療指針 Vol.11』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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