- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087202182
作品紹介・あらすじ
水は無尽蔵にあると、我々は思いがちだ。しかし人類が利用できる淡水は、実は地球の総水量の〇・五%にも満たない。しかも、その淡水資源は、環境破壊や都市化などによって急激に減り続けている。それだけではない。いまや石油よりも貴重な天然資源となった水は、グローバル企業や世界銀行、IMFなどにより、巨大なビジネスチャンスの対象とされ、独占されつつあるのだ。今、生きるための絶対条件である水を得られない人びとが、大幅に増えている。地球のすべての生命体の共有財産である淡水資源が枯渇すれば、人類の未来はない。世界の「水」をめぐる衝撃の実態を明らかにし、その保全と再生のための方途をさぐる、必読の書。
感想・レビュー・書評
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/0000224088
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【要約】
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【ノート】
・「人はなぜ逃げおくれるのか」のカバーの「関連本」で -
むつかしい内容でしたが。『「水」戦争の世紀』を読んで > 詳細 >「身軽に気軽に移動のできる、創造的な人生を送るためのブログ」http://goo.gl/5ELTBL
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反世銀、IMF。NGO側からの意見。ダムと周辺社会環境とのバランスについて考えさせられる。今後は環境省が出している環境社会配慮や有るべき国では制定されているはずの環境社会配慮上の規定とプロジェクトがもたらす利益とのバランスを考えていかないといけないのかと。
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私たちの日常生活においては当たり前のように天然資源である水にアクセスできるが、海外は違う。(貧しい国、中でも貧困層が衛生的に問題のない水にアクセスできない一方、先進国の富裕層などは水を無駄に使用)
国内ではさほど問題にはならないが上下水道管理が一度民営化されると取り返しがつかなくなる事例にも言及している。
前半~中盤まで読んでいると「じゃあ、私たちにできることは何?」と思うが、巻末ではその回答についても言及している。
自分の仕事(水質検査関係)とも関連があることもあり、いろいろ考えさせられた。 -
数年前に日本でも「脱ダム」って言われていたけど、海外の場合はちょっと違うんだ。水メジャーと政府の関連で「脱ダム」っていってたんだね。日本は八ツ場ダムとかのことだったけど。「水」も貿易対象で商売の論理を通そうとする発想があったことには驚かされた。
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日本の土地取得の要件は他国に比べ緩い。
特に外国人にとっては。
そして山林など水源地にあたる土地の取得に対して、
外国人のものになると、‘水’はタダではなくなるかも。
あと安全性も。
山林の土地には付随する権利が多すぎ。
この制限も必要~。 -
[ 内容 ]
水は無尽蔵にあると、我々は思いがちだ。
しかし人類が利用できる淡水は、実は地球の総水量の〇・五%にも満たない。
しかも、その淡水資源は、環境破壊や都市化などによって急激に減り続けている。
それだけではない。
いまや石油よりも貴重な天然資源となった水は、グローバル企業や世界銀行、IMFなどにより、巨大なビジネスチャンスの対象とされ、独占されつつあるのだ。
今、生きるための絶対条件である水を得られない人びとが、大幅に増えている。
地球のすべての生命体の共有財産である淡水資源が枯渇すれば、人類の未来はない。
世界の「水」をめぐる衝撃の実態を明らかにし、その保全と再生のための方途をさぐる、必読の書。
[ 目次 ]
第1部 淡水資源危機(非常警報―世界の淡水が涸れてしまう 地球が危ない―グローバルな水危機が地球と生物種を脅かす 渇きによる死―グローバルな水危機が人類を脅かす)
第2部 政治の策略(すべてが売りもの―経済のグローバル化が世界を水危機に追いこむ グローバルな水道王たち―多国籍水道企業は地球の水を商品化する 水カルテルの出現―企業と政府はいかに世界水貿易の準備を整えたか グローバルな結びつき―国際貿易と金融機関はいかに水企業の道具となったか)
第3部 進むべき道(反撃―水の権利の強奪に対し、人びとは世界各地で抵抗している 立脚点―共通の原則と目標が世界の水を救う 前進するために―普通の人びとがいかに地球の水を救えるか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
以前、ジェフェリー・サックスの本の中で、もしくはWFPの事務所で、
「バイオエタノールの栽培のために水不足が世界中で起きている」
ということを聞いたので、気になって読んだ
やっぱり、その通り
水は人間に不可欠なもの
それが足りないとどうなるんだろう
この本はぜひご一読を