- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087205213
感想・レビュー・書評
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前半ほぼキールティムカとマカラの紹介に費やされる。著者は取り憑かれてしまったのか。
読書の主目的は「気づき」を得るためなのだが、収穫は僅少。感心したのは、道成寺の鐘がヒンドゥーのアレを思わせるという示唆ぐらい。
カラー図版満載で、大いに眼福だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新書文庫
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[ 内容 ]
メドゥーサ、キマイラ、キールティムカ、海獣マカラ、竜、一角獣、スフィンクス、ガルダ島、グリフィン等々、人間は、自然界に存在しないさまざまな寄妙な動物たち―幻獣を考え出してきました。
それらはヨーロッパ、アジアにとどまらず、あらゆる地域の神話に登場し、現実の動物にも負けないほどのリアリティーを持っています。
そして、その異様なもろもろのイメージには共通した要素があり、ある種の「聖性」を有し、人々に戦慄と畏敬の念を覚えさせます。
本書は、この聖なる獣たちが人間文化の中にどのような棲家を見つけ、いかなる働きをしてきたのかを見ようとするものです。
[ 目次 ]
第1章 キールティムカの顔
第2章 海獣マカラ
第3章 トーラナという宇宙
第4章 蛇と竜
第5章 翼のある獣
第6章 一角獣
第7章 聖獣と神々
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
表紙のインパクトがすごいし、本書中に豊富におさめられている写真も楽しめる。
驚くほど広範囲にわたって共通する幻獣が「存在」しており、日本伝統のアレもアレも世界的な幻獣の一種って話は、ただ「ふーん、そうかー」と興味深くうなずける。
このあたりの歴史をなぞることは、世界と日本、あるいは古代と現代において、何が同じで何が違うのかなんてことに思いを馳せることであり、人類の奥深さ一端を垣間見た感じがする。あー、実物の遺跡を見てみたい。 -
聖獣たちが生き続けてきた理由は古代の人間たちのみではなく現代に生きる我々も聖なるものを必要としたから。宗教とは聖なるものと俗なるものを意識し、精神的救済の獲得や不浄なものを清めるなどの目的を持った行為の携帯であるということができる。
ハタヨガのシステムは3つの脈が重要。