アキラとあきら 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.16
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本棚登録 : 563
感想 : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087441437

作品紹介・あらすじ

ともに入行した産業中央銀行で雌雄を決することになったふたりのアキラ。そんな中、彬の実家に異変が起きる。家業を立て直すため、父から会社を継ぐことを決意する彬。バンカーとしての矜持を持ち続ける瑛と、若くして日本の海運業の一翼を担う企業を率いることになった彬の人生が交差するとき、ふたりの前に新たな難題が。若きバンカーたちの半生を瑞々しく描く青春ストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • 彬も瑛もかっこいー!
    上では、それぞれの境遇が主な内容で、2人はそれぞれどうなるのだろうか??という想像が膨らみ、下では、大人になった2人の仕事ぶりがかっこいい!!

    手紙の中で出てくるヤスさん、涙
    これ以上色々感じた点あるのだが、私のアウトプットスキルが無いためネタバレ表現なりそうなのでやめておきます笑

    2人の主人公の1970年前半から2000年前半にかけての物語。1963年頃に産まれた2人の設定、池井戸さんも1963年生まれ。※解説より

    2人の主人公が対等に描かれてる点が新鮮!面白い!

  • 産業中央銀行に入行した瑛と彬は早くも頭角を表し、着実にキャリアを重ねていった。しかし、あることがきっかけで彬は東海郵船の社長業を継ぐことになる。そこには、社の存続を脅かすような問題があった。
    瑛はバンカーとして、彬は社長として乗り越えなければならない宿命に対して手を組んで立ち向かっていく。
    その姿に、自分もそういう仕事ができたら…という憧れを抱かずにはいられなかった。

    この小説の面白さの一因ではあるのだが、少し世間が狭すぎるような気がした。

  • 2人のあきらがカッコいい。経営のことがよくわからない私でさえも夢中で読めた。
    自分自身救うために、今この仕事に向かいあっている瑛、私もはっとした。私が精神科で相談員やっているのも、どこか過去の自分を救うためにやっているところがある。患者さん救うことがどこか自分を救っている感覚がある。
    伏線回収も見事でした。

    • Sakuraさん
      TOMさん
      コメントありがとうございます。ようやく療養終了です。お見舞いのお言葉ありがとうございます。
      私もHuluでドラマ見ています。カッ...
      TOMさん
      コメントありがとうございます。ようやく療養終了です。お見舞いのお言葉ありがとうございます。
      私もHuluでドラマ見ています。カッコいい!!と一人で盛り上がっています。
      私は経営とか無縁だけど、興味深いです。
      療養明けの出勤で気が重いですが、こうしてお言葉いただくとちょっと頑張れそうです。ありがとうございます。
      2022/09/03
    • TOMさん
      Sakuraさん

      療養明け、良かったです。あまり気になさらずにのんびりいきましょう。きっと周囲の方々もわかって頂けるはずです。

      ちょっぴ...
      Sakuraさん

      療養明け、良かったです。あまり気になさらずにのんびりいきましょう。きっと周囲の方々もわかって頂けるはずです。

      ちょっぴりネタバレになってしまいますが、映画でアキラ100%がチョイ役で出てきた時には思わず笑ってしまいました(笑)
      2022/09/03
    • Sakuraさん
      TOMさん
      明日から復帰できる気が重いところに温かいメッセージありがとうございます。
      映画そんなサプライズがあるんですね。私も知って笑ってし...
      TOMさん
      明日から復帰できる気が重いところに温かいメッセージありがとうございます。
      映画そんなサプライズがあるんですね。私も知って笑ってしまいました。
      明日まであんまり考え込まず過ごします。ありがとうございます。
      2022/09/04
  • 池井戸潤さん、ドラマのイメージが強過ぎて何となく今まで手に取らずにきてしまってましたが。
    結論、早く読めばよかった…。小説の方が、それぞれの登場人物の背景がわかるので、何でそんな酷いことを?と思うような人も理解できてより面白いのかな。
    銀行の役割とか、経済や世の中のこと、勉強になりました。大きな会社も小さな会社も、会社を経営するっすごいことだな、と。
    2人のあきらがそれぞれ魅力的で、映画も観たい。

  • お互いに尊敬しあっている関係がよく分かり、とっても格好よかった!
    こんな奴は見捨てたらいいのに、とかも思っちゃうほどの環境で全部背負って立つ彬は凄いな。
    とんでもない苦境に立たされて、それでも救いの手は現れる。
    懐かしい名前が登場したこと気には思わず声を上げちゃった。
    銀行に入った目的を見失わず、頑張り続ける瑛も本当に格好良い。

  • お盆休みに上下読み切れるかなと思っていたが面白くて短期間で読みました
    30年の長い間のアキラとあきら
    どちらも切れ者でグイグイ引き込まれました

  • 面白かった!
    二人の少年が成長していく様が丁寧に描かれており、大人になってからの二人に感情移入しやすかった。
    ダブル主人公という設定も良かった。
    産業中央銀行が出てきて、悪と対峙するあたりは、半沢直樹を彷彿させる。
    ハラハラドキドキで上下巻をほぼ一気読みだった。

