リーダーは半歩前を歩け ――金大中というヒント (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087205091

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    なんか自民党批判の根拠とかが微妙。
    色んな知識ぼかぼか入れすぎて煙に巻かれた感。
    でも金大中のインタビューはすごい。
    日本人として戦争の罪悪感ってそんなになかったからもっと知らなきゃダメだなと思った。

    あとがきに書いてあるように会いたい人に会えた!青春!って感じが伝わってくる。

  • 姜氏の考えるリーダーシップに必要な資質は、先見力、目標設定力、動員力、コミュニケーション力、マネジメント力、判断力、決断力との事。特に決断力との事。他にもあって「言葉の錬金術」、「責任力」、「信じる力」。。。必要な資質多くね?

  • 姜尚中が金大中を通して学んだリーダー学、それが描かれています。
    なぜ一歩前でもなく、一歩後でもなく、半歩前なのか。読めばその全てが納得いきます。
    学ぶことは多い。

  • 組織を経営するリーダはそこで生きる人の生命を維持し

    彼らの暮らしが成り立っていくことを第一義にする。



    ただ儲ける、株主重視、そんなキーワードが合わない時代。



    人は、どのような動機で行動するかは

    1)恐怖、2)利害関心、3)共感の三つという。



    共感が今の日本の原動力になるような気がする。



    これからのリーダーは7つのことが必要だという。



    「先見力」、「目標設定力」、「動員力」、「コミュニケーション力」

    「マネージメント力」、「判断力」



    潮をみる魚の目。その感覚を鍛えないと、時代に乗り遅れていく。

    そういえば、数か月前に、タイの洪水は予想できたとの話もある。

    みんな対策していたのだろうか。。。

  • リーダーに求められるのは、先見力(ビジョン)、目標設定力(ビジョンの基づく目標設定)、動員力(カリスマ性)、コミュニケーション力(決めのセリフ)、マネジメント力、判断力(生ものと干もののインテリジェンス)、決断力(責任力)。
    政治を見ているだけではだめ、積極的な土台づくりが必要。リーダーは責任を被るスケープゴートにされやすい(日本は、焚き付け型の民主主義)。

  • リーダーとマネージャーの違いは、ビジョンを示せる先見性があるかどうかと言う。
    大前研一の本だと、組織リーダーと最前線リーダーの違いを「組織の仕掛けの設計」ができるかどうかの違いと言う。
    共通点はやはりビジョンを伝えるコミュニケーション力があるのが真のリーダーだということ。

    金大中との対談も掲載。短いけど。

    こっちの本のほうがビジネス書っぽく理路整然と書かれている。今ままで読んだ姜尚中の本とは違うタイプの本。

  • これは読みやすかった。カンさんは文章うまい。頭がいい。余計なこと書いてないし、リズムよく文が進むので二時間ちょっとで読み終わった。リーダーに必要な資質の箇所は物足りなさを感じたが、他の箇所がよかったので読んでよかった一冊となった。カンさんのファンになった。小泉元総理や自民党のことも書いていたので、納得だった。日本の政治家はろくな人物がいないということ。金大中は獄中で本を乱雑したとのこと。それが政治の舞台で活躍したようだ。ふむふむが多い本でした。

  • 期待したほどの内容でなかった。

  • コッターさん、グリーンリーフさんのリーダーシップ論ほど心に響くものがなかったです

  • 個人の「自由」を追求する風潮がやや様変わりし「リーダーシップ」が時代のキーワードとなっている。
    筆者は金大中元韓国大統領からリーダーシップに関する大きなヒントを得た。それは人々の「半歩前」を行くことである。
    柔軟な歴史の知恵を具えたリーダーが、今、待望されている。

    ・いま、求められているのは「超人」的なリーダーではない。
    例えば、何を目指したらいいいのか、明確なビジョンを示してくれる上司。
    将来にわたって、持続可能な成長を約束してくれる経営者。
    そんな、「時代の要請」にかなったリーダーになるための「7つのリーダー・パワー」
    1)先見力:リーダーに従う動機をフォロワーに教える
    2)目標設定力
    3)動員力:大衆を引きつける、カリスマ力
    4)コミュニケーション力:人々にメッセージを伝える
    5)マネジメント力:組織を運営し、経営していく管理的な能力
    6)判断力:知識や情報のストックが必要
    7)決断力

    金大中元韓国大統領の考えるリーダーシップ

    「言葉の力(錬金術)」:言葉の力によって、大衆の心をわしづかみにする力
    「責任力」:「優れたリーダー」の能力はどこに帰着するかというと、結局、リスクを背負える勇気があるかどうかである。スケープゴートにされる可能性も覚悟して、なおかつ精神的に耐えられるか、ということ。
    「信じる力」:自分の思い描くビジョンがあって、それにすべてを賭けて、すべてを託して、そこに自分を投げ出すこと。「信じる力」のあるリーダーにして、初めて「歴史と勝負する」ことができる。「日々の要求に従う」ことが「時代の、歴史の要求に従う」ことに繋がる。

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著者プロフィール

1950年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。専攻は政治学、政治思想史。主な著書に『マックス・ウェーバーと近代』『オリエンタリズムの彼方へ―近代文化批判』(以上岩波現代文庫)『ナショナリズム』(岩波書店)『東北アジア共同の家をめざして』(平凡社)『増補版 日朝関係の克服』『姜尚中の政治学入門』『漱石のことば』(以上集英社新書)『在日』(集英社文庫)『愛国の作法』(朝日新書)など。

「2017年 『Doing History』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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