働くということ 「能力主義」を超えて (集英社新書)

  • 集英社
4.10
  • (8)
  • (16)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 422
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087213195

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 勅使川原真衣さんの2冊目の著書。当たり前を疑い、無意識のバイアスに光を当て、社会の不確かさを認識させてくれる、とても良い本でした。息苦しい成果社会、能力社会が、少しでも過ごしやすくなるよう、微力を尽くしたいものです。

  • 働く営みは必要であり、自分や他者と関わることでもありながらも、個人あるいは能力を優先しがちな考え方に偏っていたことに気づきました。

    組織や社会、人のせいにするのではなく、それぞれの立場が問題解決に向けて、柔軟に変わっていく必要性を感じました。

  • ※予約満数になりました【紀伊國屋書店 新宿本店3階アカデミック・ラウンジ】『働くということ「能力主義」を超えて』刊行記念 勅使川原真衣さんトークイベント | 紀伊國屋書店 - 本の「今」に会いに行こう(開催日2024年6月18日)
    https://store.kinokuniya.co.jp/event/1716273326/

    MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 - はたらくを考える、私たちが社会に残していきたいこと 北野貴大×勅使川原真衣オンライントークイベント(開催日:2024年7月3日)
    https://honto.jp/store/news/detail_041000096855.html?shgcd=HB300

    勅使川原真衣:「競争」ではない何かを残す── 40歳からの終活|演説館|三田評論ONLINE(2023/07/12)
    https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/speaking-hall/202307-1.html

    組織開発サービス 『ヒトミル』|おのみず株式会社
    https://hitomiru.jp/

    働くということ 「能力主義」を超えて/勅使川原 真衣 | 集英社 ― SHUEISHA ―
    https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721319-5

  • 能力主義に対する疑問を投げかけ、選び・選ばれることの大切さを考えさせられました。具体的なビジネスシーンが描かれており、共感しながら読み進めました。能力が噛み合うことで活かされるという視点が面白く、共生の重要性を強く感じました。読後、心が温かくなり、新しい視点を得られる素晴らしい本でした。

  • 本書は、職場でよく聞く「能力主義」の問題点とその限界について説明したものである。
    そのうえで、働くことの意味や価値を見直し、理想的で人間的な労働の在り方を提案している。

    個人的なポイントは下記の通り。
    ・能力主義の問題点
    能力主義は能力や成果に基づき、評価や報酬が決定されるシステムであるが、強調され過ぎると、競争が激化し、精神的なストレス、不正が引き起こされる。→チームワークや協力することを軽視されるため、長期的にパフォーマンスが下がる可能性がある。
    ・新しい労働のあり方
    長期的に発展していくためには、個々の能力だけでなく、多様な価値観を持つ人々が一緒に働くことが重要である。
    ・社会的影響
    過剰な能力主義が格差の拡大や分断、争いの原因になる。

    著者は、能力主義ではなく、個々の多様な価値を認め合い、協力しあう社会を構築することが大事だと主張している。
    個人的には、能力主義も大事だし、協力することも大事だと思う。相互補完的な関係であり、結局バランスの問題かと。能力主義も協力する能力も含めればある程度解決するような気もする。

  • 仕事にプロアクティブなやる気が出てこなくなったので、持論の補強も目論みつつ読む。想定よりずいぶん「ソフト」な書き口であり、読みやすさが重視されているように思うが、「組み合わせ」による「働き」というのは至極当たり前のはずなのに見過ごされているものであることを改めて考えた。二元的に、故に能力主義は唾棄すべき! とまで言わない姿勢もよかった。他方で、私にはできないことがある、と認め詳らかにする勇気を持つことはなんと難しいことか、と「能力主義」のチームの端っこで思うのである……。

  • いろんな気付きがありドックイアも何個かつける。

    自分の考えを変えるために、読んで本当に良かった。

    わたしは受け入れてくれるひとがいるから、いまの職場に長くいれるんだと、あらためて気付く。

  • 個人的に興味があった本。

    「人」と「動くこと」、それが「働くということ」。

    生まれてからずっと、人はなぜ人と競わなければいけないのだろう?
    受験は早期化し、教育制度や学校の内に競争原理が組み込まれ、子育てにおいても「良い子を育てる」といって他の子どもと比べようとする。
    働いてみてからも、スキルアップや昇進といって、人よりも抜きん出ようとする。そこでは、いつのまにか、周囲に関心がなくなり、自分のことしか考えなくなり、自分の成果を強調する一方で、人の仕事に文句をつける。

    上記のことが、近代社会における能力主義の罠であるのなら、それに気づき、協創や協働へと向かう。そのためには、自分のモード、すなわち選ぶ/選ばれるではなく今「いる」人となんとかやっていこうとする考えへの切り替えが必要だという。

    若干、理想論的ではあるが、主張は明確。
    ただ、論じきれていない部分はたくさんあるだろう。例えば、ここで述べられてきたことは働くことが当然の正社員を前提としているように思える。非正規雇用の人や無業者といった「働くということ」すらままならない人々への対応はどうするのだろうか?あるいは、何らかの理由で「働くこと」ができない人はどうすればいいのか?そこで働かない、働けないことに対して、「無能だ」「今すぐ働け」「社会の重荷」としてしまえば、能力主義の思う壺だろう。

    分からないが、そもそも「働くこと」を前提とすることそのものが能力主義的なのではないか?働くことの反対には、働かないことがあり、この時点で2項対立的であり、前者を善、後者を悪としてしまうのでは?

    能力主義を越えるのであれば、働くことに限られない、働かない・働けないことを能力との関わりでどう議論していくのかについて考える必要もあるのではないかと思う。また福祉などについても真剣に取り上げる必要があると思う。

  • いまの日本社会は能力第一主義を普通に受け入れてしまっているが、そこに問題はないのか…と突っ込んでいく本書。たしかに著者が言う通り、能力という固有の絶対的何かが各個人の中にあるわけではなく、仕事はさまざまに未熟な人間同士の組み合わせでまわっている…というのはあると思う。なので今会社で上に立っていたり、自分は「優秀」だと思っている人にとっては大変ためになる本なのだはないか。
    一方で、仕事をしてると「この人は優秀だ」というのがあるのは事実で。その優秀な人と相対される凡人は「いやいや仕事なんて関係性なんだから、自分は数字は出せないけど何か違うところで貢献してますわ」って思っちゃうのもなんか違う気がする…というモヤモヤが残った。

  • 転職活動中に読んでとても励まされた。本書に書かれているまだ見ぬ未来を実現したいと思う。他人を「選ぶ」のではなく自己のモードを「選ぶ」ことを忘れないようにしたい。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

てしがわら・まい:1982年横浜生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。BCG、ヘイ グループなど外資コンサルティングファーム勤務を経て独立。2017年に組織開発を専門とする、おのみず株式会社を設立し、企業はもちろん、病院、学校などの組織開発を支援する。二児の母。2020年から乳ガン闘病中。

「2022年 『「能力」の生きづらさをほぐす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

勅使川原真衣の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
川上未映子
アンデシュ・ハン...
九段 理江
塩田 武士
宇佐見りん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×