小さな「悟り」を積み重ねる (集英社新書)

  • 集英社
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087206159

作品紹介・あらすじ

この不確かな時代にあって、私たちの抱く「迷い」は尽きることがない。どのようにすれば人は上手に迷いを晴らして自分を守り、穏やかに生きていくことができるのか。そもそも人が苦しむ理由は、全て勝手な思い込み、錯覚にあった。本書ではスマナサーラ長老が、その錯覚を一つひとつ分かりやすく解きほぐしていき、今よりもずっと「ラク」に生きる方法を伝授する。スマナサーラ長老が贈る、小さな「悟り」の積み重ね方とは。

感想・レビュー・書評

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    http://maemuki-blog.com/?p=9905

  • 生きることはそんなに大したことではないそう。
    食べたり、お風呂に入ったり、仕事に行ったり。
    基本的には、その瞬間その瞬間に必要なことをして過ごしていくだけ。
    私たちは、人生を大げさに捕らえすぎているのかもしれません。だから、人と比べて不満や不安を感じたり、こうありたい、こうなりたいと理想ばかりを追い求めたり・・。でもそれは、生きることをより困難にしてしまいます。
    何事にも捕われずに生きられたら良いですね。

  • 色々人生で悩む人は是非読んで欲しい本です。
    生きるということはいろいろな束縛を受けて本来は苦しいことなんだと筆者は言います。でも、人は生きることに執着してます。苦しいことに気づかずに生きている。
    どんなにお金を稼いでも、仕事で出世したとしても、それに伴い、必ず何か新たな課題が加わってくる。
    そのような中で、現状をいかに"悟り"生きていくかを説いています。
    本文で面白い考えだなと思ったのは、プラス思考もマイナス思考も否定されていること。
    プラス思考については、妄想的な思考もあるので、今ある自分をよく見ておく必要があると指摘しています。
    むしろ、プログレッシブ思考をしなさいと。
    全体的に、論語の中庸の思想と同じような考え方を提示されていました。
    筆者は「怒らないこと」の本を書いて見えるので、今度近いうちに読んでみようかと思います。
    最後に、私が感じたのは、東洋思想はやはり中庸の精神が求められているのかと思いました。

  • 極端な考え方はよくない。それらのあいだも中途半端でよくない。
    中道という超越の道が正しい。

    良いほうに転んでも、ダメなほうに転んでも、どちらにしてもそれが人生です。「生きる」という根本から見れば、どちらの人生も実はさほど差がないのです。

  • わかるようなわからないような。刺さる言葉もあるけれど、後半にいくにつれて、否定から入るものばかりで、読んでいてなんだか疲れてしまった。仏教の考えは嫌いではないけれど、こうした本で学べるものではないんだろうなあと思った。

  • スリランカ上座仏教のお坊さんが書いた「生き方」についての本。
    人に紹介されて読んでみたが、仏教の教えを、現代日本の言葉・文化を使って説明してくれており、まあまあ分かりやすかった。

    例えば、決定的で変えることのできない「運命」は仏教では否定しており、あるのは「業」という考え方。
    「業」とは与えられた基本的な性格を作るものであり、パソコンのOSのようなものらしい。
    OSは修正することはできないが、その上に載せるアプリケーションにより、そのパソコンで何ができるかが変わってくる。
    もし、アプリケーションが気に入らなければ、別のものに乗せ換えれば良い。
    つまり、人には向き不向きがあって、それぞれに合ったアプリケーション(生き方)を選ぶことで、人生の幸不幸が決まる。だから、今の生き方が合わないと思ったら諦めて別の道を探しても良いんだという心構えを持つことで、楽になれるということだと思う。

    その他、述べられているのは、以下のような「悟り」への第一歩のための考え方。
    ・長期間の計画・目標を立てるのはやめて、「今」という目の前のことに全力で取り組むこと。そして「今」が瞬間になることが「悟り」
    ・ギブ&テイク(自分が得しようとして奪い取る)ではなく、ギブ&レシーブ(お互いに与え受け取りあう)の利他の精神が大事
    ・ポジティブシンキングは現実逃避になり、ネガティブシンキングは悪い面しか見ようとしない。より建設的に「どんな対応をすればよいか」「自分が成長するにはどうすればいいか」を考えるプログレッシブ(前進)という姿勢・考え方をすべき
    ・仏教の「中道」は両極端の考え方の真ん中という意味ではない。両極端にあるAとBを超越した道

    まだまだ自分には実行に移すのは難しそう。
    特に、計画・目標を立てるなとか、臨機応変な行動の出来ない、今の自分には無理そう。

  • [ 内容 ]
    この不確かな時代にあって、私たちの抱く「迷い」は尽きることがない。
    どのようにすれば人は上手に迷いを晴らして自分を守り、穏やかに生きていくことができるのか。
    そもそも人が苦しむ理由は、全て勝手な思い込み、錯覚にあった。
    本書ではスマナサーラ長老が、その錯覚を一つひとつ分かりやすく解きほぐしていき、今よりもずっと「ラク」に生きる方法を伝授する。
    スマナサーラ長老が贈る、小さな「悟り」の積み重ね方とは。

