- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087201451
作品紹介・あらすじ
初めて現場から語る「ニュースキャスター論」。かつて新聞、雑誌の記者・編集者であった著者が、テレビのニュース報道という未知の世界に飛び込み、そこで何を見、何を考え、何に苦悩してきたか。「ニュース23」の創設から現在に至る経緯を、自らの体験を軸に書き綴った迫真のノンフィクション。数々の事件、事故、災害、政局…。激動する時代と斬り結びながら、一般の視聴者には知ることのできないテレビニュース報道の舞台裏を活写する。そして、ニュースキャスターとは一体、何者なのか。
感想・レビュー・書評
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「News23」の裏話。
かつ、これを通したニュースキャスター論。
新聞記者だけあって(というより、筆者の腕だろうが)文章はすこぶるわかりやすく面白い。「クリントン対話集会」がまざまざと蘇った。
それにしても、筑紫亡き後、ニュースキャスターを持たない我が日本は、ますます劣化してきている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021年6月読了。
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メディアマーカー・読了コメントRSSで興味。
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NEWS23を中心に書かれた作品。TVでは見られない部分が垣間見られ興味深かった。
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キャスターとして、パランス感覚に優れているのと同時に、今の日本に、この年代の人々が必要で、彼らにもっとスビークアップしてもらいたい。
我らの年代は戦争体験と言う部分で、ギャップを埋める事は難しい。
それにしても、電車の中は誰もがスマホばかり。一体どうなってるんや! -
ニュースキャスターとは一体いかなる存在なのか?
「人は己を信ずるもののために死す。」
「私が採れる方法は二つあると思う。
一つはひたすらあやまって嵐が過ぎるのをまつ。
もうひとつは何故私があやまったかを
めぐって徹底的に論議することだ。」
「自然破壊を続けたら人類は生きていけない。
人類が滅びれば地球は生き残る。」
「人類の最大の発明はなんだと思うか?」
音楽 12音階
「北風と太陽」
「泥棒にも3分の利」;絶対の真理、絶対の正義はない。
小泉・田中は、文化が違った。
一番違ったのは、「言葉」である。
コミュニケーション
言葉だけによる部分 7%
言葉の抑揚、音節による部分 38%
表情、身振りによる部分 55%
非言語コミュニケーション」A・マレービアン 聖文社
私たちは言葉だけを信じて、相手を信用したり、
疑ったりの判断をしているわけではない。
顔つき、目つき、表情などの、
非言語的部分を含めた総体で評価している。
人間は自分が思っているほどには
かしこい生き物ではないし、理性的に、
ものごとを判断しているように見えても、
たぶんに環境に支配されて生きている。
「単一の説を守れば、その節の性質は
たとい純精善良なるも、これによりて
決して自由の気を生ずべからず。
自由の気風はただ多事争論の間にありて
存するものと知るべし。」福澤諭吉 <文明論之概略>
筑紫哲也の多事争論を見ていると、どうもめんどくさい。
とうまわしな発言が続いているので、
気に入らないと思っていた。
今回のニュースキャスターという本を読みながら、
人と出会いその人のホンネをどう聞き出すか
ということに、かなり注意を払っていることに興味を覚えた。
言葉以上に語るもの。
政治家といういくつものオブラートに
つつまれた存在に対していかにそのオブラートを
解いていくのかが問われるのかもしれない。
現在の経営者で、今の時代に対して
具体的にどう見るのか?ということに対して、
きちんと答える人が少ないのだろう。 -
筑紫哲也氏が亡くなつたのが、四年前の本日(11月7日)でありました。
世間の褒貶が極端な人といふ印象でしたが、改めてその著書を開きますと、傾聴すべき提言が多いのです。
『ニュースキャスター』は、筑紫氏が長年メインキャスターを務めた番組「NEWS23」の舞台裏を中心に語られてゐます。
番組誕生のいきさつや、テーマ音楽への思ひ入れ、「多事争論」ができるまでの経緯、クリントン大統領(当時)の出演、オウム事件や神戸の震災...番組の変遷は、そのまま平成現代史の歩みと申せませう。
筑紫氏といへば、その発言がしばしば物議を醸したものです。しかし、それらは失言といふよりも、世間の意見を承知の上で、あへて述べるのが役割であると自身で思つてゐたのでせう。
本書にも(169頁)、「多事争論」で世論に逆らう少数意見を述べる予定の日は、スタッフに「今日は(抗議の電話が多く)来るぞ」と予告してスタジオ入りしてゐたと書かれてゐます。
くどいやうですが、公正中立な報道は有り得ません。必ず「偏向」してゐるものです。
他人の意見に惑はされないやうに心がけてゐるわたくしですが、判断に迷ふ時にいつも参考にしてゐたのは筑紫氏の言葉でした。頼るべき指針と申せませう。(あくまでもわたくし個人の場合です。)
では又お会ひしませう。
http://ameblo.jp/genjigawa/entry-11399133781.html -
NEWS23にクリントン大統領が生出演されたことがあったんだ。筑紫さんは米内山氏とスタジオで対談されていてよく覚えている。その印象は良くないんだけれど。
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筑紫さんのこれまでの仕事と、エポックメーキングな出来事を絡めて、その時に何が起こったのか、どう報道したのか、報道現場はどうだったのか・・を真摯な言葉で語っている。
筑紫さんの人柄が出ている。テレビの裏の世界は興味深い。