- 集英社 (2025年2月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784087213492
作品紹介・あらすじ
資本主義に代わる次世代の経済として、EUを中心に今、世界で推進される「社会的連帯経済」。
みんなが経営者となって働く労働者協同組合、NPOや社会的企業、地域通貨など利益追求を目的としない組織が連携し、新しい経済圏を形作る経済を指す。
そこにあるのは「競争ではなく自分らしく」「会社ではなくコミュニティのために」という働き方だ。
世界の格差・貧困問題を取材し続けてきたジャーナリストが日本各地での取り組み・事例を紹介。
資本主義によって失われた人のつながりや小さなコモンを育む人々を描く、希望のルポルタージュ。
【目次】
序章 未来を生きるための経済
第一章 自分を大切にする働き方
第二章 次世代の働き方「協同労働」
第三章 社会的連帯経済を支える金融
第四章 地域の「コモン」を育てる
第五章 市民が社会をつくる
第六章 コミュニティ(共同体)から始まる未来
終章 次世代エコノミーの当事者になる
【著者略歴】
工藤律子 (くどう りつこ)
1963年大阪府生まれ。
東京外国語大学地域研究研究科修士課程在籍中より、メキシコの貧困層の生活改善運動を研究するかたわら、フリーのジャーナリストとして取材活動を始める。
著書に、『マラス 暴力に支配される少年たち』(集英社、第14回開高健ノンフィクション賞受賞作)、『ルポ 雇用なしで生きる』『ルポ つながりの経済を創る』(岩波書店)、『ストリートチルドレン』(岩波ジュニア新書)などがある。
NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表。
みんなの感想まとめ
資本主義の限界を感じる中で、次世代の経済モデルとして注目される社会的連帯経済についてのルポルタージュが描かれています。自分らしさや社会とのつながりを重視し、競争ではなくコミュニティのために働く新しいス...
感想・レビュー・書評
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資本主義時代の働き方が行き詰まっている今、EUやメキシコなどラテン系の国を中心に広まりつつあるSSE(社会的連帯経済)という考え方についてのルポルタージュ。
お金儲けや名誉のために、上ばかり向いて働くのではなく、自分らしくあることや社会との連帯、繋がりを大切に働くことには共感をおぼえる。
日本にすでにある共同組合やNPOなどとの違いや、今後の展望についても述べている。
こういう働き方が拡がって欲しいと思う一方で、強迫的で真面目な国民性の日本で広めることの難しさも感じた。
でもこんな働き方が広まって欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔ながらの企業勤務に困憊した人、疑問を感じた人がシフトチェンジする為のヒントが書かれているかも知れない。
体系的に書かれている訳ではないので、拾い読みか目次を見て、引っ掛かった部分をしっかり読む、といった感じではないだろうか。
くまざわ書店阿倍野店にて購入。 -
配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10284461 -
「働く」とはどういうことか?、という質問に対しての返答は、微調整では済まない、調整への参加行為とでも、答えてみようか。
現在の人の社会、世界での価値は、ほぼ調整をする事だけだろうから。そこに関わることが、働くと考える。ゆえにか、AIも有用になってきている。正解が必要とは、限らない。それらしく代用可能なら、及第。
それ以上の働きには、感謝と蕩尽と見做していいのだろうかな。つまり、非日常の世界の扉が開く。
蕩尽が、エンタメや戦争なら、感謝が、連帯的かな。代数、資本の枠を超えていくモノだな。前者が、トランプ、キッシンジャーなら、後者は、ドラッカー的だな。
パブリックより、コモン。つまり、私を突きつめ、地域という場に、根を張る、ということでいいのか。滅私の真逆か。それでいて、無連帯にならないということね。 -
身近にこのような取り組みがない(知らないだけかも)からか、具体的事例が述べられているにもかかわらず現実感が薄い。効果の大きさが強調され、課題の扱いが小さいからかも。
重要な問題提起だとは思う。 -
欧州を中心に広がっている社会連帯経済。その発端であるスペインでは国を挙げて推奨している。日本でも労協法が成立し、その動きを後押ししている。日本でも、社会連帯経済と意識せずに行われている取り組みは多々あり、それをルポした書である。愛媛県でも無茶茶園が取り上げられていた。農業や住まいや介護などの例は多々紹介されたが、こと医療については取り上げておらず。全国で医療福祉生協は活躍しているが、医療保険で成り立つ日本の医療制度の中での協同組合を社会連帯経済として、どのように位置付けるか難し所であるが課題と考える。
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ウェルビーイングの流れから取り上げられていた社会的連帯経済の具体的な組織について知れた。性善説的なニュアンスを感じる部分もあり、こういった理念に吸収されねばならないよりかは「庭の話」の紹介にあったコミュニティへの帰属を求められない社会像のようなものに惹かれる部分もあるのでそちらを消化して考えたいところ。
著者プロフィール
工藤律子の作品
