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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784087213386
作品紹介・あらすじ
◆内容紹介◆
世界の16の国と地域で翻訳刊行されるなど、いまや古典となった『荒木飛呂彦の漫画術』(集英社新書)から10年。
だが、ある時、『漫画術』を読んで漫画家になった人もいるとしたら、「もうちょっと深い話も伝えておかなければならないのではないか」と、荒木は考えた。
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズをはじめとした荒木作品に登場する名悪役たちの魅力とリアリティはどのように生まれるのか?
漫画の王道を歩み続けるために必要なことは?
いまだ語られなかった、漫画家・荒木飛呂彦の「企業秘密」を掘り下げた、新・漫画術。
◆目次◆
第1章 漫画の「基本四大構造」を復習&さらに深掘りする
第2章 超重要! 悪役の作り方の基本
コラム 『ジョジョ』歴代敵キャラについて
「悪役の作り方」実践編 その1 岸辺露伴の担当編集者・泉京香の作り方
「悪役の作り方」実践編 その2 一から悪役を作ってみる
第3章 漫画の王道を歩み続けるために
番外編 『The JOJOLands』第1話とコマ割りについて
ほか、ディオ、吉良吉影、ヴァレンタイン大統領の身上調査書も公開!
◆著者略歴◆
荒木飛呂彦 (あらき ひろひこ)
1960年、宮城県仙台市生まれ。
漫画家。
1980年に『武装ポーカー』で「週刊少年ジャンプ・第20回手塚賞」に準入選しデビュー。
代表作は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。
他に『荒木飛呂彦の漫画術』『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』(集英社新書)など著書多数。
海外有名ブランドとのコラボレーション企画、国内外での原画展など精力的な活動を展開している。
感想・レビュー・書評
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荒木先生の漫画、そして自分の作品のキャラクターを愛する気持ちが伝わってきて、世界的なド天才に向かって何を…という感じだが、何だか可愛らしくも思えてくる一冊。
長く一線を走り続ける本当の天才ってこういう気持ちにさせてくるものなのかもしれない。
ジョジョ、最近のシリーズは追えてないから読みたいなあ。
いろいろコツや、基本のポイントはあるけれども、1番大事なのは「何を描きたいか」ということなのかな、と思った。
実際のコマや、ジョジョの登場人物を使って、丁寧に説明してくれている本書だが、いやだからと言ってジョジョほど個性的な作品になるかね!?とも思い、荒木先生のすごさを改めて感じる。
そんな先生も新人時代は編集にボロクソ言われたこともあるようで(1時間くらい怒られて、途中で寝たこともあるらしい笑)、みんな地道に自分を信じて頑張れば道も開けるかもね、というメッセージも感じた。
あと実際に漫画家になった人向けに書いているということで「税金はきちんと払う」という章があったのは笑った。親切すぎるよ!
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58冊目『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』(荒木飛呂彦 著、2024年11月、集英社)
大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の著者が自身の創作術の秘密を語るハウツー本。『荒木飛呂彦の漫画術』(2015)の続編であり、本書では「悪役」の作り方を軸に、漫画の「基本四大構造」、そして長く漫画家を続けるための心構えを説く。
この本には漫画を追求し続けた人間の『スゴ味』があるッ!
〈悪役を作るということは、作者の「悪とは何か」という一種の「哲学」が反映される、けっこう深い作業なのです〉 -
漫画家は目指してないけど、悪役が好きなので、荒木先生がどんな考え方で作っているのか知りたくて読んでみた。
キャラクター設定(身上調査書)、ストーリーや世界観、全体的なテーマなど、漫画だけじゃなく小説やドラマなど作品には関係あるなと思った。
社会のルールや常識をもとに人間観察をして、面白い人を見つけようとする。同じ事柄をみていても、感じる能力や気付⇒アイディアに繋げられるかは個人の能力次第だよな。
新書ってあまり手に取らないけど、論理的でレポートを読んでいる感覚で面白かった。 -
漫画家の話は面白い!っていうか熱い!本当にたまたまですが6月9日に1982年の日曜美術館の再放送をやっていて「私と鳥獣戯画」というテーマで手塚治虫が実演を交え誇張・変形・省略という漫画に通じる面白さを生き生きと語り尽くしていました。本作も荒木飛呂彦は惜しみなく持てるノウハウを一気に語ってくれます。(ホント、実際は読んでいるんですが本人が直接話してくれているような気分で、アッというまに読了。)前著の「荒木飛呂彦の漫画術」はスルーしちゃったけど、読もうかな?第一人者が自分のキャリアの中で掴んだ理論を自分の言葉で伝えてくれる豊穣さ。今回は「悪役の作り方」ということで、彼の言う「基本四大構造」(キャラクター、ストーリー、世界観、テーマ)の中でのキャラクター論を実作の敵役を例にしながら説明してくれます。この構造は決して漫画だけのものではなくてすべての創作のヒントでもあるように思えます。その中でも特に主人公と悪役が戦いの中でアップデートするのは少年マンガの王道かも。人間としての悪役の魅力が主人公を輝かせるという鉄則。正義の道でも悪の道でも互いに前向き、って描き方がジャンプらしさの本質かもしれないと思いました。本書で初公開の悪役キャラクターの身上調査書、必見です。ジョジョ、第四部で読むのやめちゃいましたが、第五部から追いつかないといけないかも…
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魔少年ビューティ。バオー来訪者。ジョジョの奇妙な冒険。岸辺露伴は動かない。多くの人は、異色の作品だと感想を抱く。しかし、荒木飛呂彦は常に「王道」を意識して執筆してきたのだ!!本書では荒木飛呂彦の漫画への情熱に加え、どのように作品に向き合ってきたが語られる。また、漫画を描かない人にも本書はおすすめだ。創作をする上で、必ずぶち当たる障害。それを乗り越えるためのハウツー本でもあるッッッ!!
