アイドル 地下にうごめく星 (集英社文庫)

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087440874

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、いわゆる地下アイドルをテーマにした小説。アイドルにのめり込む人、アイドルを辞められない人、アイドルを志す人。身近になったとは言え、アイドルという存在は何か人を巻き込んでいく力があるのかな。
    こういった視点でアイドルをとらえている小説は珍しいかも。アイドルに興味のある人はぜひ。

  • 地下アイドルがテーマ。
    女装アイドルや天使を名乗るアイドルなど、登場人物の思考や背景が少しぶっ飛んでいて面白い。
    けど、ストーリーは真面目で夢見ることの大変さ、好きなだけじゃ駄目なことを思い知らされる。

  • だいすき。ものすごくすき。

    元々この手の題材は、ファンではなくアイドル当人の心持ち、打ち込み方、熱狂の仕方にとても共感をするからすきだ。
    華やかな世界を覗き見ることが楽しいのはもちろんのこと、他の青春的題材よりも感覚としてかなり頭抜けて自分を重ねられるので、贔屓してしまう。
    卓越した技術云々よりも自分の身を使った全身全霊の体当たり感が、ある意味では近しく感じられる隙で、でも気持ちは物凄く熱くて、その燃え盛り様が良い。
    すきなことって、そういうものだ。

    とはいえ本書では四十代半ばにして電撃的に地下アイドルにハマってその日のうちにプロデューサーに乗り出す夏美の視点に一番親近感を抱いてしまって、自分でもちょっとおかしかった。
    そうかわたしそちら側か。
    夏美もめちゃくちゃ燃え盛っていたからな。

    見切り発車でも、儚くても、夏美の行動が若者たちにとってちゃんと意味の、意義の、あることで、しっかりと作用していて、現実的なのにとても希望があって、噛み締める気持ちになった。
    儚いなあ、の末の最後の最後の着地があんまりで、仕方がないなあ沼だなあと嬉しくなって笑った。

    天使ちゃんがとてもインパクトがあってすきだけど、いちばんはやっぱり断然夏美だった。
    慎ましくあっさりとしか書かれない楓との関係も、もしかしたらその分余計に、でもあくまでおまけ的に、そそられてしまった。

  • OLから脱サラして、アイドルを育てる話。
    朝井リョウの武道館と同じ様に、人を楽しませたいと真っ直ぐに努力する姿が感じられた。

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著者プロフィール

1987年宮城県生まれ。宮城学院女子大学卒。2015年に『ラメルノエリキサ』で第28回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『自由なサメと人間たちの夢』『地下にうごめく星』がある。

「2019年 『行きたくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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