女ノマド、一人砂漠に生きる (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 121
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087206722

作品紹介・あらすじ

夫や子どもたちと離れ、たったひとりでラクダを連れてエジプトの砂漠で暮らす女遊牧民サイーダ。著者は、彼女と遊牧生活をともにするなかで、これまで自身で思い描いていた、素朴で自由な"ノマド"像とのギャップに困惑しながらも、彼女のたくましい生命力に惹かれていく。結婚するまでお互いの顔をほとんど見ないという「恋愛」事情や一夫多妻のリアルな内実など、急速に変容するイスラム社会にあっても、日本とはまったく異なる価値観で力強く生きる一族の女たちを鮮やかに描いた渾身のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに純粋に面白かった!
    砂漠で生きるサイーダの生きる力に憧れる!
    イスラム教徒の暮らしぶりも興味をそそる!
    一夫多妻制の長所と短所もハッキリ!
    遊牧民族の暮らしを体験してみたい!
    定住型の生活だけでは見えないことばかりだ!

  • 豊になるって何?
    幸せってどこにあるの?

  •  夫や子どもたちと離れ、一人ラクダ7頭をひき連れ、砂漠を転々としながら生活する56歳のサイーダ。一日5回の礼拝を欠かさず、炭と砂でゴルス(パン)を焼いて食べ、歩いては休みの繰り返し。
     そんな彼女の生活に同行しながら、遊牧民を体験する日本人女性藤代。彼女の見た遊牧民の生活、イスラム社会の真実とは……。

     表紙写真は身長140cmのサイーダさん。56歳という年齢より、ずっとおばあちゃんに見えますが、たぶん同世代の日本人女性よりも体力あると思う!なんていったって、ラクダ7頭も連れて砂漠を行き来するのだから。
     時間に縛られない生活は、想像すると不安になるけど、それ自体が余裕のない生活に慣らされているってことなんだろうなぁ。便利になればなるほど、人間が孤独になり利己的になっていく、悲しいかな、いづこも同じなんですね。一夫多妻も実際は思ったほどフェアじゃない感じで、複雑な思いでした。
     最近は、海外のいろんなトコに行く番組が花盛りですが、女ノマド(遊牧民)の生活を知りたい人はぜひ読んでみてください。

  • 大して面白さを感じなかった。著者の日記みたいな感じ。登場人物が多すぎて整理もできない。

  • 16.jan.14

    エジプトの砂漠で一人遊牧生活を続ける女性と、その周囲の人々を何年にも渡り訪れ、追った本。

    思ったよりサイーダの話が少なかったし、読みながら遊牧生活を追体験することはできなかった。お金を払って(食事を渡して)ついていっているからなのかな。サイーダとの遊牧生活記をもう少し濃く知りたかった。

    サイーダの親戚たちは雨が降らなくなり定住生活を強いられ、増えゆく観光客の中で変わりゆく生活を憂いているようだった。遊牧生活は娯楽が少なく、切り詰めて貧しい生活のように見えるが、感覚が研ぎ澄まされ、静かな砂漠の中で穏やかに過ごせる利点もあるのだと感じた。

    定住するほうが、見知らぬ男性が近くにいて危険が多いという感覚はなかったので、驚いた。

    エジプトでのイスラムの戒律に基づいた厳しい男女生活のセオリーや、一夫多妻制の実情など、テレビでは語られない部分まで知れたのはよかったけど、その部分についてのページ数が多くて、この本のタイトルからはずれるかなー。

    書き方の問題もあると思うけど、離れた安全な場所からエジプトの人々を傍観しました、という雰囲気の本。読み易いけど、のめり込むほどではなかった。

  • まあまあ

  • 読む目的
    友人が持っていたので、何気なく手に取った。

    一言でいうならどんな内容?
    エジプトで暮らす敬虔なイスラム教徒サイーダさんといっしょに著者が暮らした生活を語るエッセイ。

    心に留った点
    30代半ばで砂漠の遊牧民を訪ねる、というところに親近感を覚え、人は何歳になってもチャレンジできるのだと、勇気づけられた。
    定住することで失ったものも多い。
    身体は疲れないけど、心が疲れる。生活は遊牧のほうがよっぽど快適だったと語る人も多い。
    族長だけが設けるシステム。
    遠くに暮らしていたけど、心は近かった。
    今は近くにいても心が遠い

    引用
    社会の秩序は乏しいが、それを補ってあまりある人の温かさがある

  • [ 内容 ]
    夫や子どもたちと離れ、たったひとりでラクダを連れてエジプトの砂漠で暮らす女遊牧民サイーダ。
    著者は、彼女と遊牧生活をともにするなかで、これまで自身で思い描いていた、素朴で自由な“ノマド”像とのギャップに困惑しながらも、彼女のたくましい生命力に惹かれていく。
    結婚するまでお互いの顔をほとんど見ないという「恋愛」事情や一夫多妻のリアルな内実など、急速に変容するイスラム社会にあっても、日本とはまったく異なる価値観で力強く生きる一族の女たちを鮮やかに描いた渾身のノンフィクション。

    [ 目次 ]
    第1部 女ひとりの砂漠(もうばあさんだから男はいらない;男がいないと、どうなるか;祈りがもたらす心の安らぎ ほか)
    第2部 うつりかわり(収入の安定とひきかえに失ったもの;記憶の彼方の砂漠;砂漠の民vs町の民 ほか)
    第3部 男と女(白いハンカチと赤い口紅;結婚は人生の楽しみの半分;妻はふたり ほか)
    エピローグ これから

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • エジプトにセクシーな下着が売ってあること。一夫多妻のわけ。勉強になった。

    遊牧民として生きることは不便のように感じるが、便利な生活こそ人間をダメにしていってるんだと思う。

  • エジプトの遊牧民も今は定住化が進んでいる。56歳の女ノマド・サイーダはらくだを連れて砂漠を放浪する。足跡で誰がいつ通ったかわかる、天候も大地のなかで生きていると分かるようだ。毒ヘビも退治する。ひとりで食事もつくり、砂の上で寝る。
    ひとりだが、やはり家族との交流はある。息子が水や小麦粉を運んでくれる。コミュニティに守られているのだ。
    砂漠も地球温暖化の影響を受け泉が枯渇する、足はらくだからクルマへ、定着化で衛星放送のテレビを見て、観光での暮しを選ぶ。野菜は農薬付けで昔の味からは遠い。近代化の影響大。お金の世の中に変わってきた。もう遊牧民も夢の世界になるのだろう。

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