東京オリンピック 「問題」の核心は何か (集英社新書)

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  • 集英社 (2016年8月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784087208467

作品紹介・あらすじ

日本の国力誇示に固執する開催方針は、「オリンピック憲章」の理念とは相容れない。東京から世界に発信すべき「理念」とは? 五輪の意義を根底から問い直し、2020年への提言を行う。

みんなの感想まとめ

オリンピックの本来の意義や理念を問い直す内容が展開されており、スポーツを通じた友情や連帯の重要性が強調されています。著者は、政府や招致委員会、国民がオリンピズムの価値を理解していないことが、オリンピッ...

感想・レビュー・書評

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  • 2016年読了当時の感想



    まず原理原則としてオリンピックの開催目的は「オリンピズムの価値を認め、それを世界に広める」(p35)こと、とある。
    オリンピズムとは「スポーツを文化、教育と融合」(p36)させること。

    スポーツを通じて友情・連帯を育みやがて世界平和を目指す…その為の大会である、と。


    著者の指摘する‘問題’が何なのか、いまいち示されていない気がするが、つまりは政府や招致委員会、国民が上述のオリンピズムを理解していない、蔑ろにしている事が問題だという事だろう。
    だから余計に費用がかかっているし経済効果にばかり目が向いて獲得メダルの色や数だけがフォーカスされるのだ、けしからん…という感じ?

    言わんとする事は何となくはわかるような。

    クーベルタン伯爵の伝記やオリンピック史について興味が湧きました。


    1刷
    2021.1.21


    2021年現在、東京オリンピックは「人類がコロナに打ち勝った証に」開催するものとなった。
    半年後、世界はどうなっているのかな。


    2021.1.21追記

    • 本ぶらさん
      こんにちは。はじめまして。

      自分はオリンピック以前に、スポーツ観戦が好きじゃない人なのでw、東京オリンピックは元々反対だった方なんです...
      こんにちは。はじめまして。

      自分はオリンピック以前に、スポーツ観戦が好きじゃない人なのでw、東京オリンピックは元々反対だった方なんですけど(^^ゞ
      ただ、あのパンデミック下でもやったこと(義務と責任をちゃんと果たしたこと)はよかったんだろうなって思います。
      ていうか、チケット収入とインバウンド収入ゼロでオリンピックを開催できる国、どれだけある?って、そこは誇らしく思いました。

      とはいえ、オリンピックがお金儲けの祭典になり果てているいる事実は、東京オリンピックに限らないわけで。
      あのいかにも悪いヤツって顔の元電通の人を含め、捕まった人、結局捕まえられない人、さらには例のボッタクリ男爵wも含め、やっぱりスポーツ観戦はイヤだイヤだwとか思っちゃいます(^^ゞ
      2023/12/05
  • 著者の小川勝はジャーナリストでありスポーツライターである。1964年の東京五輪は日本にとって極めて重要なイベントであった。このオリンピックで日本人の意識が変わったといっても過言ではない。
    本書に「東京五輪を、政治家や官僚や大企業が利権の内部調整に終始するだけの巨大イベントにしてはならない」とあるが、いま振り返ってみればまさにこの指摘通りの「利権の巨大イベント」で終わった感がある。
    そもそも日本はその準備段階から「いかにして五輪から恩恵を得るか」という欲望を恥ずかしげもなく語り、基本方針として公表した。

  • 東京オリンピックはコロナ前から開催費用やエンブレムなど色んな問題に直面していたなと思い出した。

    本来スポーツは政治と分離されるべきとされているが、オリンピックとなると国が主導して運営をしていくから、どうしても政治マターになってしまう部分はある。さらに近年はスポーツが商業的な要素をどんどん増やしてることから、スポンサーへの配慮が求められアスリートの視点が軽視されがちになる。

    もう一度スポーツの本質を考え直さなければいけないと思うし、特に組織にはそれを考える責任があるのだと思った。

  • オリンピックに経済効果を求めてはいけないのだそうです。
    1964年東京オリンピックが、日本に経済効果を与えたのは事実ですが、今の日本の状況、肥大化した現代のオリンピックでは、経済効果を上げようとしても極めて難しいようです。

  • (後で書きます。参考文献あり。資料として2017年11月のオリパラ準備運営に関する基本方針(閣議決定)を収録。

  • 2020年の東京オリンピックに向けては新国立競技場の問題を始め、何百億円もの税金が無駄に使われているとのこと、簡素の美のイメージだった1964年の東京五輪に対し、ダークな側面が目に映りますね。五輪より保育園という声も聴かれるようですし、五輪に投入する税金は、必要最小限にしてもらいたいです。国威発揚、経済効果などは二の次の問題だと思います。

  • 今から大いに議論しなければいけないことたくさん。
    政府(内閣)の出した方針が、オリンピック憲章の掲げるオリンピック的な価値(オリンピズム)と正反対であると。

    オリンピックとは主催国のものではないし、そこの経済効果を狙ってはいけないと。
    国家間同士の争いにしてはならず、むしろナショナリズムを掲げてたのは当初は東側諸国だったと。

    オリンピックのためという名目でお金をその強化のために突っ込むとそのスポーツ全体の土壌が育たないので、結局は意味がなくなる。

    そしてスポーツとは、高額スポンサーによって決勝時間やルールが変更されたり、親子の物語が強調されるべきものではない。
    その場一瞬に見える、人間業とは思えないカオティックな瞬間を共有することであると。

    いやぁ、本当に議論すべきことが盛りだくさん。

    どうして新国立競技場があんなに問題だらけなのか、どこかオリンピックというのに冷めた気持ちになるのか、1964年の東京オリンピックとはどう違うのか。
    そして、それから56年後にもう一度東京でオリンピックをやることの意味は何か。どういうオリンピックにすべきなのか。
    とことん考えることが、4年後の主催国として求められているのだなと、考えるいいきっかけになる1冊。

    ぜひ、ご一読あれ!

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著者プロフィール

小川勝(おがわまさる)/1942年8月8日、千葉県船橋市に生まれる。千葉県立千葉高等学校、静岡大学工学部卒業。山九株式会社勤務/現在、Ikaruga ICES SGG会員として法隆寺観光ボランティアを行っている/著書に『「開心大連」64歳からの中国滞在記―大連思いつくまま』(近代文芸社)がある。

「2020年 『俺の湾岸危機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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