人はなぜ逃げおくれるのか ―災害の心理学 (集英社新書)

  • 集英社 (2004年1月16日発売)
3.42
  • (20)
  • (45)
  • (70)
  • (17)
  • (2)
本棚登録 : 555
感想 : 76
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784087202281

作品紹介・あらすじ

地震や火災など、予期せぬ災害に遭遇すると人間はどんな行動をとるか。心理学的アプローチと過去の事例から、危険を回避する具体的な方策をアドバイスする。危険な時代を生き抜くための必読の書。

みんなの感想まとめ

災害時の人間の行動や心理について深く掘り下げた本書は、災害心理学の視点から、私たちが直面する危機に対する理解を促します。パニックの神話を解体し、実際には多くの人々が冷静に行動できることを示す過去の事例...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 災害心理学者として、災害を洞察しており、タイトル以上の内容が含まれている。
    災害とは何かを知り、社会が、個人が、災害に際してどのように反応するかを知ることが、災害を減ずることにつながる。
    パニック神話の話が興味深かった。災害時に人々がパニックになるのは、実は限られたケースであり、むしろ災害=パニックという先入観により正確な情報を与えないことが、被害の拡大に繋がりうる。パニックにつながる要件を把握して、パニックを防止しつつ、適切に情報提供することが大事という話。

  • プロローグ 古い「災害観」からの脱却を目指して/第1章 災害と人間/第2章 災害被害を左右するもの/第3章 危険の予知と災害被害の相関/第4章 「パニック」という神話/第5章 生きのびるための条件/第6章 災害現場で働く善意の力/第7章 復活への道筋/エピローグ 「天」と「人為」の挟間に生きる人間として

  • 人は災害時にパニックにならない、という前提をもとに、災害に備えた社会を説く。韓国の地下鉄事件の被害者の落ち着き払った様子や、9.11の世界貿易センタービルのテロ事件の際の人々の行動などからその前提を解説している。ただ、内容的には危機対応時の人間について語っているので、アマンダ・リプリーの『生き残る判断、生き残れない行動』なども参照した方が、タイトルの疑問については理解しやすいであろう。

