プログラミング思考のレッスン 「私」を有能な演算装置にする (集英社新書)

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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087210804

作品紹介・あらすじ

認知科学の分野で「噺家の熟達化」を探究してきた落語研究家は、
心理実験に加えて数理的アプローチによる数値実験という新たな武器を手に入れた。
その気鋭の研究者が、コンピュータを自在に動かすプログラミング思考の発想を使いこなして、
自らの思考を整理し、わずかな労力で作業効率を格段に高める極意を伝授する。
本書が提唱するのは、二度手間、三度手間ををあらかじめ防いでしまう順次処理、
日常に潜むルーティンから時間を生み出す反復敏感性、そしてわずかな操作で多くの手間を省く条件分岐という三原則が、
創造的問題解決にも活用できるという、文理を自在に行き来する著者ならではの思考術だ。
情報過剰時代の荒波をたくましく乗りこなすための実践書!

◆目次◆
序章 「しくむ私」の発想法
第一章 プログラミング思考の射程
第二章 プログラミングの発想法
第三章 自分を演算装置にして問題を解決する
第四章 「しくむ私」が織り込まれた環境を作る
おわりに

◆著者略歴◆
野村 亮太(のむら りょうた)1981年生まれ。認知科学者。
鹿児島純心女子大学講師。九州大学大学院人間環境学府および東京理科大学大学院工学研究科修了。博士(心理学)、博士(工学)。
専門は、落語の間、噺家の熟達化。
International Society for Humor Studies Conference Graduate Student Awards 2007、日本認知科学会2014年論文賞、各受賞。
著書に『口下手な人は知らない話し方の極意 認知科学で「話術」を磨く』。

感想・レビュー・書評

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  • ・1〜2章までは期待がグッと盛り上がったが、第3章・第4章は期待ハズレだった。ごめんなさい。同趣旨でまた論考をアップデートして書かれたものが読みたい!このテーマは熟成させていくとかなり面白いはず。

    ・論考の趣旨や着眼点はかなり良いな〜と共感できた。表紙帯の説明だけ読むと「おおぉこれは!」と期待が膨らんだが、肝心の3、4章が、プログラムの話とは別の意味で抽象度が突然上がりすぎてついていけなかった。

    ・文脈で突然抽象度が上がったり、心理学の土俵に無理やり引きずりこまれると、煙に巻かれた感じがした。哲学的な言い回しを控えて、実利やLife Hack的なライトなノリで書かれているとまた印象が変わったかもしれない。どっちつかずだったので、読後感は置いてけぼり。

    ・何度も同じ主張・内容を「反復」してる気が…。圧縮すれば50%のページ数で伝えられるのではないか、と、効率化を謳うくだりを読みながら考えていた。ごめんなさい!

    【メモ】
    ・心理学分野では物理学の研究手法を真似ることで確からしさを保証しようとしてきた。

    ・具体的には、入力と結果の要因を一意にできる認知科学分野で納得できる研究結果のためにシミュレーションが必要だと感じた。

    ・プログラミング思考とは、「こんなことができたら良いな」を実現するために、どんな手順が必要かを理論的に考え、実行していく力。

    言い換えると、直面する問題を道具を使ってより効率的に

    ・プログラミング思考が広く適用できるのは、全ての問題が「手順を工夫できるという点において共通しているから。

    ・無駄が出ないようにあらかじめ理論的に考えるのがプログラミング思考の本質。

    ・プログラミングの基本は3つの規則。順次、分岐、反復

    ・こんなことができたら良いな、の見取り図が作れるようになると良い。反復で済む箇所、クラスやメソッドを応用することなども見える化できる。


    ・自分のことも道具とみなし、自分をうまく導いてあげるプログラマーとなって「こんなことができたら良いな」を実現するのがこの書籍の示すプログラミング思考。

    ・「感情」とは生存に必要なもの。必要なものであるので、好調不調の波を含めて「全体としてうまくいくように工夫する」ことが必要。

    ・自分を演算装置にする際のTIPS:一度に1つのことだけをする。マルチタスクはNG。

    ・心理学の実験でも「何をしたいのかを読み取ってくれる」は2.5%しか成功しないという結果が出ている。見ればわかるは暴力!

    ・フローチャートを使うことで部下への指示はきわめて明確になる。

    ・認知的徒弟制度:徐々に主体を移管していく
    ・モデリング(完コピさせる)
    ・コーチング(支援しつつやらせる)
    ・スキャッフォルディング(支援を最小限にしてやらせる
    ・フェイディング(自分で判断してやらせる)

    最近軽視されがちだが、じつは完コピでマネするモデリングも重要なステップ。

    ・徒弟制にはレベルの組み合わせを考える。達人と初心者の組み合わせはNG

    ・佐平次:上司や同僚から求められた時にはすぐに反応を示すことが関係性を変えていく。

    ・何をしたらいいですか➡︎何をしたらお役に立てますか?

  • プログラミングの基本の考え方、順次、分岐、反復を基にした思考を仕事に、いや其れだけでなく色々なフィールドに役立てる話し。実は書いてある内容は、仕事上既に実行しているものも少なくない。自然に効率的に物事を進めようとしている自分に気づいたりもした。自分を道具つまり演算装置にみたて思考することも、面白い。

  • 自分自身も演算装置と考えて思考すること(プログラミング思考)について書いた本。
    プログラミング思考とは、文部科学省のいうプログラミング的思考とは違うらしい。どう違うのかはいまいちわからなかったけど、自分自身のとらえ方に違いがあるるかなと思った。
    この本自体は、プログラミングをやったことがない初心者向けに書いてあるそうだけど、上記のような考え方で書かれてあることからも分かるように、頭の言い文系の人が書いた、ある種、哲学っぽい考えの本で、正直難しかった。
    本題とは関係ないけど、最近の看護師はナースキャップをかぶらない理由を初めて知った。洗う頻度が多くないから、感染症の恐れがあるらしい。昔はナースドラマといえばナースキャップをかぶってるものだったし、それがある種のステータスをあらわしているものだったけど、最近のナースドラマではかぶってないので何でだろうと思っていた。

  • スログラミング思考とはこういうものだよという紹介本。まだ紹介に過ぎず、さらにその先を知りたくなった。

  • 何らかの作業を直感や行き当たりばったりな方法ではなく手順を分析しテンプレートにすることで汎用性のあるものにするというわけですね。

    ただしマニュアル化するだけだと融通がきかなくなるのでこまめなアップデートも必要なわけだ。

    納得です。

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著者プロフィール

認知科学者。東京大学大学院教育学研究科・特任助教。1981年鹿児島県生まれ。九州大学教育学部卒業後、同大学院人間環境学府修士課程に進学。同博士後期課程を学位取得。専門は、落語の間、コミュニケーションとユーモア生成、個人の認識論。International Society for Humor Studies Graduate Student Award 2007受賞。監訳にロッド・A・マーティン著『ユーモア心理学ハンドブック』など。

「2017年 『落語の入り口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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