不幸になる生き方 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
3.51
  • (28)
  • (112)
  • (90)
  • (29)
  • (3)
本棚登録 : 798
感想 : 121
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087205473

作品紹介・あらすじ

この本のゴールは、不幸になる生き方のパターンを知り、それを徹底的に避ける技術をあなたに磨いてもらうことです。幸福を呼ぶ行動習慣を身につけて、不幸な日々から脱出したという勝間和代が、「自分の軸」を持って人生を生きるための技術のすべてを公開。哲学的に考えこむより、幸せを呼びこむ習慣を実践することが人生を好転させる何よりの近道という渾身の一冊、幸福の技術指南書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 12年前の本だが、今勝間和代さんがYouTubeで発信していることと変わりない。そのブレのなさに感服。

    【心に残った事】
    腹をくくって自責的になるだけで違った風景が広がってくる。
    ×周りが私を助けてくれない。
    ○私がどんな工夫をすれば、周りは動いてくれるだろうか
    ○10-10-10(10分後、10ヶ月後、10年後)で中長期の視点を持つ。
    ○「頑張る」ではなくて、行動を「仕組み化」してしまうことが目標達成のポイント。
    ○応報の法則…… 三毒追放(妬まない、怒らない、愚痴らない)、三薬実行(褒めよう、笑おう、感謝しよう)
    ○不満は相手に直接話す。本人の見えないところで、陰口や愚痴を言ったところで、何の問題間解決にもならない。当の相手と直に会って、建設的な方向で不満を誠実に告げる。
    ○利他のポイント。十分に蓄積した経験資産(長所や強み)で他者に貢献する。自分の得意分野の情報やスキルは、水のように湧いてくるものだから、どんどん惜しみなく与えてしまおう。

  • 題名のつけ方がとてもネガティブだと思うのだ。書いてある内容は、とても分かりやすく、話の進め方もとても上手だと思う。今までの自説の積み重ねがとてもうまく行っていると思う。
    今回も反面教師に学ぶ、という意味をこめての題名のようだ。不幸=他責の人とそれを超えた=自責の人、という呼び方で、相互の全体像を説明している。不幸を避ける7つの法則として、理論編⇒回避の法則(7つ)の解説を試みている。

    責任 Responseの意味
    SMART
    Simple シンプルにする
    Masurable 少しがんばれば達成できることにする
    Result-Based 成果が測れるものにする
    Time-oriented 期限を切る

  • 20120726
    10

    カツマカズヨさんの癖かわかってきた気がする
    なんとなく批判的。いいこと書いてるけど…
    あと、リスク好き

  • この本の読み方を紹介します。

    定義は立場によって矛盾するもので、矛盾がたくさんあるものほど、実際の経験を反映している可能性があり,役に立つことがあります。
    矛盾を一つ見つける度に、自分を褒めてみましょう。

    不幸を避ける7つの法則は道具だと思い、よい使い方を見つけましょう。
    道具は,誰が使っても同じように働くものもあれば、
    包丁のように使い方次第で、結果が全く異なるものもあります。

    幸せか、不幸せかは,習慣似よるので、幸せだと思う習慣を身につければよいのではないでしょうか。

    統計は嘘をつくための道具であると統計学の教科書に書いているのは、京都大学の佐和隆光先生です。
    データを見たら嘘だと思えというのは仕事をしている人の基本行動ではないでしょうか。

    自分で自分の書いた本を進められることほど幸せはないでしょう。
    不幸にならないためには,自分は仕合せだと思い込むことではないでしょうか。
    他人と比較するのではなく、自分を褒めること。

    日本人のコンサルにお金を払ってくれる会社は少ない。
    そのため、コンサルがお金をもらうには、権威に頼るしかない。
    自分がそうだから言う訳ではないが、それが幸せだと思えなければ、コンサルは続けられない。

    本書を読んで、幸せになれるかどうかは、本の読み方次第だと分かりました。
    どうせ読むなら、幸せになる読み方をしましょう。

  • タイトル及び帯は怖いけど、内容はもっともで幸せになるための道筋が示してある。勝間本の久々のヒット。


    目次
    全体理論編
     不幸のループから抜けられない「他責の人」
     自責(自己責任)とはリスクの川を渡ること
     他責の人はなぜ失敗を嫌うのか
    個別理論編有責の法則
     双曲の法則
     分散の法則
     応報の法則
     稼動の法則
     内発の法則
     利他の法則

     幸せになるための、反面教師として、不幸を招く法則がまとめてある。どれも説得力のある内容で、一般的な自己啓発本とかぶっていて目新しさがあるとは言えないけど、それでも参考にはなると思う。中でも、分散の法則は興味深かった。

