上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1060
レビュー : 114
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087202403

作品紹介・あらすじ

この本はサラリーマン社会の閉塞を嘆じるものではありません。「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来まで遡り、とてもスリリングに解剖していく本です。日本の男たちが、なぜ戦国時代と幕末維新の時代ものが好きなのか。こんな「なぜ」も見えてきます。そして、では日本はどうするのか-「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、上司のみなさんにも、上司でないみなさんにも、懇切丁寧な今後の道中案内の書であります。

感想・レビュー・書評

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  • ややこしいことをさらにややこしく語る手法は好きですね。これで着地できる著者はかなりの文章上手だと思います。

    「儒教というものは現代では完全になくなった」と思っていましたが、まったくそんなことはなく、意識すらできないかのようなレベルにまで内面化しているのだな、というのがわかります。そういうあることすらわからない呪いとか洗脳的なことって、周りに相当数あると思うのですが、そのうちの一つを認識させてくれる本です。「あるんだ」とわかるだけでも違うんじゃないかなあ。

  • 話が深く、能力のない私には理解できない文章だったかもしれない。読者が理解する能力がないかもしれないことをもう少し考えて書いてもらいたかったかな。
    上司が思いつきでものをいうときは呆れるといいというが、あくまでそれは部下が絶対的に正しいという前提だろうな。全て思いつきではないし、検討外れなことをいうのが上司というわけではないだろう。上司に期待して、上司ならおれの考えわかるだろうという態度で物事を進めるとこういうことが起こるのだろうな。上司は上司の役割があり、担当からすればおそらくお客さまなんだろうから、上司が判断しやすいように説明する必要はあるんだろうな。んー、よくわからなくなってきた。とりあえず、変な上司の言うことは真に受けず呆れて、あとは自分自身の徳を積むことかな。難しい一冊だったけど、スラスラ読めた。

  • 身近にいる「思いつきでものを言う人」を分析したいと思って買った本。
    本の内容からいってその人にはまったくあてはまらなかったが、働く職場のことを考えながら読むと、非常に面白かった。

  • 難しい相手様と関わるようになったので、読んでみた。勉強になった。読みやすかった。
    上司の話⇨会社の話⇨社会の話⇨官僚と民間の話⇨歴史を振り返り儒教へ
    と展開していける作者がすごい。

  • 上司も会社というピラミッドのなかの一員。

    さいごのほうの現場の意見を吸い上げたからこそ日本は発展したってのにちちょっとだけ救いを感じた。

    が、会社という組織で働き続けることに絶望。

    そうさんありがとうございました。

  • 著者は、とても頭のいい人だと。
    話が飛躍し、時にどエスなバッサリ切り捨てるところなど。
    ドラッカー読むの辞めたほうがいいかも、なんて思わせる一面がありました。

  • タイトルはある意味キャッチーですが、内容はあるあるってうなずけることが色々とありました。

  • 物書きである筆者がエッセイ的に書いた本。
    決してノウハウや社会への意見を提言するものではない。

    気に入ったのは、会社は下記のような仕組みでできている、という意見。

      偉い人:やりたいこと(want)をやる人
      管理職:やらなければいけないこと(must)をやる人
      下っ端:やるべきこと(should)をやる人

    偉い人がやりたい事を持っていない会社は迷走する。
    心当たりがあるようなないような・・・

    私はわりとやりたい放題やっている気がするので、
    偉い人に分類されるのだろうか。


    以上

  •  本は読んでいるのですが,なかなかここで紹介するような本がありません(と言い訳していますねえ)。
     この本は,今とてもよく読まれているようで,週刊誌等で良く紹介されているようです。
     内容は,会社という組織のことについて,どうして組織では現場の意見が取り入れられないのかということについて書かれています。
     日本の組織は,「『上から下へ』という命令系統で出来上がっていて、『下から上へ』の声を反映しにくい。部下からの建設的な提言は、拒絶されるか、拒絶はされなくても、上司の『思いつき回路』を作動させてしまう」という。
     個人的には,日本のソーシャルワークはなぜ根付かないのか,ということをイメージしながら読んでいました。
     特に,「『下から上へ』がない組織とは、現場の声を聞かなくてもいい官の組織に似ている。著者はこうした官僚的思考パターンは、日本人の中に深く根を下ろした儒教によって生まれている」と分析しているところなどは興味深く読ませていただきました。

  • 素晴らしいタイトルなのに著者も思いつきでモノを言ってるとしか思えない内容だった。

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著者プロフィール

橋本治
1948年3月25日 - 2019年1月29日
東京生まれの作家。東京大学文学部国文学科卒業。イラストレーターを経て、1977年に小説『桃尻娘』を発表、以後文筆業を中心とする。同作は第29回小説現代新人賞佳作となり、映画・ドラマ化もされた。1996年『宗教なんかこわくない!』にて第9回新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』にて第1回小林秀雄賞、2005年『蝶のゆくえ』にて第18回柴田錬三郎賞、2008年『双調 平家物語』にて第62回毎日出版文化賞、2018年『草薙の剣』で第71回野間文芸賞をそれぞれ受賞。
編み物にも通じており、1989年『男の編み物(ニット)、橋本治の手トリ足トリ』を刊行。自身の編んだセーターを着てCMに出演したこともあり、オールラウンドに活躍を続けた。

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