人工知能時代を<善く生きる>技術 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087210262

作品紹介・あらすじ

SNSの人間関係に疲弊し、AIに仕事を奪われる現代。新しい技術は人を楽にさせるどころか、私たちを苦しめる。そんな時代にどう生きるのか? 気鋭の政治社会学者が描く人間と技術の未来予想図。

感想・レビュー・書評

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  • 背ラベル:007.13-ホ

  • 何と言うか全体的に浅い内容の本でした^^;。ただ、進化論のところで出てきた適者生存の説明で「最適は先取り出来ない」という辺りの話をこの主題の本に持ち出したところは良かったかな~☆

  • 人工知能時代、というよりきたる新技術にともなう時代について予測した本。
    正直、タイトルは『<善く生きる>技術』とあるけど、いまいちどうしていけばいいのかが分からなかった。
    生き方の本というよりは、未来予測の本という感じ。iPS細胞を培養して豚肉を作れるようになるかもという話はちょっと、なるほどと思った。そういえば、ユダヤ教は豚肉を食べないらしいけど、クローン豚はOKらしいので、iPS細胞で豚肉を作れるようになるともっと食べるようになるのかも。ビーガンの人も、iPS細胞から作られた肉なら食べるかも。
    後、デートの時に自動的にスマホの電源がオフになる機能とか。ただたんに登録しているスマホと近づいたら電源がオフになるという機能は今でもできなくはなさそうだけど、それなら離れたら自動でオンになってほしいところ。
    「Google Brain」が「自らの力で新たな人工知能をつくり上げるAI」と発表したと書かれてあったのだけど、知らなかった。だけど、ちょっと調べてみたら、ただたんに人間が作った画像認識システムより優れた画像認識システムを作れたというだけなような…。少なくとも、子AIが親AIと同じ機能をもちあわせているわけではなさそうな気が。
    後、美少女パーソナルアシスタントの「SELF」というのも初めて知った(http://self.software/)。無料版は3日しか記憶がもたないらしい。なかなか面白い試みだと思う。

  • 2018.07.18 品川読書会で紹介を受ける。

  • 簡単なことを難しく書いているような印象を受けました。

  • 冷戦時代の軍拡競争のように、AIの拡張競争は激しさを増し、やがては収拾がつかなくなる。核兵器と同じで、あらゆるところでAIが使われるようになれば、技術そのものが飽和して陳腐化してしまい、やがて誰もその技術に関心を持たなくなる可能性もある。私たちがなすべきなのは技術の「軍拡競争」ではなくて、このレベルまでは使ってもいいが、その先はいけないと技術を使う範囲を線引きする「軍縮競争」にいかに向かわせるかであり、それがこれからの技術と私たちの関係のカギを握ることになるだろう。自生的、かつ急激に進化していく技術そのものについ目を奪われがちになるが、焦点は、私たちと技術の関係にあるのだ。技術が生活インフラに落とし込まれていくとき、その技術が問題を起こさないように社会の制度を整備することこそ、重要なのである。倫理面での基準を定め、社会の実情に合わせて法律を作っていくことは、私たちがこれまでやってきたことと基本的には変わらない。

  • 【書誌情報+内容紹介文】
    『人工知能時代を〈善く生きる〉技術』
    著者: 堀内 進之介
    発売日:2018年3月16日
    定価:本体720円+税
    ISBN:978-4-08-721026-2

     「あたらしい技術」は脅威か福音か? はっきり言おう、そのどちらも間違っている! ――これが未来の見取り図だ!
     スマホ、スマート家電、スマートカー、スマートスピーカー ……。身の回りにある「スマート」なテクノロジー。
     いつでも・どこでも・何でも・誰でもネットに接続され、膨大な量の情報がやり取りされる。そうした情報の履歴から近未来を予測し適切な対応を講じる「あたらしい技術」の導入が進む。
     「あたらしい技術」には、生活を豊かにし未来をバラ色のすると期待する「待望論」がある一方で、監視社会の強化や雇用崩壊、人間らしさの喪失など「脅威論」も存在する。
     しかし、待望論と脅威論のどちらが正しいかを議論するのは不毛だ。なぜなら、どちらも間違っているのだから。私たちが考えるべきなのは、技術が隅々まで浸透する社会の中で、技術とともに「いかに善く生きるか」ということだ。
     本書では、技術と人間の関係を根本から問い直し、近代が前提としてきた人間中心主義を批判しながら、人工知能時代の〈善き生〉を追求する!

    主な内容
    ●なぜ「あたらしい技術」は私たちを疲弊させるのか
    ●「アップデート」し続けるストレス
    ●現在の自動運転技術は「物足りない」
    ●「会話型インターフェース」に注目すべき理由
    ●データ化される私たち
    ●あなたの「データ」は誰のものか
    ●消費者を「意欲させる」技術
    ●「意欲させる」技術と「洗脳」の違い
    ●ポイントカードへの違和感の正体
    ●つながればつながるほど自尊心は傷つく
    ●本当に恐れるべき「シンジュラリティ」
    ●技術は「軍拡」より「軍縮」が大事
    ●「つながりっぱなし」のストレスから逃れるには
    ●「身体拡張」という技術革新の行方
    ●私たちを自由にする「引き算」の思考
    ●AIが人間の「定義」を変えていく


    【簡易目次】
    序章 私たちを揺るがす「あたらしい技術」
    第1章 魂を支配するテクノロジー
    第2章 それでも、つながらずにはいられない
    第3章 人間と「あたらしい技術」は共存できるのか
    第4章 <善く生きる>技術
    第5章 失うことで未来は開ける

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著者プロフィール

首都大学東京客員研究員、現代位相研究所首席研究員/政治社会学・批判的社会理論

「2018年 『談 no.112 感情強要社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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