     人生の中で、仕事や家庭、趣味等いろいろと大切なものはある。その中で、例えば仕事一筋みたいに決めうちしてしまうと、仕事がうまく行っているうちはいいけど、もし仕事がうまく回らなくなったとき、人生の生きがいを失って、もぬけの殻になりがちである。そうではなく、家庭や趣味、ボランティア等、いろいろと引き出しを持っていた方が、人生のバランスとしては取れていると著者は指摘する。それを分散投資にこじつけて説明するのは、やや強引な気はしたけど、自分の生活をかえりみるきっかけとなると思う。

     確かに、仕事なんて生活のごく一部にすぎず、定年まで今の仕事をずっとしているかどうかも分からない。目の前の仕事を必死になって取り組むのは大事だけど、自分の生活の100%を捧げるには、人生を長いスパンで考えれば、あまりにもリスクは大きい。ただ、仕事とそれ以外のバランス取りは難しい気はする。特に仕事がうまく行っている時はなおさらブレーキをかけるのが難しいかも。

     最近の著者を見てると、バラエティに出演したりして、一般大衆への認知度を上げるよう目指している気がする。現に、著書の中でもそのような記載がある。

     著書の内容とはそれるが、おそらく、自分も含めて勝間さんを目指しているビジネスパーソン、いわゆるカツマーはそのような勝間さんを望んでいない。勝間さんは、できるビジネスパーソンのモデルとして第一線でがんばっていて欲しいし、変に大衆に媚びを売らなくていいと思っている。おそらく、勝間さんのようなキャラは大衆受けしないと思うし、現に、テレビの中の勝間さんはキャラが発揮できておらず、きつく言えばテレビ受けしない。

     以前は、著書の本が出版されるやいなや、すぐに書店に買いに行ったものだが、最近の勝間本はあまりにも大衆受けを狙っていてタイトルを見ただけで買う気にならない本が多い。

     勝間さんには、フレームワーク力のような、バリバリのビジネス書を書いて、カツマーをもっともっと教育して欲しい。いちカツマーとして、真にそれを願っている。

     

  • タイトルがパワーありすぎて、そもそもの「言葉」というものが持つ威力を再確認。とにかく手に取るたびに「不幸」という文字が飛び込んできて目に良くない。笑

    内容としては、昔から勝間さんの考えてらっしゃる事は一貫していて、学びの復讐になった。


  • 【気づき】

    ・不幸になるパターンを知ることが幸福へ近づくという発想が面白い

    ・現在YouTubeなどに上がっていることと類似しているものが多い。この本が出されたのは10年以上前だが、そこから考えが変わらないのもすごい。

    ・参考文献に興味を惹かれるものが多い。

    ・勝間さんが幸せを求めるところ、勝間さんの幸せに共感できるから、勝間さんが好きなのだと改めてわかった。


    ・この本を読むときは、個別理論編から読んで、全体理論を読んだ方が頭に入りやすいかも。





    全体理論編
    第1章不幸のループから抜けられない他責の人
    他責的な人は、
    対応能力がなく、
    他人に任せるしかなく、自分の不幸の理由を他者に求めて批判するばかりで自分では何もしない。
    だから、不幸になる。

    責任とは、遂行能力、対応力があるということ。



    人生のコントロール権を
    自分に取り戻して
    人生を生きていくことが幸せにつながる。

    だから、
    いかに人生において、
    時間の使い方や考え方、
    将来の進み方などについて、
    裁量の自由があるかは重要。


    日本は引き下げ圧力の強い国

    日本は、
    一括新卒採用
    人にやらされているという動機づけ
    他責人間を育ててしまう日本の教育体系


    幸福は自分比ではかる




    第2章自責(自己責任)とはリスクの川を渡ること

    幸福と不幸を分けるのは
    根拠に基づいた自己肯定感

    自分ができることは何だろ?という発想をもつ

    成熟の川を渡る

    彼岸(幻想)を目指さない

    右岸(他責の人)から左岸(自責の人)へ



    第3章他責の人はなぜ失敗を嫌うのか





    第1章 有責の法則
    責任を取らない人は、自ら不幸を作る人

    人生においてリスクをとる


    ・アクションプラン
    入門編 日常の約束を徹底的に守る
    食事に行こうとか遊びに行こうとか

    初級編 迷った時はリスクの高い方選んでみる
    中級編 日常のリスクを点検しリターンとの比較をしてみる
    スーパーで冷凍餃子を買うとき、内容や添加物まで吟味する

    上級編 顧客接点のある仕事、数字で結果出る仕事に積極的に参加する

    第2章 双極の法則
    物事をら10.10.10でみる。
    10分、10ヶ月、10年後の自分を想像して
    それを比較検討すると言う考え方。
    自分を客観的な視点から見ることが
    できるようになる。


    第3章分散の法則

    ワークライフバランスが大切。
    女の人はライフ側の喜びを見いだす事が積極的。

    ・ワークの領域
    稼ぐ喜び
    使う喜び
    ・ライフの領域
    愛する喜び
    愛される喜び

    恋愛としての強烈な愛情は
    結婚当初がピークでだんだん薄れてしまうけれども、経済力を向上することによる生活の安定が夫婦家族へのはぐくみ、
    幸せを長持ちさせる。


