不幸な国の幸福論 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087205220

感想・レビュー・書評

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  • 読むの中断。正直、何処かで見聞きした論理展開で、筆者ならではの話が見えないので切り上げた。

  • 時代がどんなに暗かろうと、その人の置かれた状況がどれほどつらいものであろうと、自分なりの目的に向かって歩き続け、希望を抱き続けることで、人は幸せになれる。

  • 筆者の考えをひたすら書いてある。共感できるものだが、論は一般的なものだと思う。結局考え方次第というような結論に聞こえた。

  • p.114「幸福を定義してはいけない」
    この深い一言に尽きると思います。

  • 幸福とは何か?人類普遍のテーゼである幸福の在り処や人の生き方を描いたもの。著者の体験談や本の引用が各所に散見され、著者の考えに肉付けがなされ説得力のあるものになっているように思われました。
    現代社会に蔓延る「不幸」は、実は自分自身が招き寄せたものではないか?
    政治が上手く動かないのを政治家だけの責任にしていいのか?私達国民が「考える」ことを放棄したことが幸福を逃しているのではないか?
    幸福はしなやかな生に宿る。考え方を柔軟にすることで、私達は「快楽のトレッドミル」から降り、幸福を正しく捉え、死を怖れることなく悔いのない人生が送れるのだと、著者は言っています。
    単に幸福論を読みたい方にもおすすめですが、著者の読書経験の豊富さに圧倒された私は、次に読む本を探すうえで非常に参考になったため、幸福論やそれに関係する書物を探している人にも是非読んでいただきたいと考えています。

  • 作品を少し読ませてもらいましたが、私は自分の考え等をはっきり言えなく、悩みでもありましたが、この本を見たらもっと自分の考えをしっかり伝えようと思えたし自信もわいてきました ! ほとんど読んでませんがほんとに感謝です♪
    読んで思ったのが、日本人の控えめなところはそれはそれで日本の特徴というか個性というか、日本の文化による性格なのではないかと思いました。
    それでもこの本のおかげで、私は自分の意思をしっかり持ちつつ、今の性格も尊重していこうと思えることができたので、よかったです。

  • 1929年生まれの精神科医で、東京拘置所の医務技官や東京医科歯科大学助教授、上智大学教授を務めた人の話。少々右寄りだが、国際的感覚を持った日本人であれば、正道な主張と感じる。
    高齢者による万引きや介護疲れ殺人が急増していること、パスカルの賭けの話(パスカルは、著書『パンセ』の中で、神はいないとしても、いると信じると考えた時の利益の方が大きいことを指摘したもの)は面白い。

    「神よ、私たちにお与え下さい。
    変えることのできないものを受け入れる冷静さと、
    変えることのできるものを変える勇気を、
    そして、その二つを見分けるための知恵を」
    (ラインホールド・ニーバー牧師の1943年マサチューセッツ州での祈り)

    これには、感動しました。

  • 一般論。流し読みでよし。受験のとき小論文でこういうの書いたー。
    日本人がひとと違うことに対して悩んで精神科にかかるのに対し、フランス人は人と同じになってしまうことに悩むってのはおもしろかったけど、あとはほんと読まなくていいと思われ。

  • 80過ぎてもなお自分の目標を持つ人の唱える幸福論。

    話が漠然としすぎててピンと来ない。
    あと、参考になる部分は数多くあれど、中々真似できない感じ。

  • 学校の課題にて。

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著者プロフィール

1929年生れ。東大医学部卒。日本ペンクラブ名誉会員、文藝家協会・日本近代文学館理事。カトリック作家。犯罪心理学・精神医学の権威でもある。著書に『フランドルの冬』、『帰らざる夏』(谷崎潤一郎賞)、『宣告』(日本文学大賞)、『湿原』(大佛次郎賞)、『錨のない船』など多数。『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞を受賞、続編である『雲の都』で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。

「2020年 『遠藤周作 神に問いかけつづける旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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