資本主義の克服 「共有論」で社会を変える (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087207774

作品紹介・あらすじ

アベノミクスの短絡的な経済政策の結果、巨大資本による「独占」が横行。国民の生活だけでなく生命さえも脅かされている。この危機に対抗する唯一の手段が「共有」であり、その具体策を明示する。

感想・レビュー・書評

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  • ラジオでお見受けする著者が、どのような論を唱えているのかを知りたくなって読んだ。
    日本の産業構造が国民の幸せを尺度にしたベクトルに切り替わってほしいと思う。

  • レビュー省略

  • 自国の制度を押し付けるのがグローバリズム。
    ネットワークの独占。
    独占がしやすくなっている社会になっていると感じる。
    おそらく、共有論というのがメインの主張なのだと思うが、あまり新鮮味はなく、印象には残らなかった。

  • 共有、というか、ネットワークであったり、よりオープンな社会をということか?

    新しい独占、ITがらみは確かに問題。
    新しい産業構造への転換も課題。、

  • 結局、経済学は誰のためにあるかにつきるのであるが、人の将来を担う子供たちのため、その子供を産み育てる女性のためにつきるだろう。
    そのための社会保障制度の制度設計に当事者たちが民主的手続きの下、真に自由な発言ができ、きちんと加われるかが重要だと筆者は言う。
    しかしながら、超情報社会における情報の独占を食い止めるため、政府でもない、民でもない、新たな情報管理システムをどういう形で共有できるのか、今後の社会制度設計を行っていくうえで一番大切なことだと筆者は締めくくった。

  • 「セーフティネットの経済学」ほどのキレを感じられなかった。それほど危機は複雑化しているということか。はたまた自分の認識能力不足の問題か。

  • 新自由主義的グローバリズム=米国の制度、ルールの強要。

    集中メインフレーム型→地域分散ネットワーク型(クラウド・コンピューティング+情報通信技術媒介)による地域民主主義。

    新しい独占への対抗→新しい共有①社会保障制度②電力システム③OS、ネットワーク独占規制④個人情報集積規制…。

  • 金子勝は、偶然『月光仮面の経済学 さらば、無責任社会よ』(2001年・NHK出版)を手にしてから俄然 気にいって全著作を読んでいますが、経済学にとどまらない実践的な言動にも多いに魅力を感じています。

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著者プロフィール

金子 勝(かねこ・まさる):1952年、東京都生まれ。経済学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現在、立教大学経済学研究科特任教授、慶應義塾大学名誉教授。財政学、地方財政論、制度経済学を専攻。著書に『市場と制度の政治経済学』(東京大学出版会)、『新・反グローバリズム』(岩波現代文庫)、『「脱原発」成長論: 新しい産業革命へ』(筑摩書房)、『平成経済 衰退の本質』(岩波新書)、『資本主義の克服』(集英社新書)ほか多数。

「2023年 『イギリス近代と自由主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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