- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087205282
作品紹介・あらすじ
日本最大の非正規雇用、800万人の主婦パートタイマーが壊れる!「サラリーマンの夫に扶養されている、お気楽な短時間ワーカー」という像は過去のもの。企業から正社員なみの貢献を求められているにもかかわらず、歪んだ社会保障制度の作り上げた低賃金・低待遇は放置され、彼女たちは疲弊していくばかりだ。日本の企業と家庭を下支えしている主婦パートの苦境を無視したときに起きる、この社会の危機とは?その危機を避けるための処方箋とはなにか?主婦パートという「見えざる存在」に初めて光を当てる警告の書。
感想・レビュー・書評
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主婦パートという、非正規雇用の中核となっている存在について、基幹化と「130万円の壁」によって劣悪な雇用環境となっている現状と、今後の解決策を提言した内容。
前向きな提言ではありますが、刊行が2010年であり、そこから現実がどのように推移しているかは推して知るべし、何とかしていかなくてはなりません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
育児休業中いろんな働き方のママと出会うので、
「扶養内で働く」ということを考えたくて、手に取った本。
家計の維持のために、家庭を主としつつも、「パート」として基幹的な業務も担っていく大変さが描かれていて、パート主婦の抱える大変さを少し理解できた。
筆者はパートタイム社員という雇用形態を提唱するけれど、
子供の成長や夫の転勤等のライフイベント変化で、いとも簡単に職を手放す「主婦」をどこまで長期的視点で教育して生かすことができるのかはこれからの課題だと思う。 -
主婦パートは、賃金面・就業条件などが劣悪にも関わらず、基幹パートとして職務をせざるを得ないという現状に直面している。
こうした状況は主婦の環境を悪化させ、子育て・経済双方に深刻な影響を及ぼしかねないと危惧している。 -
新鮮さが何もない
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・主婦パート。確かに最大の非正規雇用だ。スーパーなんて主婦パートがいないと成り立たないもんな。どうなってんだろ?ってことで手に取った。
・いろんなデータから数字を拾い上げ、主婦パートのあり方について考察するこのやり方には割と好感を持った。
・130万の壁でパートを雇う事は社会保険の負担がいらず、企業のうまみをもたらしているという事実。
・主婦パートは家事も一手に引き受けているため地域に縛られ、そこにつけ込んだ雇用側有利な状況を作っているという事実。
・主婦パートの基幹化(正社員の補助的役割だったのが、店舗などの運営を直接支える)が進み正社員との業務の境が消えつつあるのに依然として残る賃金格差。業務内容に差が無くても、正社員と主婦パートの両方がそれを当然としている現状。
・フルタイムで働く妻、主婦パート、専業主婦の中で主婦パートの夫が一番家事・育児を手伝わないという統計があり、とても興味深い。そこには自分より収入が少ない主婦パートに対して歪んだ優越感を持っている夫の姿がある。つまり、パートなんだから家の事はお前がやれよ、という思いがあるのがわかる。
・さらにそんな主婦パートたちが少子化にも繋がり、虐待の危険性も秘めていると筆者は説く。フルタイムで働く妻を持つので、飛躍だと笑うことはできない。フルタイムが辛くなったらパートにでもなれば、なんてもう口が割けても言えない。
・筆者はパートタイム社員という雇用形態を提唱する。正社員にしてみれば自分を脅かす存在になりかねないシステムなんだけど、主婦パートを基幹としてビジネスをしてきたツケを払うにはこうするしか無いんだとも思う。ましてや自分は大黒柱だとうそぶく夫なら、パートタイム社員ごときに脅かされる事もあるまいよ。既に東急ストアでは行われているシステムだと言うけど、これが広まることは個人的にも好ましいことだと思った。
(多摩市立図書館にて借る) -
[ 内容 ]
日本最大の非正規雇用、800万人の主婦パートタイマーが壊れる!
「サラリーマンの夫に扶養されている、お気楽な短時間ワーカー」という像は過去のもの。
企業から正社員なみの貢献を求められているにもかかわらず、歪んだ社会保障制度の作り上げた低賃金・低待遇は放置され、彼女たちは疲弊していくばかりだ。
日本の企業と家庭を下支えしている主婦パートの苦境を無視したときに起きる、この社会の危機とは?
その危機を避けるための処方箋とはなにか?
主婦パートという「見えざる存在」に初めて光を当てる警告の書。
[ 目次 ]
第1章 主婦パートを誤解するな
第2章 主婦パート職場は「アリ地獄」
第3章 「アリ地獄」型雇用は官民合作
第4章 正社員なみの働きを求める「基幹化」時代
第5章 負担増加の家事・育児
第6章 「主婦パート・ショック」が家庭を襲う
第7章 「つけ込み」の代償を払う企業
第8章 「パートタイム社員」創設を
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
ちょっとムリムリなところもあるかな
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(2010/1/22読了)興味あるテーマだったが、イマイチ踏み込み不足で説得力に欠けるなあという読後感。