  • ■避難勧告や避難指示が出された場合でもこれに従う人々は驚くほど少ない。これは日本だけのことではなくアメリカやヨーロッパでも同じ。
    ■災害の被害を避けるために避難の指示や命令などが発令されても避難する人々の割合が50%を超えることはほとんどない。安全に慣れてしまって危険を実感できないでいる。
    ■私たちの心は予期せぬ異常や危険に対してある程度鈍感にできている。常に移り行く外界の些細な変化にいちいち反応していたら神経が疲れ果てまっとうな日常生活が崩壊してしまう。心に遊びを持つことでエネルギーのロスと過度な緊張に陥る危険を防いでいる。ある範囲までの異常は,異常だと感じずに正常の範囲内のものとして処理するようになっている。このような心のメカニズムを「正常性バイアス」という。この「正常性バイアス」が身に迫る危険を危険としてとらえることを妨げてそれを回避するタイミングを奪ってしまうことがある。
    ■最終的に自分の身を守るのは自分自身であることをしっかりと自覚すること
    ■PTSDの主な症状
    ①過覚醒
    ・意識が過度にピリピリと敏感になっている状態
    ・いつ再びやってくるかもしれない同じ危険に対して常に身構える体制をとり続ける
    ・自己防衛機制が行き過ぎて働く結果
    ②侵入
    ・外傷を受けた瞬間の情景を目覚めているときにはあたかも実際に今起こっているかのようにありありとフラッシュバックの形で再現して想起する
    ・眠っているときには外傷性悪夢として繰り返し繰り返し仮想体験する
    ・外傷性記憶が繰り返し意識の中に執拗に「侵入」してくるので日常生活は混乱して家族や親しい友人との間でも満足な心の交流やコミュニケーションが取れなくなってしまう
    ③狭窄
    ・不快感をもよおす脅威に満ちた恐ろしいものは決して見たくない。私たちは見たくないものを見ないようにするために無意識に自分の興味や関心をより狭い範囲に制限しようとする。そして極端な場合には自分自身や家族の生活への関心,それまでの生活においてエネルギーの大半を注ぎ込んでいた仕事や趣味への情熱などをまったく失ってしまうことがある。災害や事故で自分自身が経験した危機的な状況を再び思い出させるような場面に直面したくないという心理がこの狭窄の症状をもたらす。
    ■避難行動のメカニズム
    ・避難行動とは個人や家族のような集団が脅威や破壊にさらされたときに,その事態を回避するための移動行動。避難行動は単純に見えてなかなか複雑な要素を抱えている。
    ・避難行動の特徴は個人の単独な行動というよりは集団的な行動という点にある。避難行動はそのメカニズムを見るとそれをともに行う個人の間では相互作用的であり,複合的であるため様々な要因がこれに関与して避難行動を促進したり遅延したり,場合によると中止したりする。
    ・また,多くの場合,移動は一時的なもので危険が去った後には再び元の場所へ戻ってくるが,時には移動した場所で定住したり,そこから更に別な場所へと移動を重ねることもある。そのような各段階に,個人や集団の意思決定のプロセスが介在している。
    ・避難行動は,まず危険を知らせる情報が伝えられるところから始まる。この情報にはマスメディアからの災害情報の伝達の場合もあるし,市町村による防災行政無線のスピーカーや,消防や警察の車両からの避難勧告や指示の伝達の場合もある。いずれにしても我が身に降りかかる危険が現実にあることを実感しなければならない。
    ・だが,仮に危険を感じたからといって直ちに避難行動を始めるわけではない。その次は危険の大きさを評価する段階がくる。中には危険を過大にとらえる人々もいるが,一般には,危険は実際よりも過少に評価される傾向がある。そのために多くの災害では避難勧告や避難指示が出されてもそれに従って避難する人々は少ない。
    ・最後に考慮すべき事柄は,果たして避難するに際して何か重大な障害があるかどうかということ。例えば避難の途中に大きな危険がないか。避難所は十分に準備されているか。避難所までの距離はどうかなど。さらに,様々なことが思案される。その結果,避難しないよりも避難した方がより安全だと思える時に公的な非難の指示や自分自身の判断に従っての避難行動が開始される。
    ・避難行動を行う人々の割合が一般に低いのは,避難には大小様々なコストがかかるという理由によるものである。
    ■人々は警報を受け取っても自分たちに危険が迫っていることをなかなか信じようとはしない。
    ・警報のメッセージに少しでも曖昧なところや矛盾したところがあったりすると警報の信頼性に対して疑いの目を向ける傾向がある。
    ・正常性バイアスという私たちの心に内蔵されている機能は元々は私たちが過度に何かを恐れたり不安にならないために働いているはずであるが,時にこの機能は私たちをリスクに対して鈍感にするというマイナスの役割を果たす。

  • 災害心理学を専門とする著者が、これまでの災害を例に、災害時における人間行動や災害復興の仕組みについて分析する。
    災害はいつ起こるか分からず、また災害対策の費用対効果も見えないことから、「防災のジレンマ」が存在することを著者は説いている。災害を完全に残すことは不可能であることから、いかにうまく災害と付き合っていくかが重要である。本著は、災害を知る指南書と言えよう。
    災害発生時、人々を不安にさせないよう情報を隠ぺいする、あるいは被害があまりないかのような誤報を伝える、といったことをつい考えがちだが、このような行為は集団パニックを助長させるもとであることを知った。著者は、パニックが起こる4つの条件として、「差し迫った脅威を感じている」、「危険を逃れる方法があると信じられている」、「安全は保証されていない」、「相互コミュニケーションが成り立たない」を挙げている。情報の隠ぺいや被害の過少報告は、この4条件にあてはまる状況を生み出すことから、情報は適切に提供すべきだと著者は主張している。
    科学技術の進歩とともに、災害の発生メカニズムなどは明らかになるが、予測・予知は完璧ではなく、完全な防災対策は難しい。むしろ、社会が高度化するにつれ、災害規模も高度化すると考えられる。「防災のジレンマ」を抱えながらも、いかに平常時から災害への意識を持つかが、防災・減災への第一歩であると思う。災害復興の仕組みとして、著者は、「災害の規模」よりも、「被災社会システムの活力」と「環境社会システムからの援助量」が大きい場合、復興が促進されると説いている。前者を操作することはできないから、後者をいかに大きくするか、社会のあり方が問われている。
    2004年に書かれたものであるため、東日本大震災については触れられていない。著者が主張した内容が東日本大震災でもあてはまっているのかを知ることができなかったのが、やや残念である。

