不幸な国の幸福論 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 530
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087205220

感想・レビュー・書評

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  • お薦めです。

  • 幸せを客観的に見た自分で判断する
    幸せとは流動的なもの
    一歩一歩目標を持って進むことが大切らしいです

  • 幸せというものを考える上で、きっかけになりうる本。何か悩みのある方は読めばきっと得るものがあるはず

  • フォトリーディング&高速リーディング。日本の文化が人を不幸にしている背景と、その日本で幸福になる心のあり方について。大変洞察の深い文明論。

  • 国家と個人の不幸を幸福に変える力《赤松正雄の読書録ブログ》

     「今のつらさをこれからの人生で生かそうと未来志向で生き始めた途端、不幸は不幸でなくなります」「辞書では成功の反意語は失敗ということになっていますが、実際の人生においては『チャレンジしないこと』なのです」―「不幸増幅装置」日本で幸せに生きるための逆転の発想力とうたわれた加賀乙彦『不幸な国の幸福論』。寒風吹きすさぶ戸外から温かい家中に入ったときのような印象を与えてくれ、個人一人ひとりにとって得難い本だ。同時に自殺大国・日本の今を考える上で、様々な糸口を与えてくれる。

     加賀さんは精神科医であり、作家だが、何よりも行動の人だと思う。あの阪神淡路の震災時に、神戸大名誉教授で同じ精神科医の中井久夫さん(この人も凄い)に何が必要かと真っ先に訊いたうえで駆けつけた (求められたのは“花”だったと記憶する)エピソードは胸をうった。今年82歳になられるが、現代日本が誇る本物の知識人の一人だろう。

     この本は、多くの若者に読ませたいが、最小不幸社会を作ると言っている菅首相にも読んでもらいたい。いや、読んでおられるに違いないと思われる。ただし、生半可な読み方なのだろう。「政権交代がなされたように国民一人ひとりか変わることが、不幸増幅装置と化した国を変えていく第一歩なのだ」とまで(この件りには、若干の疑念を持つ)。菅氏の奮起がまたれる。政治家の一人としては日本社会にはセーフティネットが十分にないとの指摘が身に染みる。

     「憲法を後世に残る名文で書いたのは日本人」との指摘にも違和感を持つ人が少なくないと思われるし、いささか理想に過ぎる考え方が気になる人も多いと感じる。が、それを補って余りあるだけの希望と喜びを充満させた本だ。奥様を三年ほど前に亡くされた。最後の小説『雲の都』を書いている間に自分は死ぬと言われるが、この本はその合間に残された日本人と日本国への遺書のように思われる。

  • 小説家で精神科医でもある著者の幸福論です。
    日本社会というシステム、また日本の国民性から、なぜ不幸や閉塞感を感じるのかを切り口に論じています。
    この部分を読んでいると、閉塞感を感じたりします。
    中盤以降は、どうすればもっと幸せに生きられるかをを平易にまとめてあり、こちらは読んでいて励まされる内容です。
    幸福論としては良くまとまっており、読みやすい一冊です。
    政治的な部分では共感できない部分もありましたので、★4つにしました。

  • 加賀さんの見ている視点が好きです。けれど、解決法はあまりに平等主義でキリスト教の宗教臭が強くて好きになりきれない。

  • 2011/1/16
    長い目で見た人生の中で、自分なりの幸せを見いだしていきたい

    目の前の幸不幸や、他者との比較にとらわれていては、いつまでたっても幸せや満足感は感じられない

    教職員に読んでもらい、子どもたちが明るい未来を想い描ける指導をしてほしい一冊。

  • 2010/08/13
    ありのままのことだけれど、成程なと思うところもあったし
    生き方をちゃんと考えないと
    真摯に思うべきだと感じた。
    フランスと日本の違いは、面白いな。

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著者プロフィール

加賀 乙彦(かが おとひこ)
1929年、東京都生まれ。東京大学医学部卒業後、精神科医として勤務のかたわら、小説の執筆を始める。『フランドルの冬』で芸術選奨文部大臣新人賞、『帰らざる夏』で谷崎潤一郎賞、『宣告』で日本文学大賞、『湿原』で大佛次郎賞、自伝的小説『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞、自伝的大河小説『雲の都』で毎日出版文化賞特別賞を受賞している。その他の著書に、『錨のない船』『不幸な国の幸福論』など多数ある。
近年は、殉教者を描く歴史小説『ザビエルとその弟子』、ペトロ岐部の生涯を描いた『殉教者』などを発表。

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