「本当の大人」になるための心理学 心理療法家が説く心の成熟 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087210019

作品紹介・あらすじ

本書は、人格的に成長・成熟した大人として「悔いなく人生中盤以降をまっとうできるよう生きたい」、そう願っている人のために心理療法家がその理路と方法をわかりやすく説いたガイドブックである。

感想・レビュー・書評

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  • 50代の自分にとって染み入る
    内容でした。ゲシュタルトの祈り
    1日50回は無理ですがつぶやいています!

  • 真に内面的に成長・成熟した「大人」として、心から満たされた人生を生きるにはどうすべきか。心理療法家がその理路と方法をわかりやすく解説する。

    第1章 日本の大人はなぜ未熟なのか?―「中高年期における精神的な成長・成熟」の大切さ
    第2章 成熟した大人の六つの人生哲学
    第3章 単独者として生きよ
    第4章 人生は思うようにならないもの
    第5章 うつは中高年を魂の世界へ導いてくれる扉
    第6章 「思いのほか」を楽しむ
    第7章 あえて本気で生きる
    第8章 魂のミッションを果たす
    第9章 「最高に成熟した人格」とは―その心理学的特徴

  • 借りたもの。
    老いることに必要な、成熟した大人とはどんな人物像か――それは自分軸がある、自己が確立されていることである。
    しかし、著者は現代人が老いる事よりも先に、大人になれず老いている人物が多いことに苦言を呈する。

    人間としての成熟として、著者は執着を薦めるが、私は私の持つ言葉のイメージから違和感を覚える。
    執着という言葉は“不動の自己”――「たった一つのことでも、その対象が例えば好き、得意な私」といえるものがあること――に置き換えることができそうだ。

    タイトルから、若年層~成人向けの本かと思ったら、まさかの中高年向け。読んでいて、私には肌に合わない感じがした。私よりも先に生きている人たちの、時代の空気間との齟齬が原因だと思う。
    'クレーマー(中高年のイメージ)と新型うつ(若年層に多いイメージ)に共通するもの'という言葉に違和感を覚えるも、結局は“未成熟な大人”という所に帰結する。
    自己愛性パーソナリティ障害との関係はどうなのだろう?

    …もっとも、私の世代でさえ「大人女子」などという言葉に、成熟さの否定の臭いがすることが否めない。
    若々しさを肯定しすぎる現代に。
    生き生きとすることと、若々しさは同義ではないことを、肝に銘じておこうと思う。

    結論としては、大人になる、成熟するという事は、単独者――孤独に対して苦にならない人物像のようだった。
    “孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように (『ダンマパダ』23章 330節)”
    そんな言葉を思い出す。

    そのために、自己肯定感を養うこと――この著者の傾向だが、スピリチュアルの肯定も含めて――を説く。

    心理学の話だけでなく、哲学者や文豪の名言も出てきて面白かった。
    キルケゴールもまた、自己の責任に対して無責任になること――自己を放棄した“死に至る病”絶望――に警鐘を鳴らした人物だった。
    成熟は孤独によってもたらされる――それは他人からの承認欲求を超えた先のようだ。

  • 自分の現状を受け入れる。人のせいにするのをやめる。人は人。自分のしたことは、自分で受け入れる。

  • 良い本だけどターゲット層としては中高年以上向け

  • 諸富祥彦先生は、本当に凄い方だと思う。読んでいてどのページも納得いく内容だ。
    人生の成熟に必要な三つのものとして挙げられているのは下記。
    ①「自分の人生に与えられた使命・天命」
    自分の為にすること以上に、人の為になる何かをすることのほうが、人は幸せである。
    ②一人になって自分を深く見つめる「深層の時間」
    本来の自分に立ち戻る為の時間である。
    ③深く交流しあう体験

    大人が持つべき六つの人生哲学として取り上げられているものは下記。
    ①人はわかってくれないものである
    これがスタートライン
    ②人生は、思いどおりにはならないものである
    万能感にあふれた人ほど、未熟
    人に理解してもらえなくても、自分には価値があると分かっている
    ③人はわかりあえないものである
    人に100%自分の言いたいことを分かってもらうのは不可能で、10%でも1%でも分かってくれればそれでいいという気持ちを持つことが大事。
    ④人間は本来一人である
    社会的な活躍を遂げる自己実現ではなく、自分の心の深いところから生きる。
    ⑤私は私のことをして、あなたはあなたのことをする
    「ゲシュタルトの祈り」という詞のように、他者とわかりあえないという現実を引き受けることから、自分らしく生きるということは始まる。
    ⑥仲間から孤立し一人になってもやっていけないことはない
    ビリーフを理にかなっていて、自分を幸福にするものに変えることが大事。

  • 中高年期の人格的成長・成熟の重要性と、心から満足のいく人生を生きる理路と方法を説くもの。

  • 出会えて良かったです

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