「世逃げ」のすすめ (集英社新書 435C)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087204353

作品紹介・あらすじ

世間はおかしな物差しで人の価値を計ります。「狂った」世間の物差しを捨てよ、と命じても、世間は世間の物差しを捨てられない。だとしたら私たちは世間から逃げ出すほかはありません。それではどこに行けばいいのでしょう。理想の桃源郷なんてありません。どこに逃げてもいやな所ばかりです。だから「世逃げ」には、少々のテクニックが必要なのです。その行き先は?方法は?今を生きるヒントを説く。

感想・レビュー・書評

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  • 再読ですが、改めて感じるものが得られない読後感だったのが残念。この著者は仏教を語りながらも僧籍にはない方ですが、その浮遊感がよくない方向に出たのだと思います。

  • 「人間を評価するのは
    人間じゃない」と言われ、
    (仏さんだと言われ、)
    肩の力が抜けました。

    デタラメに、あきらめて、
    「なんだっていいものは、なんだっていい」
    と、いう風に、生きていけば良い。

    読後感は、かなり良かったです。
    癒されました。
    このほんわかとした精神状態は、
    まだしばらくは続きそうです。

  • 本書で勧められる「夜逃げ」とは「精神的な夜逃げ」。「本当の夜逃げなど滅多にできる訳がないので、気持ちの中では世間の世知辛い評価基準から逃げ出して、自由な尺度で生きよ」という趣旨を新書一冊丸ごと費やして述べている。
    著者は仏教の研究者でこの世界では有名な人らしいが、決してお釈迦様の教えを説いているわけではない。ただし、宗教を無視している訳でもなく、仏教でもキリスト教でもイスラム教でも何らかの宗教には、この「夜逃げ」的な機能があるというようなことを述べている。
    香山⇔勝間という件のフレーム内では、もちろん香山寄りの本。禅の思想に通じるノリもあり、疲れた時に読み直すのも良いかもしれない。

  • 世の中の価値基準(物差し)にとらわれない考えを持つことが生きづらさを克服することにつながる。

    世の中の価値基準に対するのは「仏の物差し」であると筆者は主張する。
    読んでいて、なるほどと思うことが多かった。

  • ジュエリーの購買意欲は、自分がすでにもっているジュエリーの個数に応じて高まる (持てば持つほど、買えば買うほどますます欲しくなる)
    欲望は常に肥大化する。だからこそ仏教は少欲知足

    世間を信用しない、世間をばかにするが、世逃げのこつ

  • 良書です。
    世の中ギスギスしていて疲れていませんか?
    効率化、向上、改善・・・努力、努力、努力。
    ポジティブに前向きに頑張れ、自己啓発で擦り切れそうな時に読む本です。
    この本の良さをわかる人は、十分に努力した人だと思います。
    この「世逃げ」が実践できれば、人生がラクになると思います。
    私も少し世逃げ気味の昨今です。(^_^;)

  • 世間のものさしを捨てる
    とても心地よい
    諦めて自分の人生を生きる
    ありのままを生きる
    あきらめる
    とても良い言葉だ
    頑張らなくてもいい、そのままが美しいのだから
    生きることが楽になる
    良い本

  • 世間の物差しにとらわれずに自由になることを、本書は勧めている。世間の物差しは商品価値の大小で人間を判断し、勝ち組と負け組とに分けている。その結果、日本社会全体がおかしな屈辱感に支配されている。負け組は屈辱感を持って生きており、勝ち組はいつ自分が転落するかとおびえながら生きているのだ。本書は世間の物差しとは別に、目盛りのない物差しを持つことを勧めている。目盛りのない物差しでは、どうだっていいものは偶然に任せ、思い通りにならないものはあきらめるのだ。たとえ、世間の物差しが悪いと判断しても、今あるがままを受け入

  • ムリしなくていい、と心がラクになります。

  • [ 内容 ]
    狂った世間の物差しを捨て「世逃げ」しよう。
    世間はおかしな物差しで価値を計ります。
    そこからのがれようとしたら、私たちは世間から逃げ出すほかはありません。
    精神的に世間から逃げる=「世逃げ」。
    ではその行き先は?
    その方法は?

    [ 目次 ]
    1 「世逃げ」のすすめ(世間は人間を商品価値で測っている 世間は「狂った物差し」で運営されている ほか)
    2 「デタラメ」哲学(選んではいけないものを選んだ不幸 わが子の所有権はわたしにはない ほか)
    3 「あきらめ」思考(家庭を「世逃げ」の避難所にしよう 正解は一つではありません ほか)
    4 「いい加減」実践(ゆっくり歩けば見つかるすばらしいもの 重荷を持たず、急がずに歩こう ほか)

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著者プロフィール

1936年大阪生まれ。
東京大学文学部インド哲学科卒業、同大学院博士課程を修了。
気象大学校教授を経て、宗教評論家として活躍。
「まんだらの会」会長、大正大学客員教授。
著書に、『仏教の歴史』(春秋社)、『釈 とイエス』(新潮社)
『自分が変わる』(世界文化社)、『宗教激突』(ビジネス社)など多数。

「2004年 『釈迦物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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