「わからない」という方法 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 734
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200850

感想・レビュー・書評

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  • 最初の方は何を言っているのかわけわかめだけど、後半まで読んでいくと作者が何を言わんとしているのか大分わかってくる。
    そこで「あ、最初はそういうことが言いたかったのね」ということに気づく(わかる)。
    それでいいのである。
    作者は自ら言わんとすることをこの本の構造そのものから示してみせた。

    飾らない橋本治はとても魅力的。
    随筆の傑作。
    (2007年02月17日)

  • セーターの本まで出してたんだ。へー。

  • 【入手前のコメント】2010/7/7
    著者はコピーライターの人だっけ?

  • [ 内容 ]
    「わからない」ことが「恥」だった二十世紀は過ぎ去った!
    小説から編み物の本、古典の現代語訳から劇作・演出まで、ありとあらゆるジャンルで活躍する著者が、「なぜあなたはそんなにもいろんなことに手をだすのか?」という問いに対し、ついに答えた、「だってわからないから」。
    ―かくして思考のダイナモは超高速で回転を始める。
    「自分は、どう、わからないか」「わかる、とは、どういうことなのか」…。
    そしてここに、「わからない」をあえて方法にする、目のくらむような知的冒険クルーズの本が成立したのである。

    [ 目次 ]
    第1章 「わからない」は根性である(「わからない」という恥 「わからない」を「方法」にする方法 ほか)
    第2章 「わからない」という方法(私はなぜ「セーターの本」を書いたのか 「わかる」とはいかなることか ほか)
    第3章 なんにも知らないバカはこんなことをする(基本を知らない困った作家 天を行く方法―「エコール・ド・パリ」をドラマにする ほか)
    第4章 知性する身体(この役に立たない本のあとがき 知性する身体)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 考え方が似ていて好き。
    わかった、と簡単にいっちゃダメと自戒。

  • 「わからない」ということを機軸にして、自分の世界を作り上げていく、これこそ、弁証法の極意ではないかと思ったです。彼は、「真の哲学者」と呼んでも良いのではないでしょうか?

  • まえがき
    第1章 「わからない」は根性である
    第2章 「わからない」という方法
    第3章 なんにも知らないバカはこんなことをする
    第4章 知性する身体
    (目次より)

  • 本書は、四つの章から構成されている。第一章は、
    二十世紀と二十一世紀の違いを通して、著者の
    作品の「男のためのセーターの本」を書いた理由を
    記述している。第二章は、「セーターの本」を書く
    過程を通して、「わかる」ということについて記述
    している。第三章は、著者が、ドラマ制作、
    「桃尻語訳枕草子」の執筆を通して、「わからない」
    ことに対して著者がどのようなアプローチをして
    いるのかを記述している。
    第四章は、著者の結論が記述されている。
    著者にとって重要なものは、身体と経験と友人だと記述されている。
    身体とは「思考の基盤」で、経験とは「たくわえられた思考のデータ」で、
    友人とは「思考の結果を検証するもの」だと述べている。
    そして、身体とは知性するものだと述べ、「わからない」は身体に宿る、
    と述べている。


    「二十一世紀は『わからない』の時代」と著者が書いているが、全くその通り
    だと思った。現代はどこで何がどう転ぶかわからない時代である。
    「自分が何をわからないかがわからない」時、この本に書かれている
    パターンそのままの行動をしていることに思わず笑ってしまった。
    結局、「わからない」に対応する手段は地道な努力ということだろうか。
    脳だけで思考するのではなく、身体で思考するというという話には、
    「なるほど」と思わされた。

    本文中で、著者が「桃尻語訳枕草子」と書くきっかけを、
    「平安時代の清少納言の文化史的位置は、現代の若い娘とおんなじだ」
    からと言っている。
    今ならば、「枕草子ケータイ小説版」とか出してくれたら面白そうである。

  • わかったふりをすることはよくない。
    わかったつもりになることも同様。
    「わからない」から始めること。そこから始まる。それがスタート地点。
    わかるのは自分なので、自分が納得するまで考えなければいけない。
    効率が悪い方法かもしれないが、上っ面をなでてわかったつもりになっても無意味。
    地に足をつけて、ひとつひとつわかっていくしかない。
    考えるのは頭ではなくて身体。ハラにおちるまであがく。
    そうすることで「わかった」ことが自分のものになる。

    その意味では主体的に生きることについて語った本であり、実存主義の本。

  • わからない、は、方法だ、というのは気付きにくいけど大事な命題だと思う。

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著者プロフィール

橋本治
1948年3月25日 - 2019年1月29日
東京生まれの作家。東京大学文学部国文学科卒業。イラストレーターを経て、1977年に小説『桃尻娘』を発表、以後文筆業を中心とする。同作は第29回小説現代新人賞佳作となり、映画・ドラマ化もされた。1996年『宗教なんかこわくない!』にて第9回新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』にて第1回小林秀雄賞、2005年『蝶のゆくえ』にて第18回柴田錬三郎賞、2008年『双調 平家物語』にて第62回毎日出版文化賞、2018年『草薙の剣』で第71回野間文芸賞をそれぞれ受賞。
編み物にも通じており、1989年『男の編み物(ニット)、橋本治の手トリ足トリ』を刊行。自身の編んだセーターを着てCMに出演したこともあり、オールラウンドに活躍を続けた。

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