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ジョジョのテーマが公開されていており、作品を読み直したいと思う。ブレずに自分を表現すること。表現するためのキャラクター、ストーリー、世界観はテーマから逸れてしまうとメッセージ性が弱まってしまうとわかる。いろんな作品に触れてオリジナルの作品を作る。写真も同じなんだろうな。「アイディアというものは作家個人の能力・発想なのですから、好奇心や興味を持ち続ける限り、宇宙のように無限に広がっているものだ。」いい言葉だなあ。
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前著『荒木飛呂彦の漫画術』に続く第二弾。
本書を執筆した理由を荒木先生はこう述べている。前作を読んだ人が漫画家になったとして、それでも道に迷ってしまうことがある。そのときのために前作よりももっと深く書くべきではないか。
漫画には「こう書かなければならない」というルールはない。ただセオリーはある。もちろん自由に漫画を描く権利はあるのだから、あえて王道から逸れ我が漫画道を行くのも良し。しかし進むべき道を忘れ王道への戻り方もわからなくなったとき、備えとしての地図があったほうがいい。それが前作であり今作である。
『荒木飛呂彦の漫画術』や『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』は、荒木先生が漫画家生活を通じて蓄積し裏付けされた経験知と知識を、自身の作品を通じて伝授するためのものだ。そして今作は前作を補完するものと言っていいだろう。
前作では良い漫画を描くための土台が紹介されている。今回はそれの発展形で、良い漫画を描くためには「悪役」と「融合」が重要なファクターとなる。
悪役というのは言わば主人公の行手を阻む困難であり乗り換える壁である。現実世界においても、大なり小なり、トラブルはつきものだ。だからこそ悪役をいかに作り込み登場させるのかによって作品をよりいっそう深いものにできるのかが決まる。
融合はすなわち一つの世界だ。漫画を描くにあたっては、「キャラクター」「世界観」「テーマ」ストーリー」の4つが重要になるが、それぞれが独立していては読者の目を引く作品にはならない。この世界の全てはあまねく調和が取れている。漫画に対しても同様の原則を当てはめるべきで、たとえば『ドラえもん』のような世界に『ONE PIECE』のキャラを登場させるべきではない。それはフレンチに茶碗いっぱいの白米を出すようなものであり、「混ぜるなキケン!」と書かれた洗剤をあえて混ぜるようなものだ。
どんな作品であってもそこに登場するものは全て同じ性質を有している必要がある。「融合」と言うべきか「統一」と言うべきか、釣り合いの取れた舞台を用意することが漫画には欠かせない。
本書は悪役すなわち敵がテーマであるが、漫画家における「敵」とは何なのか。それは「自分の軸を捨ててしまうこと」だ。
漫画家になれば思ったように自作が売れない時期もあるだろう。そのとき「世間ではこういうのが流行ってるから」「担当編集者がこうアドバイスくれるから」と、ウケを狙いたくなる。しかしこれでは調和の取れた「世界観」を描けなくなる。つまり、世間の流行を取り入れて漫画を書けば、当初に設定した「世界観」から逸脱し「なんだかよくわからない漫画」になってしまうのだ。
誘惑に負けることなく自分の軸をしっかりと持つことが大切だ。
さて、本書は悪役の作り方がメインテーマだ。しかし別の読み方もできる。それは「漫画の構造」だ。
本書を読めば漫画という媒体がどのように設計されているのかが大方把握できる。むろん漫画すべてに共通するわけではないが、少なくとも荒木先生の作品は本書に従って読むことができるだろう。そしてこの場合、読者は作品を一段と深く味わうことができる。
たとえば、荒木先生の人気作のひとつ『岸辺露伴は動かない』だ。
主人公・露伴は、売れっ子漫画家であり、旺盛な好奇心を持っている。「ヘブンズドア」という特殊な能力を持っていて、人を「読む」ことができる。露伴はその好奇心で色々な事件と出会い、時には「ヘブンズドア」で解決し、それを漫画を描くための材料へ昇華していく。
そんな岸辺露伴の敵は一体なにか。
それは、担当編集者の泉鏡香だ。
漫画家目線であればたしかに泉鏡香が「敵」であることに納得できる。たとえば彼女は露伴の原稿にうっかりコーヒーをこぼしそうになる。膨大な労力を割いて書き上げた原稿にコーヒーをこぼすような編集者は、なるほど確かに「敵」でしかない。このシーンはさらりと描かれており、よくよく注意して読まなければ岸辺露伴vs泉鏡香の構図を見落としてしまいかねない。
また、彼女はトラブルメーカーとしての役割も果たす。
作品を読めばわかるが、岸辺露伴は好奇心旺盛だからといって何でもかんでもやるわけではない。たしかに過剰な好奇心が見て取れるシーンもある(懺悔室にて、撮影禁止なのに人の目を盗んで撮影してしまうところ)が、一定の節度は守って行動している。