  • ジェフリー・アーチャーの『ケインとアベル』を思い出させる設定で始まるところ、よくあるパターンではあっても、ストーリー展開について読者の「期待」を裏切らないという意味で、引き込まれて読んでしまうが、エリートバンカーのタマゴとして二人が動き出すと、いつもどおりの展開となってしまう。まあ、池井戸はビジネス書でもあるから、それでいいか。

  • Amazonの紹介より

    ともに入行した産業中央銀行で雌雄を決することになったふたりのアキラ。そんな中、彬の実家に異変が起きる。家業を立て直すため、父から会社を継ぐことを決意する彬。バンカーとしての矜持を持ち続ける瑛と、若くして日本の海運業の一翼を担う企業を率いることになった彬の人生が交差するとき、ふたりの前に新たな難題が。若きバンカーたちの半生を瑞々しく描く青春ストーリー!



    とにかく面白かったの一言でした。
    後半では、階堂彬の家族と会社を中心に展開していきます。

    会社をどのようにして存続していくのか?何が大事なのか?人間ドラマだけでなく、会社がどのように動くのか変化としてもスリルがあって楽しめました。
    経営としての面白さもありましたし、優秀な人材の大切さも物語を通じて学びました。

    階堂家の2人といったら、まぁイラッとしたこと。自分で蒔いた種なのに、自分勝手といいましょうか、読んでいてムカっとしました。しかし、どのように再生していくのか、とても興味があり、いつの間にか物語の世界に入り込んでいました。

    もう一人の瑛の方は、もう登場しないのかなと思いましたが、この場面で登場するのかと、お互いタッグを組んで再生していく姿に青春を感じさせてくれました。さらにあの人と再会するとは、グッと物語を面白くさせてくれるので、全然飽きませんでした。

    特に数字だけで、過去や変化を紐解いていく銀行員の姿が輝いてみえました。個人的には、あまり詳しくないのですが、数字を見ただけで、会社の全てを物語るとは驚きでした。

    また聞いたことのある固有名詞も登場して面白かったです。
    「産業中央銀行」「伊勢島ホテル」といった別作品で登場したワードが出てくるので、ちょっとした遊び心も良かったです。

    上下合わせると。約700ページというボリュームのある量でしたが、飽きさせない展開でしたので、あっという間に読んでいました。

  • 同期で産業中央銀行に入行した大企業の御曹司・彬と実家が町工場だった瑛。互いにその才能を認め合っている。バンカーとしてしのぎを削ってゆくのかと思われた2人だったが、彬の実家で異変が起こる。弟が後を継いでいた大手海運会社の経営が揺らいでいるのだ。
    元はといえば、弟が半ば騙されて、系列会社を仕切る叔父たちが経営するリゾートホテルに巨額の出資をしてしまったのが原因だった。さらにその背景には、叔父たちと亡父との確執があり、兄である彬を見返したいと思う弟の焦りがあった。

    そのうち黒字化するだろうという甘い見通しに反し、バブル崩壊後、リゾート関連の景気は冷え込んでいた。ホテルへの出資が足かせとなって二進も三進もいかなくなった会社の舵取りに、若い弟は心身ともにすり減らして倒れてしまう。
    敷かれたレールに乗るのを嫌って、家業を離れてバンカーとなっていた彬だったが、やむを得ず、銀行を退職し、家に戻ることにする。

    だがさて。
    お荷物となったホテルをどうするか。叔父の会社はどうなるか。何より、系列企業の中心である海運会社をどう切り回すか。
    問題は山積していた。
    彬は、会社のメインバンクでもある自身の古巣の銀行とともに、この難局を乗り切る策を練る。銀行側の担当者は、よきライバルであった瑛だった。

    下巻では、このリゾートホテルをどう扱うかが中心となる。
    救いの神が現れそうになりながらするりと逃げてしまう展開でやきもきさせられるが、肝がすわって冷静な彬と、優秀で人情味もある瑛は最後まであきらめない。

    後半になり、懐かしい人物たちが顔を出す。瑛の若い頃をじっくり描いていたのはこのためだったのか。若干無理を感じないでもないが、なかなか楽しいサプライズである。
    実際の大企業の経営戦略はどんなものなのか。少々話が単純すぎないかと思う面もあるが、終盤、上司に「なぜ救済にこだわるのか」と問われた瑛の答えに、作品を貫く姿勢が集約される。
    救えるものであれば全力で救いたい。
    会社にカネを貸すのではなく、人に貸す

    瑛が苦労の末にたどり着いた姿勢。それをバンカーの「矜持」と呼んでいるのかもしれない。

    読み応えのある一大ドラマ。最後の風景の美しさも沁みる。


    *下巻の表紙では、多分、右が御曹司・彬、左が苦労人・瑛ですね。何がそう思わせるのだろうか。でも、きっとそうw

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で直木賞、20年、野間出版文化賞を受賞。ドラマ化された「半沢直樹」シリーズ、「花咲舞」シリーズなどで人気を博す。著書に『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『民王』『ようこそ、わが家へ』『アキラとあきら』『ノーサイド・ゲーム』など多数。

「2021年 『民王 シベリアの陰謀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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