  • (2012.06.28読了)(2012.06.22借入)
    【東日本大震災関連・その95】
    この本は、2011年の東日本大震災よりだいぶ前に書かれた本なので、地震や津波に特化して書かれた本ではありません。そういう意味では、地震や津波について知りたかった人には、物足りない面があるかと思います。
    そういう向きには、東日本大震災後に出版されたものの方がいいでしょう。

    【目次】
    プロローグ 古い「災害観」からの脱却を目指して
    第1章 災害と人間
    第2章 災害被害を左右するもの
    第3章 危険の予知と災害被害の相関
    第4章 「パニック」という神話
    第5章 生きのびるための条件
    第6章 災害現場で働く善意の力
    第7章 復活への道筋
    エピローグ 「天」と「人為」の狭間に生きる人間として
    参考文献

    ●異常や危険に鈍感(11頁)
    私たちの心は、予期せぬ異常や危険に対して、ある程度、鈍感にできているのだ。
    ある範囲までの異常は、異常だと感じずに、正常の範囲内のものとして処理するようになっているのである。このような心のメカニズムを、〝正常性バイアス〟という。
    災害心理学の観点からすると、人間はなかなか動こうとしない動物なのである。
    ●パニックにならない(14頁)
    地震や火事に巻き込まれても、多くの人びとはパニックにならない。
    異常行動としてのパニックは、多くの災害や事故ではあまり起こらないのである。
    ●津波の経験(77頁)
    津波を経験したことのない地域を津波が襲った場合には、大きな悲劇が待っている。地震のあとには津波の危険があることをイメージできない人々は、避難しようとしない。
    ●危険の過小評価(84頁)
    かりに危険を感じたからといって、直ちに避難行動を始めるわけではない。その次には、危険の大きさを評価する段階がくるのである。なかには危険を過大にとらえる人びともいるが、一般には、危険は、実際よりも過小に評価される傾向がある。そのために、多くの災害では、避難勧告や避難指示が出されても、それに従って避難する人びとは少ない。
    ●幼い子供と老人(89頁)
    幼い子供がいる家族では、避難行動は早めに始まる傾向があり、老人や病人のいる家族では遅れる傾向がある。このため、後者への支援がより重要になる。
    ●パニックを恐れるあまり(130頁)
    パニックを恐れるあまり、危険の大きさを緩和して伝えたため、事の重大さが伝わらず、そのために、多くの人びとの死傷を避けることができなかった。
    ●パニック発生の条件(140頁)
    第一の条件は、緊迫した状況に置かれているという意識が、人びとの間に共有されていて、多くの人びとが、差し迫った脅威を感じている、ということである。
    第二の条件は、危険をのがれる方法がある、と信じられることだ。
    第三の条件は、脱出は可能だという思いはあるが、安全は、保障されていない、という強い不安感があることだ。
    第四の条件は、人びとの間で相互のコミュニケーションが、正常には成り立たなくなってしまうことである。
    ●パニックを防ぐには(146頁)
    パニックによる死傷者を出さないためには、すでに述べた四つの条件のうちの、いくつかが成り立たないようにすればよい。
    ●サバイバー(153頁)
    生存者を、災害を生きのびたサバイバーととらえるか、被災者ととらえるかの違いは、あたかもグラスにビールが半分ほどになった時に、まだ半分あると考えるか、もう半分しかないと考えるかのちがいに似て、生存者の人生に、生き方の上で大きな差異を生み出す。
    ●老齢者ほどきつい(155頁)
    災害は、被災した人々の生活環境を激変させるが、激変した環境に適応できる人々と、適応できない人々を、選別して分離する。阪神大震災を見ても、関連死を含めた死者全体の半数以上が60歳以上の人びとで、この震災は老人の災害という側面を持っている。震災後の経済的・社会的ストレスも老齢者ほど重いのである。
    ●生き残りの条件(171頁)
    生きたいと強く希望することは、生き残りのための十分条件ではない。生きたいと強く願えば、必ず生き残れるというものではない。けれども、生きたいと欲し、決して諦めないことは、生き残りのための必要条件である。
    ●被害の不平等(191頁)
    広島で被爆して生き残った人々の中に、「もう一度ピカが落ちて、みなが同じようになればよい……」と語った人がいる。
    ●関東大震災後(200頁)
    1923年の関東大震災以前の東京は、政治や文化の中心ではあったが、経済や商業に関しては、大阪の実力は、東京とほぼ肩を並べていたのである。しかし、震災復興の過程で、東京の都市機能が格段に整備されたために、復興後の東京は、文字通り日本における政治・経済・文化の中枢として発展することになった。
    (2012年7月4日・記)

