- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087202755
感想・レビュー・書評
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朝日ジャーナルは時々手にしたが「噂の真相」は読んだことがない。「週刊金曜日」や本多勝一が好きでジャーナリズムの使命として権力監視の重要性を実感している。東京新聞の望月記者と菅官房長官とのやりとりでは完全に記者の味方だ。「噂の真相」を読んでみたいといまさらのように思う。
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個人情報保護法前の2004年に休刊となった「噂の真相」の裏話を元編集長が語る。タブー領域無しの雑誌は完全に独自のポジションを保っていたのはいまだ印象に残る。休刊タイミングはちょうどブログが流行り始めた頃と重なっており総メディア時代の幕開け期と考えればその役割はネットに移ったといえるのかも。
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噂の真相 岡留編集長による、同誌の歴史。
良くも悪くもパワーのある雑誌だったな〜と再認識。 -
なるほどなぁと。覗き見趣味っぽいところは多々あると思うが、どうやって「こなして」いくかについては参考になる。
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10/10
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ジャーナリズムというけれど、やっぱり下衆な覗き趣味と思えてしまう。とはいえ、著者がバイタリティ溢れるアツい方であることは伝わってきた。
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有名人のワイドショーネタがあると「ナンシー関ならどう書いた
かな?」と思うように、新たな権力が生まれると「あの雑誌なら
どんなスキャンダルを探し出して来ただろな」と思い出す雑誌が
ある。
そのれが本書の著者が編集長として続けて来た月刊総合誌
(スキャンダル誌?)「噂の真相」だ。
反権力・反権威を貫き、月刊総合誌としては「文藝春秋」に次ぐ
売り上げを誇りながら、黒字のまま2004年4月号をもって休刊した
雑誌の、25年に渡る舞台裏を綴ったのが本書だ。
「皇室ポルノ事件」で大手企業がこぞって広告を引き上げたことが、
却ってタブーなき権力批判を可能にした。公人・みなし公人への批判は
勿論のこと、かつては本誌の執筆者であっても容赦なく矛先を向ける。
その代表が権力側に寝返った猪瀬直樹であり、他者は批判するものの
自分への批判は許さない本多勝一であったりする。リアルタイムで愛読
していた者としては、ひとつひとつのエピソードが懐かしい。
ひとつの雑誌の歴史として読むには大変面白いのだが、読み手の
受取り方によっては編集長の自慢話とも取れてしまう危うさもある。
ただ、愛読者の視点で見るときっぱりと休刊したのであれば、過去を
振り返るような著作は出さないで欲しかった。
尚、史上最低の支持率を誇った(?)森喜朗元総理のスキャンダル記事
に付けられた「サメの脳とノミの心臓を持つ…」のタイトルは、改めて
読んでも大笑いだ。 -
[ 内容 ]
噂は、「火のないところに煙は立たぬ」という譬えにならうなら、何かしらの真実を含んでいることがある。
この場合、噂は社会への警鐘であり、私たちの生活の健全な潤滑油ともなる。
『噂の真相』という雑誌は、一九七九年に呱呱の声を上げ、以来、スキャンダリズムという潤いを世に提供してきた。
〇四年三月、その雑誌が休刊した。
公人の噂を書くことすら封じ込めようとする「個人情報保護法」の発効を目前に控え、編集長、岡留安則は筆を擱いた。
本書は、この名物編集長による体験的、実際的ジャーナリズム論であり、時代変遷の風雲録でもある。
[ 目次 ]
第1章 『噂の真相』揺籃篇
第2章 タブーに向けての躍進篇
第3章 休刊宣言騒動裏事情篇
第4章 スキャンダリズム講義篇
第5章 『噂の真相』イズム闘争篇
第6章 「我カク戦ヘリ」歴史・戦歴篇
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
¥105
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「噂の眞相」編集長の回顧録。国による情報操作が大手マスコミを牛耳り、ファッショ政権に誤魔化されるこの時代にこそ必要な雑誌であるだけに、再度の創刊を期待したいわけだが・・・ 無理だろうな。