    第4章応報の法則D
    ネガティブなことは全て自分に返ってくる


    第5章稼働の法則D
    ずぼらな人は不幸な人
    まめな人になる

    失敗を恐れない


    スマートsmarで目標設定する

    行動する仕組みを生活に取り組むためには
    できるだけ具体的に目標設定することが大切。

    目標書くときのコツは、スマートを意識すること。

    1シンプルにするsimple
    2なるべく数字にするmeasurable
    3少しがんばれば達成できることにするachievable
    4成果が測れるものにするresult-based
    5期限を区切るtime-oriented



    第6章内発の法則CA

    他人に幸福のものさしを預けない
    不得意ではなく、強みを伸ばす
    自分のエネルギーのうち3割を自分の能力強化に注ぐ

    ○やり方
    ・レコーディングハッピネス
    生活の中で幸せなことを毎日記録する。

    ・おひとりさまの楽しみを見つける

    ・ミッションステートメントをつくる
    自分が達成したいことを書く
    勝間さんの場合、
    自分の子ども、孫世代が安心して暮らせる日本の仕組みを創る

    ・自分の弔辞を書いてみる


    第7章 利他の法則
    人への幸せこそが自分への確実な幸せ


    ギブの5乗
    自分に余裕があるとき

    ・互いに褒め合う
    ・PTAや地域の活動に参加
    ・寄付をする

  • 復習という感じですが、自分自身が取り組もうと改めて思った事。

    小さなリスクを取り続ける。
    迷った時はリスクの高い方を取る。
    顧客接点のある仕事・数字で結果の出る仕事に参加する。

    時間割引率を下げる
    分散する
    (これらは、既に意識してるけど、忘れない!)

    嫉妬心と戦う
    (分かっているけど、私には一番難しい)

    「箱」からの脱出
    鏡の法則
    (どちらも大好きな本!)

    失敗に慣れて、行動コストを下げる。
    とんちんかんな質問を平気でする。(これ大事!)

    習慣化して、行動コストを下げる。マメな人になる。

    幸福の物差しを、自分自身の中に持つ。
    他人の物差しで生きない。

  • タイトルに惹かれて手にとってから、だいぶ本棚で眠っていましたが、やっと読み始めさっき読み終わりました。

    幸せになるには技術が必要。

    幸福論について、いろいろな本を読んできたけれど、どの本でも共通なのは自立とゆうキーワード。
    ひとりで生きるにしても、誰かと生きていくにしても、自分が自分の足でしっかりと立てていないと幸せにはなれない。当たり前だよなーと思いつつ、それがまだ全然できていないわたしとしては、自立ってものすごく大きな壁なのです。
    そして、自立は自分の行動や生き方に責任をもつこと。
    そのためには自分自身を良く知ること、知るために経験すること、経験するために少しでも行動すること。
    この本で学んだことを、まずは行動で示す力を身につけないとなぁ(ι´Д`)ノ

  • 7つの法則について知りたくて読書。

    著者の本は参考文献が多い。最近、本を選ぶときは発売日と参考文献の有無を確認することがある。仮にその著者の主張がぴんとこなくても、参考文献から学びの幅を広げることができるから。逆に参考文献が1冊もないとそれで収束してしまう。再現性も乏しくなる。

    本書は、最近読ませてもらった著者の本の中でも読み応えがある良書だと思う。

    特に、言葉、名称がいい。有責の法則、応酬の法則、利他の法則など。そして、今回初登場の三薬実行、褒めよう、笑おう、感謝しようもいい言葉だと思う。

    できそうできない、理想であり、正論。だからこそ、著者のアンチも多いのだと思う。

    まだまだ、恨みや妬み、嫉妬、わがまま、貧欲、皮肉などを手放すことはできていない。日々、手放すように努力はしている結果、20年、10年前の自分と比べるとずいぶんと手放してきたと思う。

    羨ましさを学習へ転化する(p191~)。この行動、習慣は素晴らしい。自己対峙を避け、外へ向うのを内側へ再び引っ張りこんで成長へのエネルギーへ昇華させる。今の自分にはもっと増やすべき行動の1つ。

    たまに読み直し、リマンドしたい1冊。利他の法則を実践できる人間でありたい。

    他の人の書評にもあるが、私も個人的に知りたいことは、他責の人間や本書のチェックボックスのような言動が口癖になっているエネルギーを吸い取るような残念な人たちからどうやって自分の身を守るか、上手に現実的な距離を保ち、影響を最小限に抑えこむことをもっと学びたい。

    本書はロサンゼルスのブックオフで購入しています。

    読書時間:約50分

全121件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

勝間和代の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
神田 昌典
マルコム・グラッ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×