マスカレード・ナイト (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 9483
感想 : 526
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087441529

作品紹介・あらすじ

大ヒットシリーズ第3弾! 若い女性を狙った不可解な殺人事件が発生。ホテル・コルテシア東京、最大の危機に、あの名コンビが挑む!

感想・レビュー・書評

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  • マスカレードシリーズの第3作。
    客に頼まれたことに「できません」と言わないホテルマンの凄さが描かれていて、それはそれで面白いのだが、肝心の仮装カウントダウンパーティでの事件のからくりがつまらなかった。相変わらず、新田刑事は鼻につくなあ。

  • マスカレード三部作(たぶんこれで最後かな?)の3作目。刑事の新田とホテルマン山岸のコンビ復活です。

    都内のマンションで、匿名通報ダイヤルによる通報を受けて駆けつけた警察官により、若い女性の遺体が発見される。特定の男性がいたらしいが、尻尾を掴めない中、警察に密告が入る。ホテル・コルテシアのカウントダウンパーティー(通称マスカレード・ナイト)に犯人が現れる、と。
    ホテル・コルテシアに再び従業員として潜入捜査することとなった警察官の新田は、コンシェルジュとなった山岸と再会する。マスカレード・ナイトは400人規模の仮装パーティーだという。怪しい宿泊客に目を光らせる新田と、あくまでもサービスに徹する山岸。果たして犯人は現れるのか…。

    こうやってあらすじ書いてると、めっちゃ無茶な設定だなと思うが(笑)、さすがの東野圭吾で、最後まで息をつく暇なく読み通せる。
    仮装のカウントダウンパーティー楽しそう。脳内のバックミュージックは、ハチャトゥリアンの仮面舞踏会でした♪

    それにしても、相変わらずのスーパーホテルマンの山岸さん!

    はー無理!もう無理!絶対無理!
    と毎日『無理』を連呼している私なので、山岸さんの「お客様の要望に無理と言わない」ホテルマン精神と、客の出す難題への神対応には、無理しすぎぃ!と思ってしまう。

    最後は若干あっけなく色々な謎が解けていくのだが、問題のあの人には、

    こんなときにややこしいことすんなよ!!!

    …と思いませんでしたか?私はずっこけました。
    それに、どいつもこいつも不倫してんなよ!とも(笑)

    ちなみに、今年の秋に映画公開予定とのこと。前作見てないけど、新田さんはキムタクなんですね(もっと若いイメージだけどな?) 。長澤まさみはだいぶイメージどおり。けっこうバタバタの群像劇だし、有頂天ホテルのシリアス版みたい感じかな?どうせなら年末のカウントダウンに合わせて見たいよね。

  • 誰が犯人なのか。
    犯行の動機は何なのか。
    そこまでの経緯や伏線。
    推理、サスペンス小説の醍醐味はそこでしょうか。
    評価としては3にしました。

    今回は3作目で、登場する新田刑事とホテルコンシェルジュ山岸尚美は毎度お馴染みです。
    前回に続き能勢刑事も登場して、新田の足となり裏で動いてくれてるが、能勢刑事推しとしてはもっと活躍してほしかった。

    山岸尚美はアメリカに旅立つようですね。
    シリーズはこれで終わるのか、アメリカに移るのか。

  • 久しぶりの東野圭吾作品でしたが、すぐに引き込まれました。
    事件のスリリングな展開とホテルを舞台としたお仕事エンターテインメントが両立していてとても面白かった。新田は犯人を追いつつ今回新たに登場した氏原とは衝突を繰り返しながら業務をこなしていくところが、尚美は日下部や仲根を中心としたお客の対応に追われそれに対応していく姿は一人のコンシェルジュとして、そして一人のプロとしてとても格好良かったです。
    そして、このシリーズは『人は誰もが仮面をかぶっている』というのがテーマであるが、犯人を含め今回の登場人物が大なり小なりの仮面をかぶっていてその仮面がはがれたときの本性を表わしたところがとても人間というもの恐ろしさを感じた。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    新田浩介:宮野真守
    山岸尚美:水樹奈々
    能勢:高戸靖広
    関根:小林裕介
    氏原祐作:諏訪部順一
    日下部篤哉:日野聡
    狩野妙子:釘宮理恵
    曽根昌明:関智一
    曽根万智子:上坂すみれ
    貝塚由里:内田真礼
    浦辺幹夫:谷山紀章
    仲根緑:小松未可子
    田倉:山寺宏一
    渡部:高木渉
    久我:青山譲
    本宮:津田健次郎
    稲垣:大塚明夫
    藤木:大塚芳忠

