- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087206173
作品紹介・あらすじ
山紫水明、天壌無窮の祖国が、原発事故によって穢された。この未曾有の国難に、われわれが闘うべき、本当の敵は誰か-?被災地を救った天皇陛下のお言葉と自衛隊のこと、脱原発デモと街宣車、故郷・東北への想い、右翼人の目覚め、憲法改正問題、左右両派の傑人との親交、三島由紀夫が問い続けるもの…など、かつて行動派、今は理論派右翼として半世紀近くにわたって日本を見つめてきた著者が、日本人に伝えたい想いのすべてを綴る。
感想・レビュー・書評
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僕はプロフィールに「真正右翼」と書いているわけですが(笑)
この本を読んでもらうとその意味の一片が分かると思います。
護憲派のウエブマガジン「マガジン9」に連載されている「鈴木邦男の愛国問答」を再構成し、加筆して作られた本です。
ゆるく、自虐的な書き方をされていてそこは評価が分かれるところだと思いますが、これは「あえて」やっていることだと僕は思っているので、右翼に興味がない人、もっと言えば拒絶反応がある人に届くように書かれているのだと思います。
全体を読み通すと
「この人が右翼?」
と思われるかもしれましが
僕からいわせると、存命の方で言えば鈴木さんこそが
「ザ・右翼」
です。
(ネットウヨの人はたちはそう思わないのでしょうけど(苦笑))
序章と第六章「右翼人にとっての三島由紀夫」はぜひ読んでほしい。
鈴木さんのみならず、三島由紀夫も後世に、現東京都知事をはじめとする「自称・保守、右」の人たちによって、都合よく歪曲されているのがわかるのではないかと思います・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近安保法案関連でコメントしているのを見るたび、肩書から受ける印象と違うことを言っている気がしてどんな方なのか興味を持ちました。
たまたま見つけたものですが、エッセイのような本でどのような経緯で今のような主張になったのかがわかりました。 -
橋本治の本については途中で止めてしまったので、もう少し三島由紀夫に愛がありそうな鈴木邦男さんってところで本書を手にとった。
で、三島由紀夫の箇所のみ読んだ。
保守派・右翼なる人達はみんな三島さんが好きらしい。
それ以上のことは何も書いてなかったw読み方間違ったかもしらんww
http://critique.hatenablog.com/entry/2015/04/26/175044 -
[ 内容 ]
山紫水明、天壌無窮の祖国が、原発事故によって穢された。
この未曾有の国難に、われわれが闘うべき、本当の敵は誰か―?
被災地を救った天皇陛下のお言葉と自衛隊のこと、脱原発デモと街宣車、故郷・東北への想い、右翼人の目覚め、憲法改正問題、左右両派の傑人との親交、三島由紀夫が問い続けるもの…など、かつて行動派、今は理論派右翼として半世紀近くにわたって日本を見つめてきた著者が、日本人に伝えたい想いのすべてを綴る。
[ 目次 ]
第1章 右翼人の憲法論
第2章 右翼人の作られ方
第3章 右翼人の生活と意見
第4章 私が出会った素晴しい人々
第5章 右翼人と左翼人
第6章 右翼人にとっての三島由紀夫
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
右翼というよりアナーキスト。
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右翼だの左翼だのよくわからんなぁと思っていたのだが、
見沢知廉の映画で鈴木邦男さんが語っていた
「成田闘争は右翼のやるべき活動だった。
自分のイデオロギーと違うことをやって左翼は内部分裂し、
やらなかった右翼は国民からの信頼を失った」
を聞いて、日本の政党政治同様に右翼と左翼もねじれまくっているんだと 腑に落ちた。
本書で書かれているように「国土を守る」「日本の伝統文化を守る」のが本来の右翼思想なので、
放射能に領土を奪われるような原発に反対する事や、TPPに反対する事は右翼運動なのだ。
"右"や"愛国"を名乗っていながら、上記と違うような人々の主張は疑ってかかった方が良い。
母校に講演に行った時に昔なら革マル派からの大反対が起きていたのにと寂しく思ったという記載があるが、
今や左翼は絶滅危惧種なので、見かけても「反日」などと攻撃してはいけない。
保護してあげなくては絶滅してしまうと思う。
色々な思考実験や人物評、三島由紀夫の改憲観なんかも面白かった。