中国人のこころ 「ことば」からみる思考と感覚 (集英社新書)

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  • 集英社 (2018年12月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784087210583

作品紹介・あらすじ

『中国嫁日記』作者・井上純一先生推薦!
中国人の考え方がわかるようになる一冊。


日本人「あなたたちは、いま何時だかわかっているのか!?」 中国人「……夜の2時半です」
日本人バスガイドさん「皆さま、お疲れ様でした」 中国人観光客「いえ、私は別に疲れていません……」

上記のような「噛み合わない」やり取りは、今日もまたどこかの日本人と中国人との間で交わされているに違いない。
それではなぜ、こうした誤解やすれ違いが生じてしまうことになるのだろうか?
その答えのカギは、日本語と中国語のそれぞれの「ことば」がもつ特質と、それぞれの発想法の違いにあるのだという。
本書は、30年以上にわたり中国語を研究してきた著者が「言語」を切り口にして、
日本との比較を行いながら中国人に特有の思考様式や価値観について分析・紹介した、思わず笑える知識が満載のユーモア溢れる言語文化論である。
グローバル化が進み、中国人との日々の接点が増えている現代日本人にとって、必読の一冊だ。

【中国人の特徴を示すエピソード】 ( 本書内容より一部を抜粋 )

●定番の挨拶と思われている「你好(二―ハオ)」は、実はごく限られた場面や相手にしか使わない
●タテ社会ゆえ、人の呼び名にとりわけ細かい神経を使う
●「身内」か否かによって、その相手に対する態度がまったく違う!
●日本人に「いつもお世話になっております」と言われると、「世話をした覚えは無いのに……?」と反応に困ってしまうことも
●数字の験担ぎにとにかくこだわる
→最強のラッキーナンバー「99999」が付いた自動車のプレートが、なんと単体で5000万円で落札!!
●手土産はとにかく「大きさ」「豪華さ」が重要という文化
●ご馳走をするときは渋くて上品な和食料亭よりも、明るくて賑やかなファミレスがウケることも
●初対面の相手には「収入」を訊くのが定番だが、それはなぜか?

◆著者略歴◆
小野 秀樹(おの ひでき)
1964年兵庫県神戸市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。神戸大学大学院文学研究科修了。博士(学術)(神戸大学)。専門は現代中国語の文法論。
2008年と2014年にはNHKラジオ講座「まいにち中国語」で講師を務める。著書に『統辞論における中国語名詞句の意味と機能』(白帝社)、『北京の風』(木村英樹氏との共著、白帝社)などがある。

感想・レビュー・書評

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  • 中国語のレッスンで中国人の先生とのやりとりであれ?と感じる小さな違和感、
    即興の会話練習や作文でいつも「それは日本人の発想の答え方ですね。中国人はそういう考え方をしないです。」と言われること、
    その度に文法や発音ができるだけでなく、相手の国の考え方、国民性、文化的思考、そういうことももっと知りたいし理解したいと思ってまいました。
    中国語を勉強しているけれど、まだ中国には行ったことがなくて、中国語的感覚がつかめない、そんな私にぴったりの本でした。

    しっくりくるあいづちがわからずもやもやしていたり、中国の人との距離感、気をつかうべきところとそうでないところのポイント、そんなところが少しすっきりしました。

    思考と感覚。
    どんどん実感してつかんでいきたいです。

  • もやもやしていた感覚を見事に言語化してもらえてスッキリ!中国語やってみたくなった。

  • タイトルに惹かれて読みました。内容はサブタイトル「『ことば』からみる思考と感覚」が、いかに日本人と中国人とで異なるかということについて、豊富な文例を用いて説明されています。一言でいうと日本人「形式的・建前・言わなくても分かる・依存性(甘え)」vs中国人「現実主義・字義どおり・ハッキリ伝える・自己本位、自分で考え自分で判断する・臨機応変」ということかなと受け止めました。その背景も「(中国人は)他力を頼まず、抽象的なことには重きを置かず、自分自身で実際に確認した事態や眼前に存在する事物を重視する認識と思考は、広大な国土の中にあって、何度か支配する民族の交代を経験しながら分裂と統一とを繰り返してきたこの国の歴史と深く関係しているとも言える。」p216とのことで、とてもよく理解できました。中国語学習者必読の一冊です!