    [ 目次 ]
    第1章 あべこべ人生の夢から覚める(あべこべ人生の夢から覚める;人が考えるのはバカだからである ほか)
    第2章 「諦める力」で人は成長する(完成は瞬間においてしかない;「諦める力」が幸福をもたらす ほか)
    第3章 疲れない生き方は可能である(仕事は本来疲れないものである;人間はそもそも自立できない生き物である ほか)
    第4章 争いをもたらす自尊心を捨てる(自分すら頼りにしないほうが救われる;愛はほんとうは悪いものである ほか)
    第5章 人生は割り算にするといい(足し算の人生から引き算の人生へギアチェンジする;「脳が喜ぶ笑い」が問題を解決する ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 定まった運命があるというのは錯覚。
    マジメな人は意味を求めすぎるという過ちを簡単に犯してしまう。
    不安は期待通りにならないのでは?という気持ちから生じます。
    私たちにとって本当に重要なのは、刻々と変化する目の前のことに純粋に全力で取り組み、人生という仕事をその都度、完成させること。
    諦めることはネガティブでない。精神を豊かにする非常に前向きな態度。
    良い方でも悪い方でも、どちらに転んでも、どちらにしてもそれが人生。
    人生は、小さな達成感をどれだけ多く持てるかが勝負。
    いい笑は人を自由にさせてくれる。

  • 中道が超越の道だというのは謎が解けた

    同時にポジティブでも、ネガティブでもなく、プログレシップに思考するというのは智慧が増えた

    そして究極は、自分すら頼りにしない方がいい

    あとは、真の常識人となる

  • progressive thinking

  • 年を重ねて積もり積もった荷物、物理的なものだけでなく、立場や名誉へのこだわりなど精神的なものなど、捨てる。こだわらない。柔軟に軽やかに。

  • スマナサーラさん、スリランカ人。13才で得度したすごい人、日本語は完璧、本書は現代人の悩みや生き方を仏教的に解決し、生きるという苦行を穏やかに生きていけるように諭した本。分かるような、わからないような。

  • 小さな悟りを積み重ねる

    自分も世界も因果法則によって起こる一時的な現象だと理解する人は、一流の人生の整備士になります。

    無常の見方を万能薬にして、因縁理解して、自我は幻覚であるとはっきり知った人は、一切を捨て去らねばと覚悟します。
    捨てて、捨て続けた先にこの上ない心の自由に到達するのです。

    何かを一生懸命やっても何か面白くないなと思った時、真面目な人は、焦って何か意味を見いださなければいけないと考えてしまう。つまり不安な時に、意味を見出したくなる。意味を求めがちな人はその瞬間、自分は何かにつまずいているんだということに気づくといいでしょう。

    私たちは人生を大げさに捉えすぎています。自分の人生を非常に意味があるものだと考えすぎなのです。

  • 仏教が教える現実…”無常”
    無常とは「変化しないものは何もない」という教え
    「人生は尊いものではない」と言い切るところが衝撃。
    全ては無常で、不変に固定された自我は幻覚である。 まずはこのような常識を変えていかないといくところから始まる。

    因果≠運命
    運命は決定的で取り替えの効かないもの


    私たちの人生に関わる業はパソコンのOSのようなもので、自分でいじることはできないものの、人生にそれほど影響はしない。アプリケーションを入れ替えることで未熟な部分を補うことができる。
    もちろんまったく影響を与えないということでもないが、運命ではない。

    失敗か、成功かを考えず自分がやらなくてはいけないことを精一杯努力すること。この世は無常で価値観さえ一定しない。


    「諦める訓練を究極まで積んで人は解脱する」諦めることはネガティブではなく、精神を豊かにする非常に前向きな態度。

    ポジティブシンキングではなく、どのような状況で悲しくなったのか、どのような行動をすれば悲しみを乗り越えれられるのか、そう考え実行する「プログレッシブ・シンキング」

    必要なものがそろうことが人生の基準だと理解すると、必要なものぐらいは簡単に手に入るということに気がつく。「足りない」と思うのではなく、必要なものさえあれば十分みたされた気持ちで生きて行ける。

    人はどうせ生きることから逃げられないのだから、その中でしっかり充実感を持って生きてたくさんの小さな達成感を持つことが大事。


    以上は本書から一部表現を変え抜粋。この本を読むと、毎日一喜一憂しすぎず、物欲にとらわれ過ぎず日々淡々と生きる事がいかに難しくまた大切か痛感する。そう思うと家の犬の方が私よりもいかに解脱した生き方をしているのだろうと思う。全てを無常だ、と考えて生きるということは、失敗や成功といった一定しない価値観の事象に振り回されず、その都度その都度を受け入れかついかに充実させた生き方にしていけるか、自分で変えていく事なのかも。
    自分の性格や人格をパソコンのOSの例えに納得。確かに根本的な「因果」は変えることができない(人間として生まれて来たことや、環境や境遇など)が、アプリケーションは自分で変えることができる。結局は全てが自分次第ということなのだろうか。

  • 中道は難し
    プログレッシッブ思考

  • 良いことが書いてありました。

  • 足りないものを手に入れるのは大変だけど必要なものは意外とすぐ手に入る。もう一度読みたいなと思った!

  • 人生を変える一冊だと思った。

  • 思い描いていた生活、人生に到達して、困難にぶつかり、この先々の事を考え、この本に書いてあるような事をまさに考えていた。
    生きている意味が分からなかったが、ようやく分かり始めた気がする。

  • これまでの著作と基本的には同じ内容。同じ内容に何度も惹かれてしまうのは、自分の中で咀嚼ができていないということか。

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著者プロフィール

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演。『くじけないこと』 (角川SSC新書)、『執着しないこと』(中経出版)、『怒らないこと』『生きる勉強』(以上、サンガ新書)など著書多数。

「2017年 『ためない生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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