写真で愉しむ 東京「水流」地形散歩 (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087210569

作品紹介・あらすじ

凹凸、暗渠、古地図、スリバチ……。地形マニアの聖地・東京の水流を、旅する写真家と人気・知名度No.1の地図研究家が徹底探訪。大判カメラで撮影したモノクロの「古地形」が哀愁を誘う写真も必見。

感想・レビュー・書評

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  • これは地形オタクにはたまらない本です。

    東京の都心を流れる神田川や渋谷川がどのように
    地形を形作っていて、それが現在はどういう景観
    になっているのかを写真で解説します。

    川の流れは大昔から大きくは変わらないです。
    そこに人間は護岸をしたり、貯水池を作ったり
    整備をします。

    そんな昔から変わらない部分と、大きく変わって
    しまった点との対比がマニアを魅きつけるのでしょう。

  • 地形と水流と過去と現在と未来を写真で攻略する内容は個人的な感覚にフィット。
    ただ東京の土地勘がなさすぎて。

  • <目次>
    第1章  水の力、太古からの流れ~中野区弥生町
    第2章  地下に現れた「神殿」と「測量の人」~善福寺川
    第3章  幻の土手とののどかな風景~神田川を東中野付近から下流へ
    第4章  暗渠の魅力と洪水対策のグラウンド~妙正寺川①
    第5章  文豪の暮らしと「気の毒」が募る寺~妙正寺川②
    第6章  土地はどのようにして人を受け入れるのか~日暮里崖線
    第7章  発展する都市が目を背けた川~渋谷川
    第8章  崖から一路、コンクリへ~国分寺崖線
    第9章  人工河川の魅力~小名木川
    第10章  映画の聖地と縄文海進~四谷・鮫河橋谷
    第11章  湿った土地に集う人々~四谷・荒木町
    第12章  意識にのぼらない、しかし長い~石神井川

    <内容>
    白黒の写真を撮る写真家の都会の川をめぐるエッセイと地形(地図)の専門家、今尾恵介氏の解説による本。多分に詩的であるが、東京の景色を最近流行りの「地形」から見届けている。それも大きな川ではなく、中小河川(多くは痕跡であったり暗渠化されていたり)に注目し、坂や崖といったところから見ている。

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著者プロフィール

1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社カメラマンを経て1991年独立。アジアを多く旅して作品を制作する。また近年は日本国内の祭祀、自らの故郷である諏訪地域などを撮影している。紀行、ノンフィクション、小説なども執筆。近著に『まばゆい残像』『孵化する夜の啼き声』『深い沈黙』など。1997年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞、2013年『遠くから来た舟』で第22回林忠彦賞を受賞。2021年に初監督映画作品『トオイと正人』で国際ニューヨーク映画祭、南京国際映画祭入賞。東京工芸大学芸術学部写真学科教授。

「2021年 『深い沈黙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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