レイコ突撃インタビュー チョムスキー、民意と人権を語る (集英社新書)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203196

作品紹介・あらすじ

確かな視点で世界に発信を続けるノーム・チョムスキーに、十六歳で新書デビューしたレイコが突撃インタビュー。五〇歳以上の年齢差を超えて、軍事介入、アメリカの外交政策、日本と東アジア、京都議定書を含めた環境問題、国連安保理のあり様などについて問いかけていく。また、チョムスキーが、世界人権宣言との関連でアメリカの政策について論じた「アメリカによる力の支配」を収録。人権宣言が提唱している普遍性、すなわち、世界に住むすべての人に等しく適用されるべき人権擁護の原則が、なぜ現実には守られていないのかについて考察する。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカが世界ので行っている悪行について知ることのできる本。特に後半部分のチョムスキー氏の論文に詳しい。朝鮮半島は第二次大戦後統一を望んでおり、ソ連も同意していたのに、アメリカの反対で潰れ、結局朝鮮戦争にまでなってしまったことは、朝鮮戦争特需で、戦後復活した日本も肝に銘じておかなければならないことであろう。



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    【要約】


    【ノート】
    ・新書がベスト

  • 『レイコ突撃インタビュー』この副題の時点で察しておかなくてはならなかったと反省させられる。
    チョムスキー先生の貴重な時間を消費して適当にインタビューして文字に起こしたもの。
    二百ページに満たない本書の後半半分はチョムスキーの書いた文章の和訳。
    もちろんレイコが訳したわけではない。
    誰が何のために作った本なのかよく分からない。
    ブックオフで108円出して買ったらサイン本でした。

  • 個人的には面白い教授の一人です

  •  チョムスキーと岡崎氏の対談と鈴木氏翻訳の論文とが1冊になった本です。これを1冊にまとめた理由は分かりませんが,個人的にはインタタビュー記事の方が,刺激的でおもしろかったです。
     論文では,「世界人権宣言」をものさしにしてアメリカの政策を切ってくれていて,「ある視点」(今の場合は世界人権宣言)から整理して,アメリカ政府の動きを見ていくやり方は,分かりやすく感じました。
     まずは,私達が大切にしなければならない「基準」をしっかり決めておく必要があります。その一つが「世界人権宣言」というわけです。

  • 少し古い本を時間が経ってから読むと
    その予測が見事に実証されていて驚く事がある。

    興味深い記述がある。
    ソビエトの社会主義体制を批判した
    オーソン・ウェルズの「動物農場」の序文に、
    「このような体制でない国(=イギリスなどの西側諸国)では
    検閲はより巧妙に行われる。
    弾圧ではなく、自主的に規制してしまうように持っていく」
    という事が書いてあったのだが、
    の序文はは30年以上削除されていたそうだ。
    このアイロニーが見事に証明しているように、
    民主主義はまだまだ未完成なのだろう。

    そしていまの日本でも、言論はさまざまな方法で制限され、
    自主規制されている。
    「空気を読む」ことに長けた日本人には殊更効果的に。

  • [ 内容 ]
    確かな視点で世界に発信を続けるノーム・チョムスキーに、十六歳で新書デビューしたレイコが突撃インタビュー。
    五〇歳以上の年齢差を超えて、軍事介入、アメリカの外交政策、日本と東アジア、京都議定書を含めた環境問題、国連安保理のあり様などについて問いかけていく。
    また、チョムスキーが、世界人権宣言との関連でアメリカの政策について論じた「アメリカによる力の支配」を収録。
    人権宣言が提唱している普遍性、すなわち、世界に住むすべての人に等しく適用されるべき人権擁護の原則が、なぜ現実には守られていないのかについて考察する。

    [ 目次 ]
    ノーム・チョムスキーインタビュー-チョムスキーに聞く@MIT(武力行使と国際社会 コソボ空爆の事情 正当な介入はあるのか ほか)
    チョムスキー教授へのインタビューを終えて(岡崎玲子)(愛国者チョムスキー 民衆の勝利 作られたアメリカ世論 ほか)
    アメリカによる力の支配-世界人権宣言とアメリカの政策の矛盾(ノーム・チョムスキー)(世界最強の国について ジョージ・オーウェル 援助と人権侵害 ほか)

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • いくつか新しい視点もあるように感じたが、それほど深くはない。

  • 初チョムスキー。‘アメリカによる力の支配―世界人権宣言とアメリカの政策の矛盾’世界人権宣言に示された原則を下に、アメリカの政策を批判する。アメリカ人であるチョムスキーがアメリカを批判することの意義。人権よりも利益が優先される事実、実利的尺度。

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著者プロフィール

ノーム・チョムスキー(著) 1928年生。言語学者、批評家、活動家。アリゾナ大学言語学栄誉教授。『統辞構造論』(1957年)において言語学に「チョムスキー革命」をもたらし、その後も生成文法研究の発展を牽引し続けた。エドワード・ハーマンとの共著『マニュファクチャリング・コンセント』(1988年)では自由民主主義社会における思想統制のメカニズムを分析した。またベトナム反戦運動では中心的な役割を担い、それ以降も各地の独立メディアと協力して様々な草の根運動に協力し続けてきた。主に自国アメリカの国内外での強権主義に対して、アナーキズム思想と大量の歴史的資料に基づいて重厚な批判を展開している。存命中の学者としては世界で最も多く引用されている。ウェブサイト:https://chomsky.info/

「2021年 『気候危機とグローバル・グリーンニューディール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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