  • 面白かった
    マスカレードシリーズ第三弾
    しかし、新田と山岸はキムタクと長澤まさみのイメージから離れられない(笑)
    ミステリーというよりドタバタエンターテイメントストーリ

    そのストーリは
    練馬のマンションで発見された女性の他殺体。匿名ダイヤルの通報でその犯人が、ホテルコルテシア東京のカウントダウンパーティ、マスカレードナイトに現れるとのこと。
    新田は再びホテルクラークとして潜入捜査へ。そして、山岸と再会し、捜査を開始するわけですが、マスカレードナイトに仮装した参加予定者は500人規模。
    その中から犯人を捕まえることができるのか?
    といった展開です。

    ホテルマンの視点、刑事の視点が相変わらず面白い。
    さらに、今回山岸はコンシェルジュとして働いていますが、お客様の要望には「無理」と言わずに答えるということ。
    へ、そんなこという客いるの?
    って思います。
    とくに無理難題を吹っかけてくる客の正体は?
    そして、カウントダウンが迫る中、犯人は誰?

    プロのホテルマンの仕事も理解できます。
    映画も見てみたい

    お勧めです!

  • 若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。
    犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!?
    あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び。

  • マスカレードシリーズの3作目。
    謎の情報提供から事件解決まで。
    ホテルを舞台とした様々な人間模様が繰り広げられていました。
    複雑に絡むキーパーソン。どれに絞ったらいいか最後の最後まで分からず。
    そして真犯人の本当の目的。
    長編だけど途中で緩むことなく楽しんで読めました。
    帯の「敵も化けている。決して騙されるな。」
    読み終わったあとその意味も理解出来ますね。
    映画化もされるようで。こちらも見に行こうと思います。

  • ワクワクするな!
    前回の一件のメンバーが揃うだけで!能勢さんは、出世してるし^_^
    相変わらず、新田-山岸コンビの掛け合いも良し。刑事もホテルマンも人を観るという面では共通点が多いんで、それぞれの仕事のヒントになってる。
    まぁ、この2人は、アタマの回転速いし…多分、ずっと仕事の事考えてるから、何かのキーワードとかで、閃めくんやろな。ニュートンがリンゴが落ちて閃いたように。
    そんな閃きしてみたいけど、回転が…遅いので…
    なので、こんなややっこしい結末は予想すら出来ませんでした^^;
    映画化されるので、それも観に行こう(^-^)v

    「時計が正確すぎると余裕を持とうとしない…」

  • マスカレード・ナイト 東野圭吾さん

    祝202109映画公開。

    https://youtu.be/i24VaMuhULw

    ------------
    マスカレード・ホテル。
    マスカレード・イブ。
    三部作の集大成。

    【読み終えて】
    映画本編は、12月31日大晦日に、さらにクライマックスが年明けになるレイトナイトで視聴したいなあ、、、と思うのは、私だけでしょうか?

    東野圭吾さんのファンは、そこのタイミングでみたい方も多そうですね!

    【東野圭吾さん作品の魅力】
    ミステリーとしての完成度はもちろんなのですが、主人公とその周辺人物の人間らしさ、人情味が溢れるメッセージにもあると考えています。

    2人の主人公 刑事新田さんとホテルコンシェルジュ山岸さんの対話
    ①264ページ
    「時間に頼りすぎてはいけないように、自分の感覚に頼りすぎてもいけない。
    時間と同様に、心の距離感にも余裕が必要。」

    ②291ページ
    「小さいころは、ジャンプする夢をみていた。鳥のように飛ぶ夢を。
    もっと高いいところへ行きたいという気持ちが反映されていたのかな、、、。
    大人になってからは、見なくなってしまった。
    現状に甘えているから、見なくなってしまった、、、というのは、気のしすぎでしょうか?」

    【読み始めの高揚感】
    最初の44ページで、きた!きた!という、ワクワク感です。
    マスカレード・ホテルを超えてきそうな空気が溢れています。
    行ってきます!
    ホテル・コルテシア東京。


  • マスカレードシリーズの一つ。
    マスカレードホテルの映画を見た後だったのでキムタクと長澤まさみが自然と想像でき楽しんで読めました。

    ストーリーが巧妙で最後までどんな展開になるのか想像出来ない物語でした。
    実写化するなら犯人役は誰だろうな、などと考えながら読みました。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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