- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087205343
作品紹介・あらすじ
努力をしてもそれが正当に報われない現代。苦境を打開しようとあがき、もがくほどに状況は悪化の一途をたどる、そんな経験をした人は少なくないだろう。「頑張っているのに」「力をいれているのに」うまくいかないのはなぜなのか?麻雀の裏プロの世界で二〇年間無敗の伝説を持ち、雀鬼と呼ばれた著者によれば、そんな蟻地獄から脱出するためのヒントは「努めて力まない」やわらかな生き方にある。執着から離れ虚心に生きることで、逆にツキが巡ってくることがある、そんな雀鬼の気付きの世界。これは「努力」というトラウマからの"解放"の書である。
感想・レビュー・書評
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考えるべきは努力しなくてもいい仕組み - 読んだものまとめブログ http://t.co/y3hxUJ6 via @sadadad54
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思えば自分は無駄な生き方をしてきたと思っている人におすすめ。
【概要】
●足し算ではなく引き算的な生き方
●発想や行動から力を抜く
●現代人の生き方は足し算的な生き方
●力が入ると結果はよくない、よって努力はしない。
【感想】
●今の世の中は、足し算的な生き方では成り立たないという考えに同意する。
足そうとする力を抜くという引き算的な生き方もいいかもしれない。余計なストレスを抱え込まなくてよくなる。
●別の本で、努力を努力と思っている時点でおかしいということが書かれていたが、それに通ずるものがある。努力だと結果が実らないときに「なぜ?」と思ってしまう。求めると願いはかなわない、求めないのが上手くいく秘訣なのだろう。 -
【動機】ブログで薦められていたから/余分な力を抜きたかったから
「集中しない」「軸を一つにしない」といったたくさんの「ない」がつく見出で構成されている本。一見「ん?」と思っても、副題と本文を見るといいたいことがわかるようになっている。
全体的に、ある一点を目指したり、凝縮させたり、つかんだり、といった行動から、
よりそったり、流れを全体としてとらえたりして、余裕のある状態で触れたり、幅をもったり、対象物から距離をとるようなかんじ。
いまは、集中することがよしとされているので、それだけぶんストレスがかかって当たり前だとわかるし、
著者のすすめるふんわりした姿勢が自然にできるようになれば、ずいぶんと楽になるだろうと想像する。 -
この本のおかげで桜井先生は僕の中で仙人のイメージになりました。
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「ソースは俺」に類する独り言なので根拠を求めても無駄ではあるが、価値観を同じくする人が読めば勇気づけられる文章だと思う。価値観が合わない人にとってはゴミでしかない。
それは著者本人も自覚していて
「だから本にしても、私は自分の独り言を誰かが聞いてちょっとでもヒントになってくれたらという思いで書いている。」(P.124)
という記述がある。
このように押し付けがましくないところがよいところである。
タイトルだけ読むと努力せずにダラダラ生きるための方法が書かれていると思うかもしれないが、それはまったく違う。努力という言葉の捉え方次第なのだが、肩肘張らずに自然体で生きよというようなメッセージである。
周りに合わせるために無理して頑張ったり、取り残されることに汲々としている人は読んだらいいと思う。 -
10/7/11 ブックフェアにて購入
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雀鬼 桜井章一の生き方を綴った本。タイトルもさることながら、目次にならぶ項目名も、努力しない、裏の無い人間にならない、頑張らない、等々、およそ一般には「するな」といわれているような内容だ。しかし、その中身は、文字通りではなく、力を抜き、自然体で生きるための工夫となっている。頑張りすぎて、疲れてしまった人に一読を勧めたい。そんなに力入れすぎても肩凝るだけですよと。
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この本で語れるのは、○○しない生き方である。
努力しない
持たない
頑張らない
格好をつけない
我慢しない、、、、etc
どれも、自分達が生きる社会では、「良し」とされていることである。
果たしてそうだろうか?と、著者は読者に投げかけます。
私個人的には、著者は、「才能に溢れた人」である。だからこそ、この本で語られる
生き方が実践出来ているのだろうと思います。そして、才能を持ったからこそ、
著者は、その才能の怖さを知り、才能を自分のために使うのではなく、他人のために使う生き方を選んだと思います。
もう亡くなりましたが、「坊や哲=雀聖」のモデルになった色川武夫も、こんな感じの人だったんだろうと思います。その著書、「うらおもて人生録」は、自分のバイブルでもあります。
著者は、現代に漂う「足し算的な生き方」をシニカルに捉えます。もっと成功したい、
もっとお金を増やしたい、もっと人から評価されたい、もっと幸せになりたい、、、、
果たして、そういう人生の態度は、「良いこと」なんでしょうかと、、、、
著者は、言います。「足し算へと向かうさまざまな発想や行為・・・(中略)それらが、
どれだけ無理で不自然なものを孕んでいるか、それゆえ破綻しやすく、かつ人生に
対していかに破滅的なものになりうるか」
著者は、直感としてわかっているんだと思います。「足し算的な生き方」が、いかに
危険で、虚しいものか。
おそらく、こういった本は、世間で言われる「頭のいい人」には、書く事が出来ない内容です。裏街道を生きてきた人だからこそ、書ける内容があり、伝えたい事があると思います。是非、一読を。 -
大切なのは力をつけることより力を抜くこと。力みがちな生き方から救ってくれる教え。頑張らないといけない、という呪いから解放されます。やるべきことは努力することより工夫、楽しむことなのかなと思います。