僕に方程式を教えてください 少年院の数学教室 (集英社新書)

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  • 集英社 (2022年3月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784087212082

作品紹介・あらすじ

学校でも刑務所でもない、少年院における教育の可能性とは?
ベストセラー参考書の著者でもある注目の数学指導者と数学教育の専門家、少年院を知り尽くした元法務教官が、改正少年法施行を目前にそれぞれの立場から少年院における数学教育の意味を論じる。
「先生、自分も大学行けますか?」「あ〜、もっと早く少年院に来てればよかった!」。
なぜ数学こそが、少年たちを立ち直らせるきっかけとなるのか。
「非行少年」たちの真実と数学の魅力に迫り、可能性のある子どもたちで溢れる少年院の在り方、数学教育の重要性を描く一冊。

◆目次◆
まえがき 高橋一雄
第一部 数学を学ぶ、非行少年の姿 高橋一雄
プロローグ 五十の瞳──突き刺す視線
第一章 少年院との出会い
第二章 少年院のさまざまな風景
第三章 私が出会った少年たち
第四章 調査・統計から見えてくる、少年たちの学力・学習に対する想い
第五章 入院少年が必要とする教科指導とは

第二部 矯正教育における数学教育の意義 瀬山士郎
第一章 矯正教育との出会い
第二章 数学を学ぶということ
第三章 数学教育が矯正教育でできること

第三部 「矯正教育の意義」および「少年の姿と現場の苦悩」 村尾博司
第一章 少年院とは
第二章 少年院でどういった教育がなされているか
第三章 教科指導における数学教育の取り組みとその意義
第四章 少年院における基礎学力の現在地とその行方
あとがき 村尾博司

◆著者略歴◆
高橋一雄(たかはし かずお)
1961年生まれ。数学指導者。 1994年、東京学芸大学教育学部自然環境科学専攻、生命科学専修卒業。2020年、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了。『もう一度高校数学』(日本実業出版社)、『大人のための やりなおし中学数学 一日一題、書き込み式』(光文社新書)など、学び直しの著書多数。
瀬山士郎(せやま しろう)
1946年生まれ。数学専攻。専門はトポロジー・数学教育学。1970年、東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了、2011年、群馬大学教育学部定年退職。著書『トポロジー:柔らかい幾何学』(日本評論社)、『数学 想像力の科学』(岩波科学ライブラリー)、『ぐにゃぐにゃ世界の冒険』(福音館書店)など多数。
村尾博司(むらお ひろし)1959年生まれ。北海道大学教育学部教育行政学専攻、1982年卒業。1983年、多摩少年院法務教官を拝命、赤城、沖縄、盛岡少年院長歴任後、2019年定年退職。現在更生保護施設職員として勤務。『犯罪心理臨床』(金剛出版)他、共同執筆で被害者の視点を取り入れた非行少年への処遇論を展開。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

少年院における数学教育を通じて、矯正教育の意義や現状を深く理解できる一冊です。著者たちは、少年たちが数学を学ぶことで人生を取り戻す手助けをする姿を描いており、その中には大人たちの熱意も感じられます。特...

感想・レビュー・書評

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  • 少年院における数学教育を通して、矯正教育の大切さと現状が語られた本。

    本書は読むことで、少年院の状況や矯正教育の内容、そして、数学を学ぶ意義と教育の本質がよくわかります。

  • 少年院の子供たちに、数学を通して人生を取り戻す手伝いをする先生方の話。
    そもそも、大人のせいで取りこぼされた子供たち。
    関わる大人たちの熱意と、学ぶことで変わっていく子供たちに感動した。
    人生において抽象的な概念が重要だということもなんとなく分かったような気がして、自分が高校生まで学んだ数学も無駄ではなかった⁉️