しかしこれでは「ストーリー」が生まれない。かといって露伴が無茶苦茶な行為をすれば、露伴のキャラにブレが生じ、読み手は「露伴がそんなことするかな」と世界に入り込めなくなる。ようは露伴が浮いてしまうのだ。
そこで泉鏡香だ。たとえば「富豪村」のエピソードでは、彼女が持ちかけた提案で露伴は禁足地とされる富豪村へ行くことになる。そこではマナーが過度に重んじられ、一つのマナー違反につき一つの代償を払う。こうして露伴はトラブルに巻き込まれるのだが、この一件はそもそも泉鏡香が元凶である。
このように漫画は登場人物との関わりによってストーリーが「自然」と生まれていくのだ。そして本書を読めばこうしたストーリーを構造的に読み解くことができる。作者の視点に立って読むことができるのだ。
つまり、『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』は描き手に対してはもちろん、読み手に対しても、漫画を読む上でとても重要な手がかりを授けてくれるだろう。
本作は、荒木飛呂彦先生はじめ、多くの漫画家の心を「読む」ことができる「ヘブンズドア」である。 -
悪役には自分の哲学を投影させる。
漫画を通して自らの信条・理念をぶつけていく作業。
まだ6部と8部は見れてないですが、がんばって読み進めていきます。 -
現役の超一流漫画家がその創作の秘密を、というだけで食指が動く。内容は王道中の王道。何処からそんなにアイデアが出てくるのか?その一端を垣間見ることができるだけで一読の価値があります。(ただのファン)
村上春樹の「職業としての小説家」との共通項もあった。「健康」が大前提である。 -
「はじめに」に書かれているように、荒木先生が意識されていることを惜しげもなく披露してくれていることに感謝(って漫画家志望ではないけれど)。第二章の「悪役の作り方の基本」がとても面白い。コラム『ジョジョ』歴代敵キャラについてはファン必見。第二部で敵が3人だった理由とか。そして、泉京香が適役(もしかして最強?)っていうのもすごくうなづける。悪意のない敵キャラで透明な赤ちゃんが挙がっていたけれど、漫画版で、どう対処したものやら困ったなあと思いながら読んでいたキャラは、山岸由花子だ。可愛さ余って憎さ百倍、みたいな。でも基本は好意が行動の源泉なので、厄介だなって思ってました。
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ジョジョは8部の途中までは読んでいるが、DIOや吉良吉影など魅力的な敵役が多い作品。自分は主人公より悪役が好きになる傾向があるため、なぜなのかというヒントになればと読了。帯にも書いているが、やはり悪役を作るには作者の「悪とはなにか」が反映されるため、全体のテーマやリアルとファンタジーのバランスなども踏まえて練られていることが書かれている。意外なあのキャラも悪役の立ち位置で描かれていることも分かると、悪は自分が思う以上に普遍的で基準が揺れ動くものなのだなと感じた。
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ジョジョという漫画がなぜこんなに魅力的なのかが端的に表れており、非常に読ませる。
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アニメしか観てないけど、ジョジョシリーズ大好きなので買ってしまった。
独特の哲学を持った悪役が多数登場し、ストーリーも発想も斬新。
一体どんな気持ちで描いてるのだろう?と前から気になっていた。
その答えがココに。
こだわりは当然としても、インプットしてきた量が違う気がする。
取り入れたものを自分色に染めたうえで、アウトプットするのが抜群に上手い人でもある。
こういう裏話を読むとまたアニメが観たくなる。
やっぱ原作コミックも読も。 -
「好きなことをやろう、ただし独りよがりになってはいけない」という言葉は、覚えておこうと思った。ぶれずに自分で決めたことをやり抜くことは難しいのに、その上1人の世界に入りすぎてはいけない。
私は人の意見にすぐ左右される上に、こうでなくては!と思い込んでしまうので、治すには頑張らないといけない。
「ちやほやしてくる人は敵」という言葉も印象に残った。努力し続けようと思った。 -
悪役の作り方をメインにした、荒木飛呂彦の漫画の書き方解説
ディオや吉良吉影なんかの分かりやすい悪役以外に、泉京香を悪役としてしっかり解説してたのは面白かった
漫画を描くことについて今でもしっかり分析して準備してやり続けているし、新しいテクノロジーなんかも追いかけ続けていてすごい
漫画家になりたい人向けの本とはいえ、税金は払おうのパートは唐突で笑った -
未読のシリーズがあるとネタバレ部分が読めない
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魅力的な悪役は確かに惹きつけられるものがある
荒木飛呂彦の作品
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