- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087200850
感想・レビュー・書評
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自慢してるんだか謙遜してるんだかわからない口調が好感度が高い。
延々と同じことを書いてるし、愚痴愚痴愚痴愚痴という感じなのだが、書いてることにはハッとさせられる。
大変面白く読めて、新しい視点が持てるいい本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「わからない」から「わかる」までもって行く作者の方法を懇切丁寧に説明しているので、確かにまどろっこしいのですが、「わからない」という返事の背景が思考の停止か、延々とした思考の継続かでずいぶん最後に出せる答えが違ってくるなあと思いました。
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購入:2008/5/24、読了:2008/6
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20世紀は正解を追い求め、多くの正解を知っていることに意味があった時代。しかし21世紀には正解の存在という前提は成り立たない時代になってしまった。しからば「わかる」ところから始めるのではなく、「わからない」ことをスタート地点にすれば良いと著者は言う。さらには自らの経験を「わからない」という方法論にまで昇華して語り始める。本気と冗談の境目を泳ぐように、ユーモラスな「わからない」解説が進むが、最終章では突如、雰囲気は固くなり説得力も増し、最後の数行には「自分の無能を認めて許せよ」という締め台詞が現れる。この台詞、ソクラテスの「無知の知」と同じじゃね?....と思ったが、無知な私には正解は「わからない」。いずれにしても日常の凝り固まった思考回路をリフレッシュするには良い読み物だ。---2008.01.23
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「わからない」という方法は
「分からないことを分からないと伝える」方法ではありません。
それでは編み物を教えることに挑戦した男の話からご堪能ください。 -
タイトルが好き。個人的には特に目新しい感覚でもなかったせいか、半分読み進めた時点でも本題が始まっていない感じがして読みにくかった。でも176頁「3.地を這う方法―桃尻語訳枕草子」から急に面白くなった。ということで、もし私同様に読み進めるのが苦痛に感じたとしたら176頁から、、、や、話のまとまりを考慮して146頁「天を行く方法と地を這う方法」から読んでみるのもいいかもしれない。前半で詰まって読むのを辞めてしまうのは勿体無いので。[2007年1月読了]
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哲学的。とりあえず何もかも「わかる」わけじゃないことは納得した。
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[簡単に”わかった”と言えるような便利な”正解”はない」という一言が最初から最後まで言いわれ続けている名著です。
本を読んで「わかった」気持ちになってる自分は、「知ってるけどできない」頭でっかちの人間だよ、とマニュアルを探す人には読みたくなかった本ではないでしょうか。
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世の中わからないことばかりだし、「わからない」ということからスタートすることで、プロの人には出来ない視座に立てるという話。
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私はいつの日からか、気づいたら「経験主義」だったのだ。でもそれをexactllyにうまく理解できてなかったと思う。彼の考え方は、まさしく私のやり方だった。私は彼ほど極めてはいないけど。頭じゃなくて、体で、身体で「分かる」「理解していく」ことって大事だと思っていたし、なぜそれが「変」という概念になるのか、そりゃもうしっかり言ってくれちゃってる。読み進めていて嬉しくなった。橋本さん(=筆者)、ありがとう。と言いたい。