  • 国際教養学部 青野正明先生 

    推薦コメント
    『いくら外国の言葉を上手に話せても、その国の文化を知らないとうまくコミュニケーションが取れない場合があります。本書は中国語を切り口に、どの国においても誰もが行うような言語活動に属する事例を取り上げながら、中国人特有の思考様式や感覚を考察しています。』

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1335224

  • 2023年度【国際学部】入学前知トラ「課題図書」推薦作品

    OPAC(附属図書館蔵書検索)リンク
    https://opac.lib.hiroshima-cu.ac.jp/opac/volume/360818?locale=ja&target=l

  • 中国では見た目が一番大事で、見た目に現れず、日本人がよく重要だという精神性には関心が無いというが、この本は2018年に書かれているので、90年生まれ以降の中国の若者は精神性なことに興味をもっているのかもしれない。中国人で一括りにせず、同じ30年でも経済発展が著しい国の人を見るときにはその人のバックグラウンドを鑑みて接したり想像することが、滞りのない交流や思考のためには必要なことだと思った。

  • https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/881636

    千駄ケ谷にもあります。

  • 正直、分かりきった中国についての思想が書かれているだけで新たな発見や面白さは無く残念だった。


    このアプリには登録されてい無かったが
    以下の本は、中国文化や思想について非常に面白い本だと思う。

    『中国人と気分よくつきあう方法』 : 外交官夫人が見た中国 花澤聖子著 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
    中国の分かりきった文化、言語の事だけを書いているのかと思いきや、その中にある中国文化としての異文化の面白さを感じる事ができる本であった。
    また、一つひとつのストーリーが面白く、非常に読みやすくオススメの本である。

  • 中国人の、現実主義に根差す形あるものを重視する傾向、現場での自己判断でのルール変更も辞さない現場主義は、文法や語用論などの、言語にも反映している。
    この本の趣旨はこんな感じであろうか。

    中国人は大きいもの、派手なものが好き、ブランド好きなどんp、よく言われる傾向を裏書きする内容だと言うべきか。
    あるいはそういった、ある種の先入観を実証する事例を集めて、ステレオタイプ的な理解を強化しているというべきか。

    ただ、それでも、面白かった。
    スポーツの実況中継で、日本では選手の内面を推測したコメントや評価をするのに対し、中国では見たままのプレーの描写だけで構成されるということ。
    数字の語呂合わせは、台湾では若干見られるものの、中国ではほとんどない、とか。
    主題化構文は中国語にもあるが、日本ほど自由に使わない。特に対格を主題化する頻度が少ないとか。
    やっぱり語学的な情報について、中国語をかじったことのある人間にとっては面白いと思うのだ。
    一足飛びに文化論に持ち込まなくても、十分に面白いのに。

  • 【読書感想】中国人のこころ: 「ことば」からみる思考と感覚(ブログ『琥珀色の戯言』2019.4.12) http://fujipon.hatenadiary.com/entry/chugokujinnokokoro

  • 2019.2.10

  •  話者の自然な感覚による言語の使用を、実例を多く集めて学術的に分析している。言語学者はこんなことを研究しているのか、という一端が垣間見えて新鮮。
     書名や副題に反し、言語を中国人の国民性やら民族性やらに安易に結び付けておらず、むしろ安易な決めつけを戒めてもいるようだ。ただそれでも、抽象的概念よりも現実、具体的存在や客観的基準を重視する現代中国人の思惟と感覚、とは結論づけている。
     他方で著者は、ここ数十年レベルでの変化も指摘している。謝らない、年長扱いするのが礼儀、というよく言われてきた中国人の思考は若い世代では変化しているとのこと。また、社会形態の複雑化に伴い、日本語の「さん」に相当する語がない中国語では同僚の呼び方に悩む状況が増えているとのことだった。

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