日本人は「やめる練習」がたりてない (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 77
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087210811

作品紹介・あらすじ

2018年6月、「多くのひとは辞める練習が足りてない」というツイートが
数万回もリツイートされ話題になった。その反響が浮き彫りにしたのは、
「日本にはやめられなくて苦しんでいる人がたくさんいる」ということ。いじめ、自殺、ハラスメント…
日本のこれらの問題は「やめられない」「逃げ場がない」ことが深刻化の原因だ。
一方、このツイートをした著者の住むマレーシアは「仕事や学校が嫌ならすぐやめる」人も多く、
それでも社会は回っている。多様性にあふれ、怒る人が少ない寛容な“ゆるい"国に今、日本から移住・留学する人が
増えている。そのマレーシア人の考え方、驚きの教育制度など、日本とは別の世界を紹介する。

●ハッピーじゃなければ学校を簡単に転校する人がいる
●クラスメートの年齢がまちまち。5歳と8歳が1年生ということも
●試験は厳しく落第あり。逆に飛び級できる学校もある
●学校に行かずホームスクールで好きなことだけ勉強する子がいる
●学校行事に出るか出ないか、子供が自分で決める
●自分で決めるから、その結果を引き受ける訓練ができる
●同じクラブ活動を続けてはいけない学校がある
●先生が子供の才能・適性を穴が開くほど見て探す
●信号が壊れていたら、譲り合ってテキトーに行く
●飛行機が何時間遅れても怒らず、近くの人と名刺交換&談笑
●社会システムが不十分なところは自分の頭で考えて動く
●小学生が政治について議論する
──本書より要約して抜粋


【著者略歴】
野本響子(のもと きょうこ)
東京都生まれ。早稲田大学卒業後、安田火災海上保険(現・損保ジャパン)に入社し、アスキーへ転職。
その後、フリーとなり「ASAhIパソコン」「アサヒカメラ」編集部を経てマレーシアへ。
著書に『いいね!フェイスブック』(朝日新書)、『マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩』(kindle版)など。
現在、現地のオンライン「マレーシアマガジン」編集長の他、PRや教育事業、旅行事業などに従事。

感想・レビュー・書評

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  • 「そうそう、これが言いたかった!」が詰まった一冊だった。私はマレーシアではなくアメリカに住んでいたけど、本著に書かれていることの多くにかなり似た思いがある。他の国の方の意見もぜひ聞いてみたいと思った。

    日本にいると失敗ができない、多数派から外れることができない、20点を取っても150点を取っても100点でいることを求められる…それは、いくら本人が望まなくても周りが望むから。
    だけどその考えが基盤にあると挫折は悪になって、挫折しそうな芽は始めから摘まれてしまう。するとなにかの拍子に誤って実際にエラーや挫折を経験したとき、本人も周りも対処できなくなってしまう。仮に本人が平気でも周りが過剰に反応する。受け皿を増やす必要があると思う。

    日本がダメで外国が優れているというわけじゃない。日本のモノとサービスはやはり完璧。だけど今の社会は、あまりにもみんな完璧であろうと頑張りすぎているから(無理矢理に努力させられているという表現の方が正しいかもしれないけど)。
    少し肩の力を抜いてもいいんじゃない?と提案してくれる本作、頑張りすぎて少し疲れてしまった方に読んでもらいたい。

  • マレーシアに移住してわかった、日本との違いをいくつかの視点でまとめた本。

    小学生ですら、転校をバンバンするマレーシア人。部活のルールは「続けてはいけない」。学校を辞めてもフリースクールが沢山あり、必要なスキルはいくらでも身につく。社会人ですら、合わない会社であれば初日で辞めることも珍しくない。それでも社会は回っているのだ。

    一方、日本人はトライ&エラーの経験値が極度に不足いる。これは社会が、日本人に対して1つのことをやり続けることを前提にしているから。だから、パワハラ・セクハラに耐え、逃げ場を失い、鬱になる人が続出するのだ。

    そんな日本人と日本社会に対して、「辞める」ことの必要性を説いている。日本社会にどっぷり浸かっていては、知るよしもない世界観である。

  • 外側から日本を見ると、新しい視点ができる。

  • 強烈なタイトルなので、自己啓発系か、教育論系か、何が学者っぽい人が書いたのかと思ったら、ただのエッセイだった。構えて読み始めちゃったからビビったけど、最初からエッセイって分かってればもうちょっと好意的に読めた。エッセイとしてはとても興味深いことが書いてある。

  • 一度は辞めた者として激しく共感。だからこの国は生きにくい。日本の多様性=分断という指摘は広がりを持つように思う。

  • トライ&エラーが足りてない、という話は納得。
    ただ、その受け皿となるものが少ないのも事実なんだよなーと思う。

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