  • 少年院で教える数学。機会少なく学校からドロップアウトした少年たち。数学教室を通じた高認等の更生への可能性。

    自費出版し余った著作を少年院に、寄贈したことから始まった、少年院での数学教室。入院時期も年齢も学歴もバラバラな少年院たちを教えるのに選んだのが、方程式を教えること。

    数学自体の魅力と少年院での矯正教育の可能性。

    本書は感動に満ち溢れている。生きること、学ぶこと、失敗から立ち直ること。多くの示唆に富んだ一冊。


  • 正直少年院に入院した人がどのような生活をしているかなんて想像したこともなかったけれど、様々な苦労がある中で1人ひとりと真摯に向き合う法務教官や指導者の方々、学ぶことで変わっていく非行少年達のリアルな内容が興味深かった。

    普段新書を読まないから時間はかかってしまったけど、図解も多くて比較的読みやすかった。

  • タイトルに惹かれてなんとなく読んでみた。少年院についての知る機会がなかったため少年院で行われている教育、意義や必要性を知ることができた。今まで学校の数学教育についてにしか触れてこなかったため少年矯正のための数学については面白く感じた。正直第Ⅱ章の数学の解説の文章は難しくてなんとなくで読み進めてしまったが(笑)、全体的に興味深く読むことができました

  • 小論文対策推薦図書 教育系

  • 【請求記号:327 ボ】

  • 327-T
    小論文・進路コーナー

  • 少年院の様子と、頑張っている少年の姿にはウルルとちょっと目にきました。少年含め職員の方は頑張ってほしいと思いました。

  • 矯正教育が行われる少年院で、外部教職員である筆者たちが少年院の子どもたちに数学を通して、抽象的概念や自問する癖を付けさせるまでの活動をまとめた本。
    閉鎖的な少年院を切り開き、その数学を教えることで学ぶことや考えることの本質を伝えた著者たちのバイタリティには感心する。
    義務教育で抜け落ちてしまった少年たちの学力は高校生の年齢で国語は中3、数学は小6という名古屋の矯正管区の調査でわかったというのも、やはり現在の義務教育下における指導の難しさが如実に表れているのではないか。30〜40人の子どもたちの個性をひとりひとり向き合っている学校教諭の方々への努力はとてつもないが、ひとりでも抜け落ちてしまうことが不遇へと繋がり、少なからず不幸な子や家庭を作ってしまっている事実に目を向けなくてはいけない。
    そんな子どもと自分がどう付き合っていくか、できることを考えたい。

  • ふむ

  • 数学教師志望の私からすると、とても学びの多い本でした。

    どちらかというと、数学というよりかは少年院にフォーカスした内容でしたが、勉強を教えることを通して子供に関わる人なら呼んでほしい1冊です。

    数学が子どもたちの可能性を広げていく様子から数学の「凄さ」のようなものを再確認できました。少年院にいる子どもたちは必ずと言っていいほど事情を抱えていますが、もちろん、公立や私立などの学校にも事情をかかえ、この本に載っているような教育・授業・先生が必要だと思います。

  • ケーキの切れない非行少年たちが印象深かったので、本書も読んでみた。

    一般的なビジネスでは四則計算など簿記で使うもので十分と思っていたが、第2部の数学は抽象的な考えを育むものという考えは目から鱗が落ちた。

    また、更生しても周りの環境で戻ってしまう第1部の記述にも考えさせられた。

    本書を読むと、数学は役に立たないとは言えなくなると思う。

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。
1994年、東京学芸大学自然環境科学専攻、生命科学専修卒業。2020年、立教大学大学院修士課程修了。塾や予備校で数学を教えてきた。2010年頃から各地の少年院でも非行をした子どもたちに授業をして基礎学力を向上させている。本書の他、『語りかける高校数学 数Ⅰ編』『語りかける高校数学 数Ⅱ編』(ベレ出版)、『かずお式中学数学ノート(全14巻)』(朝日学生新聞社)など、学び直すための書籍を20冊以上書いている。

「2021年 『語りかける中学数学 [3訂版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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