- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087211177
作品紹介・あらすじ
ホテルのバーに「扉」がない理由は?
「最初の一杯」は何を頼むのがベストか?
なぜバーで酔っ払ってはいけないのか?
なぜバーで「あちらの女性に一杯」が迷惑なのか?
ヒット作『バーテンダー』『ソムリエ』をはじめ、酒と酒にまつわる人間関係を描き続けてきた漫画原作者が送る、教養としての大人のバー入門。
初心者から誰もがバーを愉しめるコツを、ユーモアを交え豊富なエピソードを通して伝授する。
巻末の厳選バーリスト100は必見!
◆目次◆
プロローグ――バーに宿る魂
第1章 バーの扉
第2章 バーの十戒(バーの酒……1杯目)
第3章 日本のバーがめざした「茶室」
第4章 記憶の箱(バーの酒……2杯目)
第5章 カウンターという舞台
第6章 バーテンダーという生き方(バーの酒……3杯目)
エピローグ――「One for the road」
厳選BARリスト100
◆著者略歴◆
城アラキ(じょう・あらき)
漫画原作者。立教大学在学中からライター活動を始め、コピーライターを経て漫画原作者に転身。
テレビドラマ化・アニメ化された「バーテンダー」をはじめ酒と酒にまつわる人間関係を、コミックの巻数にして優に100を超えて描き続けている。
原作者を務めた主な作品に「ソムリエ」「新ソムリエ 瞬のワイン」「バーテンダー」「ソムリエール」「バーテンダー a Paris」「バーテンダー a Tokyo」「ギャルソン」「シャンパーニュ」「カクテル」「バーテンダー6stp」など。
感想・レビュー・書評
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BARは社交場であり学校である気がする
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鬱病になってから本を読むことがかなりにがてになってしまったのですが、たまに貪るように読めるときがあって。この本も比較的まとまった期間で読めました。
本も映画もアートも摂取するタイミングによって感じることが変わってくるものですが、バーテンダーという生き方を選んでまもない今だからこそ感じたことがたくさんあるんだろうなあと思いました。
今「その通りだ!」とおもうことも数年後には同意できなくなっているかもしれないし、今納得出来ないことも意外と3日後とかに突然腑に落ちたりしてね。
今後何度でも読み返したい、そして読み返したときに感じられるであろう自分の変化がたのしみな一冊です。 -
バーテンダーになるあたり、知り合いのおじさんに勧められて読んだ。
バーの歴史的背景、それに基づく作法や礼儀が細かく描かれていて面白かった。
個人的には城アキラさんのお酒の場でのミスの話が好きだった。
本を読み終えて、バーテンダーはそんなとこまで見ているのか、とこれからの自分に重ねて不安になるところもあったが、頑張っていきたい。
次はカクテルブックを読んでみようと思う。
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「ソムリエ」「バーテンダー」などの漫画
原作者として知られる著者が記した、バー
を利用するにあたり心得ておくべき内容の
指南書です。
バー初心者は必読ですね。
一日の終わりをバーで締めくくることが出
来れば「大人」になった気がしますが、こ
れを読めば「まだまだ」であることに気付
かされます。
バーという空間を茶室になぞらえて提供す
るカクテルは「お点前」であるという指摘
には、なるほど茶道に通じる「わびさび」
も味わえるようになって初めて「大人」と
言えるのでしょう。 -
漫画『バーテンダー』著者による、バーでのマナーやバーテンダーさんとのつきあい方指南。ご本人の体験や失敗談も豊富で、肩肘張ることなく楽しく読める。たまにはウイスキーやカクテルも飲みたくなったな。
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漫画「バーテンダー」シリーズ原作者の、城アラキ氏の本。
バーテンダーの美学や、バーの歴史などが解説されている。
自分は、酒はほぼ飲まない、バーにも行ったことがないという人間ですが、漫画バーテンダーの大ファン。
何か裏話などあるんじゃないかと思って買ってみました。
結果としては、裏話がたくさん載っていて、なかなか楽しめました。
バーにも興味出てきました。今度勇気を出して行ってみようかなぁ〜。
さて、漫画バーテンダーの名言で最も有名なものの一つに、以下があります。
『人はバーテンダーという職業につくんじゃない。
バーテンダーという生き方を選ぶんだ。』
まさにこのセリフの通り、酒を背景にして、人生を語る語る。
バーの本というより、実際は城先生の人生訓と言ってもいい内容でした。
酒とほぼ無縁な自分からしたら、「たかが酒一杯飲むのにカッコつけてんなぁ」と思わなくもないけど…。
でもやっぱり、カッコつけてるオヤジは、とってもカッコいいなと思いました。 -
お酒の持つ深みを堪能できる一冊でした。
城さんの今までの人との付き合い方、向き合い方にシンパシーを感じます。
特に、ワインのくだり。
高いワインは誰でも買える。
その高いワインを共に飲みたいと思える相手と出会えるかどうかが大切なのだ。
お酒に限らず、仕事であったり旅であったり、
時間や経験を共有したいと思える相手を大切にしよと思いました。
あと、この本を読むと、バーに行きたくなります笑 -
様々なお酒漫画の原作者である城アラキさんが書いたバーにまつわるエッセイを集めた本ですね。
正直な話、冒頭の数章を読んでいるときは「あれ?思ったより面白くないかも」と感じたりもしました。タイトルからすると、バーテンダーの生き様みたいな話が体系的かつ濃厚に書いてあると思いきや、著者である城さんのバーに対する思いを散文的に書いている印象があったためです。
ただ、読み進めていくうちに、どこかのバーで先輩からお酒にまつわる楽しい話を聞いている、という感覚になり、バーにまつわる様々なウンチクやバーにおける失敗談を肩の力を抜いて読む事が出来、最後まで楽しく読むことが出来ました。
個人的には城さんが原作をしていた漫画バーテンダーはすごく好きで何度も読み直しているのですが、また読み直してみたいな、と思ったりもしました。
この本を読みながら、昔、いろんなバーに行ってドキドキしたな、という感覚を思い出しました。はじめて行ったバーでお薦めされたウイスキーを未だに好きで飲んでいるので、バーでの出会いって本当に大切だよな、と改めて感じたりもしました。ちなみにお薦めされたのはラフロイグですが、初心者にラフロイグを勧めてきたバーテンダーの心意気に感謝したいです。
最近は体調不良もありバーに行く機会はだいぶ減りましたが、この本を読んでコロナが落ちついたら久しぶりにバー巡りでもしたいな、と思ったりしました。バーが好きな人は読んで間違いなく楽しめる本だと思います。
もちろん、お酒を片手に読むのがお薦めですね。
城アラキの作品