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00198244

  • なぜ逃げ遅れるのか。なぜ避難指示が出ても避難しないのか。災害において非合理的な行動のもとになっているものは何か。
    それだけでなく、世界で起きた災害の事例を通して、災害が人間社会にもたらす好影響など、さまざまな災害の一面を知ることができる。
    防災の努力と同時に「忘災」しないようにしていきたい。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00198244

  • ふむ

  • タイトルは「なぜ逃げおくれるのか」であるが、その原因について洞察しているというよりは、災害全般について、筆者の考えが整理されている。
    パニックとはギリシャ神話に出てくる半獣神「パン」が由来だというのは初耳であったし、災害ではパニックは簡単に起こらないということも主張している。
    また、日本では災害で生き残った人達を「被災者」と呼ぶが、実は「サバイバー」なのだという見方は斬新である。

  • タイトルと内容が噛み合ってなくてストレス
    ようやく読み終えた
    実際の災害が多数挙げられているが、人はなぜ逃げ遅れるか?という問いに対する結論を導くために事例を挙げているというのではなく、ただ列挙されているだけに感じた 散漫な印象

  • 竹内薫・科学ブックガイドから。非常時、パニックにならないのが危ないっていうの、目から鱗だった。言われてみればその通り。自分のことを振り返ってみても、思い当たることがあって冷や汗もの。話題は感染症にまで及び、かなり前の出版ながら、内容はかなりタイムリー。常日頃から色んな可能性に思いを馳せ、より確実な準備を整えていくことが肝要。当たり前のことなんですけどね。

  • 鹿児島の実家、実は先日の大雨で半孤立しています。地表滑落のため、団地に隣接する幹線が下り側で全断。年内の復旧見込みはなく、移動に苦が伴っている。
    大雨前に避難警報の発報を知るも、離れた土地にいる家族は「ダイジョウブ」の一点張りだった。結果、大丈夫だったけどニアミスだった。
    実は、先日、ウチのビルで発煙があり警報が鳴った。"This is not a drill"というフレーズは訓練の時にも流れていて、「あれ?訓練かな」と思って誰も避難しなかった。実際に避難したのは、消防士の姿を見た来た時だった。
    警報はその信用を落とし、避難意識も高く持ち続けられていないのは現実のように思う。

    どうしたら彼らに避難してもらえたか、自分が避難行動をとれただろうか。

    実際にはパニックにはならないが、落ち着き過ぎはまずい。災害天災のもたらす悪い面と良い面(!)の存在。新しい時代には新しい災害が、など知っていて損のない内容でした。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2016年度第9回図書館企画展示
    「災害を識る」

    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

  • 自然の災害、人的脅威、世の中は恐ろしいことが多い。 !!(>д<)ノ
    だけど、なんとなく目をそらして暮らしている。
    そうしないと不安でどうしようもなくなるから・・・。
    いったん何かが起こった時の行動も、自分では自信がない。
    この本に書いてあることに心当たりがある、愚かななことをしそうだ。

