国体論 菊と星条旗 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 177
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087210286

作品紹介・あらすじ

戦前の「国体」は敗戦で消えた? 否、戦後も「国体」は、天皇制の頂点にアメリカを鎮座させ、永続している! この異形の「国体」は我々をどこに導くのか? 二度めの破局から日本を救い出す、警世の書!

感想・レビュー・書評

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  • 日本人の深層心理を分析したような書。なぜ天皇制は廃止されなかったのかに対し、ある意味の解答を与えてくれた書。

  • 永続敗戦論の延長にある国体論。戦後は天皇からアメリカが国体となったとの展開。しかしそんなに日本人はアメリカが好きだろうか。天皇はそんなに自身を誇れるほど祈りの中心であっただろうか。興味深い話ではあるが、結論に疑問符がたくさん浮かぶ。

  • 2018/8/10読了
    ちょっと恐ろしすぎて感想が書けない。

  • これは今現在の日本人に対する叱咤激励。自分の頭で考えよ、事実を直視して、犠牲になっている人たちの痛みを理解せよと、厳しく言われてる。多くの日本人に読まれますように‼️

  • 過激なことばをつかいながらも、これまで、そして現在の日本の置かれた状況をよく説明できているともう。現政権がおわってもその状況はかわらないという著者の見通しには同意せざるを得ない。

  • 東2法経図・6F開架 155A/Sh81k//K

  • 国体の頭が戦後「天皇」から「アメリカ」に変わったのは宮台真司氏などでも言われてきたことで有るが、何故日本の統治機構がそこまでして「国体」を必要とするかについてもやもやっとした疑問を持っていたのだが、本書により理解できたと思う。ただそれは希望ではなく、この30年も十分に酷いと思うのだが、それ以上の破滅がこのままだと待っていそうなところである。安倍政権が噛まし出す醜悪さはその表面のごく一部でしかなく、この先に待っていそうなのは、より悲惨な状態で我々が「国体」に向き合う場面が来そうだと言うことだ。

  • 「国体」という視点から日本を見つめる.国体とは何か.名言はされていないが,「国のかたち」と言えば良いだろうか.戦前は天皇を頂点として,時に近代国家設立のため,時に戦争で勝つために利用されてきた.戦後,天皇は日本国の象徴となり,代わりにアメリカを頂点とする国体が出来上がってきた.
    確かに,戦後はアメリカ様のための日本になったように思う.外交も沖縄の基地問題も.強き者に従うのは楽だが,国家がそんなことで良いのか.日本に強い政治家が生まれてることを祈る.(自分が「そんな政治家になる!」ではない辺り,私も結局強き者に従う人間なのだと思う...)
    読むと現代日本を憂い,絶望的な気持ちになる本であるが,その分本質をついているのだとも思う.

    奴隷に関する文章は,読んでて耳が痛い.

    QT) ----------------------------------------------------
    本物の奴隷とは,奴隷である状態をこの上なく素晴らしいものと考え,自らが奴隷であることを否認する奴隷である.さらにこの奴隷が完璧な奴隷である所以は,どれほど否認しようが,奴隷は奴隷に過ぎないという不愉快な事実を思い起こさせる自由人を非難し誹謗中傷する点にある.本物の奴隷は,自分自身が哀れな存在にとどまり続けるだけでなく,その惨めな境涯を他者に対しても強要するのである.
    ---------------------------------------------------- (UQ

  • 天皇制の存続は日本国憲法と同じくアメリカの当時の判断によって今に至る事は知るところであったが、その経緯や当時から現在に至るまでの変遷を詳らかにしており、またそれが故に今の我々がこの史実をもとに如何に日本国としての存在感を示していくのか?という命題の重要性を知ることが出来た。対米従属に抗いえないというトラウマは田中角栄の失脚によるところが大きいのか否かは判然としないが時代も変わっているし米軍の圧倒的優位性については沖縄での様々な事件でも明確であり、独立した国家としての対応は必要だと感じた。

  • 『国体論――菊と星条旗』
    著者:白井 聡  (1977-)

    天皇とアメリカ  誰も書かなかった日本の深層
     明治維新から現在に至るまで、日本社会の基軸となってきたものは「国体」である——。
     象徴天皇制の現代社会で「国体」? それは死語ではないのか? 否、「国体」は戦後もこの国を強く規定している。一九四五年八月、大日本帝国は「国体護持」を唯一の条件として敗戦を受け容れた。ただし、その内実は激変した。「戦後の国体」とは、天皇制というピラミッドの頂点に、アメリカを鎮座させたものなのだ。
     なぜ、かくも奇妙な「国体」が生まれたのか。「戦後の国体」は、われわれをどこに導くのか。『永続敗戦論』の白井聡による、衝撃作
    http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0928-a/


    【簡易目次】
    序――なぜいま、「国体」なのか
    年表 反復する「国体」の歴史
    第1章 「お言葉」は何を語ったのか
    第2章 国体は二度死ぬ
    第3章 近代国家の建設と国体の誕生(戦前レジーム:形成期)
    第4章 菊と星条旗の結合――「戦後の国体」の起源(戦後レジーム:形成期1)
    第5章 国体護持の政治神学(戦後レジーム:形成期2)
    第6章 「理想の時代」とその蹉跌(戦後レジーム:形成期3)
    第7章 国体の不可視化から崩壊へ(戦前レジーム:相対的安定期~崩壊期)
    第8章 「日本のアメリカ」――「戦後の国体」の終着点(戦後レジーム:相対的安定期~崩壊期)
    終章 国体の幻想とその力

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プロフィール

1977年、東京都生まれ。京都精華大学人文学部総合人文学科専任講師。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。2013年に刊行した『永続敗戦論 戦後日本の核心』で第4回いける本大賞、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞を受賞。ほか、著作に『未完のレーニン <力>の思想を読む』『「物質」の蜂起をめざして レーニン、〈力〉の思想』『戦後政治を終わらせる』『国体論 菊と星条旗』などがある。

「2018年 『増補 「戦後」の墓碑銘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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