ナショナリズムの克服 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 344
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087201673

作品紹介・あらすじ

在日の立場から、長年、「日本」について鋭い批判と分析をつづけてきた姜尚中と、オーストラリア在住の国際的博奕打ちで作家の森巣博という、異色の対談が実現しました。テーマは、一九九〇年代以降、日本に吹き荒れている、ナショナリズムの嵐です。第一部で、日本型ナショナリズムの歴史を通観。第二部で、グローバル化によって変質する国民国家像と、国境なき後の世界の未来について、刺激的な意見交換を繰り広げます。国家とは何か、民族とは何か、故郷とは何か。本書は、ナショナリズムを理解し、何者をも抑圧しない生き方を模索するための入門書です。

感想・レビュー・書評

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  • 10年以上前の本とは思えない。全く変化無し。姜尚中の外見にしか注目してなかったけど、こんな葛藤を抱えた人だったんだ、あのNHKの美術番組では内心色々あったんじゃないかなあと思ってしまった。

  • 民族の無境界化に進んでいるはず
    帝国、宗教、お金

    現代では、帝国に包摂されるはずの民族と宗教は、境界内に保護されてていく方向にある。

    これは民族の無境界化の反動と捉えるべきだ

    経済的には保護主義、政治的には国粋・民族主義の動きは一時的なものと捉えるべきだろう

    実際、世界の最先端(エスタブリッシュ)ではマイノリティだろうがマジョリティだろうが関係無いという。

    そこにナショナリズムやレイシズムは存在しない。

    富の一方的な収奪は資本主義の崩壊を招く。

    富の再分配や格差を解消する方法を考え実行していかなくてはいけない。

  • 何か疲れた。
    グローバルであろうとすれば国としての意識が先鋭化するのか。

  • 本年11冊目。対談者お二人の『民族観』。新旧様々な学者達の名前と考え方も紹介(多くが批判)されながら、近年再過熱しつつあるナショナリズム(と言っていいのかな?)をどう乗り越えていくか、が熱く語られている。
    ちょいとうまく表現できないのだけど、普段、民族を意識することの無い私たちが、無意識のうちに組みしているナショナリズムを認識させてもらえる点に好感を持てる書だった。特に姜尚中氏の人生追体験的な章は一読と価値ありと感じた。

  • 在日2世で政治思想史の研究者として知られる姜尚中と、オーストラリア在住の賭博師・森巣博の2人が、ナショナリズムについて語り合った対談を収録しています。

    第一部では、姜の著書『ナショナリズム』(岩波書店)の内容を振り返りながら、近代・現代の日本のナショナリズムの歴史と現状について考察がおこなわれます。第二部では、コスモポリタンとしての生き方を選んだ森巣の人生に、姜が切り込んでいます。

    「民族」のアイデンティティに関する屈折した悩みを語る姜の、ともすれば重くなりがちな思索が、「無頼」に生きる森巣の自由闊達な立場に通底していることが示されています。

  • 森巣さんという名前は今まで知らなかった。世界には色々な"日本人"がいる。

  • 姜尚中さんとギャンブラー森巣さんの対談をまとめた本。

  • 全く異なるバックグラウンドを持った学者と博打家が対談。対談形式で本がまとめられておりスラスラと読めた。
    ただ内容を理解するには一回読んだだけじゃ自分にはキツかった。
    ちょっと寝かせてまた再度挑戦します。

  • ナショナリズムが「糞」だということがよくわかる一冊。

  • 2010.0726

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著者プロフィール

姜尚中(かん さんじゅん)
1950年、熊本県熊本市生まれの政治学者。専攻は政治学・政治思想史で、専門はポストコロニアル研究。国際基督教大学準教授、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授などを経て、聖学院大学教授、同学長を歴任。東京大学名誉教授。
主な著作に『マックス・ウェーバーと近代』、『反ナショナリズム』、『在日』、『母―オモニ』など。特に亡き息子との共作とも語る『悩む力』、そして震災や生死、亡き息子への思いをテーマにする『心』などが代表作。

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