     興味深い内容の本です。

    2013/11/20  予約 11/26 借りる。 12/1 読み始める。2014/04/15 途中で中止。

    内容と著者は

    内容 :
    地震や火災など、予期せぬ災害に遭遇すると人間はどんな行動をとるか。
    心理学的アプローチと過去の事例から、危険を回避する具体的な方策をアドバイスする。危険な時代を生き抜くための必読の書。
    内容(「BOOK」データベースより)
    地震や洪水、火災などの災害に遭遇した時、身をまもるために素早く行動できる人間は驚くほど少ない。
    現代人は安全に慣れてしまった結果、知らず知らずのうちに危険に対して鈍感になり、予期せぬ事態に対処できなくなっている。
    来るべき大地震のみならず、テロや未知の感染症など、新しい災害との遭遇も予想される今世紀。
    本書では災害時の人間心理に焦点をあて、危険な状況下でとるべき避難行動について詳述する。

    著者 :
    広瀬/弘忠
    1942年東京生まれ。東京大学文学部心理学科卒業。東京女子大学文理学部教授。専門は災害心理学

  • 【ノート】
    ・災害は、その地域が持っている上昇か下降のベクトルを加速させるというのが面白かった。
    ・第一次警報伝達過程と第二次警報伝達過程。マスコミなどは後者。
    ・ちなみにこの本は2004年に書かれているが、3.11後の今、情報伝達について今はどのような見解を持ってるんだろうか。

  • 具体例が多くておもしろい。第二章の災害時における家族というファクターの話、第六章の災害時における利他的行動の話を興味深く読んだ。

  • 災害における人間の心理とは?という興味で手にとったものの、災害の心理学というよりも防災に軸足どころか両足をのせた一冊。

    防災という観点から見れば、かなり硬めの内容で新書サイズによく収まっているので俯瞰しやすく読みやすい。昨日に読んだ『人は皆「自分だけは死なない」と思っている』と似たような内容ではあるものの、こちらの方が情報が整理されていてよく感じたが、やはり気になったのは心理学としての情報の少なさか。

  • 地震や火災など、予期せぬ災害に遭遇すると人間はどんな行動をとるか。心理学的アプローチと過去の事例から、危険を回避する具体的な方策をアドバイスする。危険な時代を生き抜くための必読の書。(商品紹介より引用)

    ・防災のジレンマ
    災害は、予知することはできない。しかし、防災をしなくてはいけない。という第一のジレンマ。
    また、災害発生後にも、防災をしていて効果があったのかどうかを示すすべはない。
    という第二のジレンマ。
    それでも、我々は防災に努力しなければならない。

    ・災害時の家族の重要性
    親は子のため、子は親のために自己犠牲を厭わない。その力が個々でいるよりも、生命存続には大切になる。

    ・生き残ったことを誇ることのできる世の中に
    海外では、災害を生き延びた人を「サバイバー」呼ぶのが、日本にはそれに相当する言葉がない。
    日本では、「被災者」であり、「被害者」。特に、日本では生き残ったことに対する罪の意識が強い。

    実際に世界中で起こった災害を例にしているので、時々その恐ろしさに背中がゾワっとすることが多々ありました。
    防災とは、しなくてはいけないと思いながらも、出来ていないことNo.1ではないでしょうか。
    滅多に起こることではないし、上記にあるように防災していたからといって、それが正しいことだったのかも分からない。
    けれど、していなくて後悔するよりも、今できることは全力でしたいと私は考えます。
    また、防災も大切ですが、゛忘災″してはいけない。とても、この言葉に納得した。
    私自身は、関西在住で阪神淡路大震災のときは、まだ、赤ん坊でしたので、全く記憶はありません。
    しかし、これからの残りの人生で何があるか分からない。地震かもしれないし、火災かもしれない。備えあれば患いなし。

    防災を改めて考えるよいきっかけになる本でした。

全64件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

広瀬弘忠の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×