気の持ちようの幸福論 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087206340

作品紹介・あらすじ

世間には「情報」があふれ、個々が「意見」を述べるツールも急速に普及している。でも、そこにあるのは、上から目線で他者を品定めして○と×を選別する「不毛な声」ばかり。そんな世界は、私たちを幸福にはしてくれない。悪口と文句の応酬から脱け出して、個々の「実感」を交歓しよう。そうすれば、自分の気分や価値観を束縛していたものから自由になれるはず。「私はこう思う、あなたはどう?」日々、そう語りかけながらメディアで「実感」を発信し続ける小島慶子が、こんな時代における希望の見つけ方を提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 母親の価値観・人格的な影響を強く受けて、自身の価値観・人格となっていた結果、自身が苦しみ、更なるストレス要因が加わって引き金となり精神的にも病んだ。
    その状態から脱する過程で得た、新たな自分自身で得た価値観と、それに基づく直観的・主観的な考え方をしよう、皆それぞれ違って当たり前、的なお話。
    親子に限らず、自身の価値観の縛られない、他人を縛らばい。自分の頭で感じて・考えて行動すべきで、他人の言動に自身の現状や将来を頼るな!他人のせいにするな!
    ...ってところか。口語体で書かれていて読み易い。逆に、重たい人生論を重たい気持ちで厳粛に読みたい人には向かない(まあ、題名を読めば分かると思うが)。

  • 震災の時に知った小島慶子さん。
    エッセイかな?と思って、手にしてみたら、結構真剣なコミュニケーション論とでもいうのかな?
    読みやすいので、1時間かからず読了。

    第1章 「メディア」と私
    第2章「世間」と私
    第3章「他者」と私

    読んでいて、「共感のできるところ」「この言葉は心に残したい」と思ったところに、付箋を貼りながら読んだが、第1章〉第2章〉第3章の順で付箋が多い。
    これは、第3章が、子育てに関することが多く出ていたせいだろう。
    子育てとは、無縁の生活をしているので。。

    この本が書かれたのは2012年。
    それから6年経っているけれど、メディアの体質は変わらないし、それを見てしまっている自分たちも変わっていない。
    『放送は食べ物に似ている。〈抜粋〉本来、放送というのは、食べ物と同じように、慎重に扱わなくてはいけない。なぜなら、食べさせた人間も、食べた人間も気づかないところで、相手を変えてしまったり、結果として世の中をかえてしまったりすることがあるから。』
    まさに、今のテレビがそうじゃないかな?
    一律に同じことを同じ角度から、同じようにしか放送しない。。

    『だって、相手が許せない人間で、それを信じた私も馬鹿だったと思うってしまうと、それはつまり、「許せない相手を根拠にして、自分を否定する」ということになってしまいますよね。』
    まさに、これを何度も何度も繰り返しているのが自分。
    自分が選んだことなのだから、自分が馬鹿だったと思うことで、自分を否定し続けているんだ。と、改めて思う。

    人生、なんでもかんでも、最終選択をしているのは自分の脳みそなんだよね。
    だからといって、自分を否定する必要はなく、過去に問いただして、どんなことだったのかな?と考えてみることが必要なのね。
    『過去は常に物知らず』そのとおり。

    著者の考え方は、結構、自分にしっくりくるし、共感できる部分も多い。
    もう少し、著者のことを知りたくなった。

  • 親の刷り込みから抜けるのって大変

  • こんなことばっかり考えてたらしんどいことだろう。気の持ちようは堂々巡るばかりだ。

  • 914.6

  • タイトルで惹かれました。
    感想ですが、内容としてはおおむね共感するけど、ちょっと文章が軽くて、そこが残念。
    もっと重みのある語り方をすれば、多くの人に届くような気がします。
    実感を大切にしたほうがいい、という主張には完全に同意。そういうコミュニケーションがもっと多くなればええのになあ。
    あと、自分だけかもしれないですけど、たとえ話がことごとくわかりにくく感じたのが気になった。下手なのかな…?

  • 不器用だから考えて分析して立ち位置を決めていくんだね。
    手に取った時に懸念していた押し付けがましさはまったくなかった。

  • こういう考え方すれば楽になる人多いだろうなあ、と思いながら読んだ。自分自身の考え方に近い部分も多く共感できる。あまりにもまっすぐというかマジメに感じられてとてもまねできないと思う面もあるけれど、それが小島さんという人らしさでもあると感じる。ラジオで話していたこととこの本に書かれていること、一貫性があるぶれない姿勢が良いと思う。

  • 内容は納得いくものもあれば、それは共感できない、というものもあり。
    でも、違う人間なので、それが普通といえば普通でもある。

    それはいいのだけど、誰かのおしゃべりをだらだら~っと聞いてる感じで、まとまってない感がちょっと読みづらかった。

  • つまるところ、女子アナの幸せ自慢。
    こういうことは、ラジオの自分の番組で話すか、ブログに書いてください。

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著者プロフィール

エッセイスト、東京大学大学院情報学環客員研究員。学習院大学法学部政治学科卒業後、95〜10年TBS勤務。99年第36回ギャラクシーDJパーソナリティ賞受賞。独立後は各メディア出演、講演、執筆活動を幅広く行う。ジェンダーや発達障害に関する著述や講演をはじめ、DE&Iをテーマにした発信を積極的に行なっている。2014年より家族はオーストラリア、自身は日本で暮らす。連載、著書多数。近著に対談集『おっさん社会が生きづらい』(PHP新書)。

「2023年 『いいね! ボタンを押す前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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